- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101425467
感想・レビュー・書評
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乃南アサさんの初読み。
映像化もされてるみたいですね。
(映画版が全国の刑務所、少年院で反響、誰でもやり直せるんだ…。涙無くしては読めない、心理サスペンス感動の作品と、紹介の帯)
どうしようもない主人公が、突如山奥に放り出されてしまい、そこで知らないお婆さんを出会ってからのお話。
とにかくお婆もお爺も優しい。(ただ、この毎日の日々の話が長い!?と個人的には)
後半で本名のしゃぼん玉の意味がわかる。
ラストも良かったー!
子供は親を選べないし、生まれた頃の環境も選べないし…と考えさせられるシーンが多々出てきて、なんか辛い気持ちになってしまい、、、、。
そこで読み終えた後に活字に疲れてしまうものの、やる事もないなあと、映画見たくなり、アマプラ検索。
コチラはアマプラになかったが、
過去に読んだ中山七里さんの『護られなかった君たちへ』を視聴。
佐藤健くんが出ていたからという目的も半分あるが、、笑
乃南アサさんは、あらゆるジャンルを書ける人と解説にあり、また他にも読んでみようと思います! -
ひったくり、強盗障害を繰り返してきた23歳の学生・伊豆見翔人が逃避行の末に辿り着いたのは宮崎県の山深い椎原村。そこで怪我をしていた老婆を救い、そこまま椎原村での暮らしが始まる。田舎で次第に浄化されていく翔人。感涙とまではいきませんでしたが、ほっこり暖かくなります。
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映画を観てからの読書でした。
市原悦子さんが好きで観た映画でしたが本当に良くて原作がある事を知り早速読みました。
先に映画を観たので本を読みながらも市原悦子さんが頭に浮かびながら読み終えました。
映画と本で2度市原悦子さんの世界が楽しめました。
この作品は映画を観てから本を読むのがおすすめです。
やっぱり市原悦子さんは素晴らしいな〜と再確認しました。
舞台となった村もいつか訪れてみたいです。 -
今まででこんなに感動した物語はありませんでした。
今読み終えましたが、エピローグ手前から文字がボヤけて見づらくて見づらくて。
余韻が凄まじい状況ですが、感想。
心にどす黒くて粘っこい澱があるような犯罪歴のある青年 と 想像通りの優しい田舎のお婆ちゃん が暮らす話。
この作品で、とにかく印象深い感動する場面というのは、お婆ちゃん含め、村の人達から青年に対する無償の愛を感じるところ。
人ときちんと向き合って、人を受け入れて、成長していくことを優しく厳しく教えてくれる事。
親が子供に教えるように、村人たちは青年をみんなで受け入れて立派になるように育ててくれる。
青年は、今までのやり方通りに裏切り、逃げようと何回も心の中で葛藤する。
それすらも見越してるように、村人たちは向き合ってくれる。そんななかで青年の心は…
人を信じる美しさ、家族との向き合い方、田舎と都会の生活感や時間の流れ方、このような事を自分に置き換えて考えさせられます。
婆ちゃんやシゲ爺のような、寛容、寛大な人間になりたいと思います。疑うより、信じたいです。
この本は手放さない大事な本の1つになりました。
時期をおいて、また読み返してみたいと思います。
素晴らしかった。
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そうでしょ。共感してくださり嬉しいです。秦さんの主題歌も泣けるんですよね。私は宮崎とは隣県にすんでいますが、近くて遠いんですよね、椎葉村は。そうでしょ。共感してくださり嬉しいです。秦さんの主題歌も泣けるんですよね。私は宮崎とは隣県にすんでいますが、近くて遠いんですよね、椎葉村は。2021/02/22
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コメント即返ありがとです。
「坊はいい子」
この作品での好きな場面の1つです。
それを市原悦子さんが言っている場面を想像したら……...コメント即返ありがとです。
「坊はいい子」
この作品での好きな場面の1つです。
それを市原悦子さんが言っている場面を想像したら……映画、見たくてたまらなくなってきました(^-^)v。2021/02/24 -
2021/02/24
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街中とか色んなとこで、悪さしてる少年少女に、無料配布したらええんとちゃうか?^^;
サスペンスという感じではないな。
何事にも投げ槍で、しゃぼん玉のようにフラフラな主人公が、しゃぼん玉じゃなくなる(更生する)話。
斜に構えるタイプの私は、田舎のおじいちゃん、おばあちゃんの優しさなどに触れて、そんな速攻改心するか?って思ってしまう…
と思いつつ感動はしてるという、ややっこしい状態に陥った(^_^;)
この小説にある「人生やり直し年齢制限説」には反対!やり直しなんか、本人がその気になれば、いつでも出来る!
