それは秘密の (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 357
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101425573

感想・レビュー・書評

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  • さらっと読める短編集。超短編が好きでした。ピンポン、内緒、早朝の散歩がきらっとした一瞬を切り取って好き。
    なぜか表題作が一番読んでいてだるい感じがしてしまった。

  • 短編。
    短編って一般的に余韻を残すものが多い。
    これも同じだが、もう少し考えさせられるものがよかった。
    江國香織の短編のほうが好きだな。

  • いろいろな男女のお話。
    女性の視点、男性の視点、男の子の視点、恋人同士、夫婦間、別れた元夫と妻、全くの他人、様々なシチュエーションで描かれている。
    人の想いって複雑だな。だから物語になるのか。

  • 「ハズバンズ」がなかなかドロドロでよかった。

  • 「共感」の要素が少なくて、しっくりこなかった・・・何年か経って読み直したら、感想が変わるものもあるかな?それに期待しよう。

  • ハズバンズ/女は女で問題あったが、なんたってできる男の腹黒さは半端ない。
    ピンポン/最初だけだと思う。欠点というのはだんだん許せなくなってくると思うけど精々幸せになってください。
    僕が受験に成功したわけ/こういう親が毒親っていうのだろうな。小学生に色目とか気持ち悪。
    内緒/お婆ちゃんとの会話が初々しい。
    アンバランス/男と女というのは何故こんなにも考えてる事が違うのだろう。男は忙しくなるとそのことだけで頭がいっぱいになって女を放置しがち。すると女は冷めたんだと思いがち。順調だと思ってる男、けじめをつけようとする女。よく書かれている。
    代表作それは秘密の/墓場まで持っていったほうがお互いにのため。一日だけの特別な時間。

  • 短編集。
    短いのに、登場人物に簡単に感情移入出来た。
    面白かった。

  • 短編集なんだけど、読後感がスッキリしない話しが多い。
    モヤモヤが残る。

  • 9編の短編集。なかには、数ページの小作品が半分。こういう短編もあるもあるのだと、純粋な驚きと感動!

  • 読みやすく面白かった。9作品を収録した短編集。乃南さんの作風が変わったなぁという印象。以前はドロドロ、心理的ホラー風のものが多かったけど今回の短編集は相手への複雑な感情の中で「情」とか「温かいもの」がありラストに心が温かくなったりするものが多い。この中で「ハズバンズ」もラスト近くまでは別れた元妻のストーカー的なストリー??と思いきやラストは意外。ちょっとほっこりする。「アンバランス」もそんな感じ。ホラーかと思いきや違う。ほんの短い時間、電車での目の見えない人との触れ合いが描かれた「早朝の散歩」は良かった。表題作になってる「それは秘密の」は道路が土砂崩れで遮断され男女2人だけで一晩を過ごすストリーですがもう少し何かがあったら良かったのに。。と思った。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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