- Amazon.co.jp ・本 (589ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101427010
感想・レビュー・書評
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なんかよくわからない
疎外感だなぁ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
葉山の一箱古本市にて入手。
20年以上かけてようやく入手できた。一度再刊されたときも逃しているから、感激もひとしお。 -
ついに読み終わり。
1970-71年、朝日ジャーナル(のちに「ガロ」)に連載された赤瀬川原平の漫画に「主筆デスク日記」を加えたものです。全共闘運動に野次馬的に参加していた人々に向けて書かれたものですが、肝心の全共闘運動が急速に下火になっていき、野次馬もどこへやら。こういった時代背景がよくわからないと内容の理解もおぼつかない作品です。白地にZのヘルメットが革マル派だなんて、当時小1の良い子には分る訳ないわねぇ(学生のサークル室、お隣は革マル派の社研だったけどね)。
赤瀬川は当時千円札事件で執行猶予中。前衛芸術から身を引き漫画家になった時代。この後、トマソンに移行し、尾辻克彦になっていくわけ。
漫画はともかく、「主筆デスク日記」が楽しい。まだ世の中にデビューした(しようとしている)松田哲夫、南伸坊、嵐山光三郎、渡辺和博、中平卓馬、唐十郎、林静一、荒木経惟なんかや、今や右翼出版社となった青林堂の長井社長、瀧口修造等がでてきて、30代そこそこの赤瀬川と創作に取り組んでいく姿(結構ハチャメチャだけど…)がとても楽しい。赤瀬川が禁煙するなんて話もプチブル的。この人の根本は要は「面白がり」なんだ。
そして、この本で特筆すべきは「宮武外骨」の再発見だよなぁ。当時ほとんど忘れられていた宮武をこんな面白い本があると古本屋で発見し、その挙句染井霊園の墓前で花見だなんてしゃれてるよねぇ。
タカ派的雑誌ばかりの現在、こんな反骨精神(単に茶化してるだけ?)あふれる雑誌が売れるようにはならないだろうなぁ。
ちなみに、この連載のおかげで朝日ジャーナルは回収、2週間の休刊に追い込まれるんだよなぁ。
「右手にジャーナル、左手にマガジン」と一世を風靡した朝日ジャーナル、没落の履歴でもあるわけです。 -
(1994.12.30読了)( 1985.11.01購入)
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ジョーキョーをこうも見れると目から鱗が三千枚。
ゲンペーちゃんノッてるね!
馬鹿馬鹿しくも真摯に楽しむということを教えてもらいました。
師匠です。 -
赤瀬川源平の反骨心がよく表れています。
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シニシズム(皮肉)が健全であった時代。日本のモンティ・パイソンと呼んでもいいような前衛芸術。権威は笑え、政治は地面に引きづりおろせ。馬と鹿こそが庶民。庶民は暴れることと笑うことが大好きなのだ。運動も争議も葬儀もみんなお祭りである。アカイこともひとつのお祭りである時代があった。今は右マガリがひとつのお祭りである。どうせすぐに飽きるにしても、右マガリはひねりがなくてつまらない。本当に馬と鹿の区別がつかない奴ばらばかりである。
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これはアートの方に入るのだろう。路上観察、カメラ、老人力、作家、古くはハプニング、一万円札裁判・・・数えればきりが無い位に、幅広い活動。この本は漫画の形を借りて赤瀬川さんの世界が楽しむことができる。
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2014年10月に赤瀬川原平さん死去されました。
さようなら赤瀬川原平さん。 -
こんな時代だからこういう手法が生きてくるのに。忘れられている本。読め。