但し、やり直しの行動は起こせても、簡単に結果は出んやろうけど。 -
とても好きな作家さん。感情の描写に毎度やられてます。
この作品では、犯罪を犯そうか、感情がゆらぐシーンが随所に出てきて、その度に心臓がギュッと縮むようでした。
人を傷つけるのは人だけど、
人を救うのもやっぱり人だということ。
例え実の親や兄弟でなくても、
血が繋がっていなくても、
受け入れてくれる人や待っていてくれる人がいれば、希望が持てる。
間違った道を正すこともできる。
最後は泣ける物語でした。-
みーままさん、こんばんは。とても好きな作品です。映像作品も視聴しました。市原悦子さんの「ぼうは、ええ子」と言う優しい言葉が印象的でした。林遣...みーままさん、こんばんは。とても好きな作品です。映像作品も視聴しました。市原悦子さんの「ぼうは、ええ子」と言う優しい言葉が印象的でした。林遣都さんの目つきが険しいものから、だんだん優しく変わっていくのが素晴らしかったです。2023/06/24
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面白かった。
途中、三浦しをんさんの「神去なあなあ日常」のような長閑な感じだったのに、翔人がいずれ自主を覚悟するのは想像がついたけど、美知や周りのお年寄り達との関わりで改心…なんて生優しくなく、豊昭とのやり取りは乃南アサさんぽくて良かった。
田舎のべったりした人間関係てうんざりする事もあるけど、あまりに希薄な社会で傷ついた人には、包み込むような優しさと感じるのだろうな。
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乃南アサさんの本が読んでみたくて買った本
罪を重ねた青年が更生していく内容でした。
主人公の青年が罪を重ね、人を傷つけ自滅していく様な話なのかな?と途中思いなんか気分悪くなりそうだなと考えていたが、全く違って最後は感動しスッキリした気分で読み終えた。
人間はやり直しができるが、過去に犯した罪は一生心に残るということを学んだ小説でした。
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三浦しをんの「神去なあなあ日常」を読んだ後にすぐ読んだ小説だが、こんなにも似ている話があるのかと驚いた。考えれば、何故か連続して読んだ小説が似通ったストーリーや世界観てなことがよくある。
どちらが真似したとかは思わない。どちらも面白かったから。「神去なあなあ日常」は明るい空気が全編に流れていたが、「しゃぼん玉」には、張り詰めた空気が漂っていた。ただし暗い話ではなく、最後は希望に満ちた、暖かいエンディングを迎える。「凍える牙」以来だから20年ぶりの乃南アサだったが、感動した。 -
久しぶりに良い作品に出会えました。
あらすじだけ読むとシンプルに思われてしまうかもしれませんが、たくさんの方々に読んで頂きたいと思います。
心理描写と人物造形が秀逸で、物語にどんどん引き込まれていきました。
終盤は泣いてしまいました。
過疎化が進む山奥の村の人々の暮らしや触れ合い方は、興味深く思いました。家庭環境の問題、犯罪者の更生など色々考えさせられました。
映画も観てみたいです。
今調べたら市原悦子さんと林遣都さん主演でした。市原悦子さんの記憶はあります。
原作と同じように悲しさやるせなさでいっぱいに...
今調べたら市原悦子さんと林遣都さん主演でした。市原悦子さんの記憶はあります。
原作と同じように悲しさやるせなさでいっぱいになったような記憶があります。