書藪巡歴 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101428222

作品紹介・あらすじ

本家イギリス物など、軽妙洒脱なエッセイストとして名高い林望氏が、書誌学の一貧書生だった頃。ただ志のみを頼りに、書物の藪、学問修行の藪を、いかにして掻き分け進んだか。碩学の恩師との胸にしみる逸話、愛してやまぬ古事・稀覯本たちとの「書縁」ともいうべき邂逅、学問の階段を昇る途上の愉しみ苦しみ-切々と飄々と、"本業"への思いをここに纒めた随筆集。親切な、一口語釈付き。

感想・レビュー・書評

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  • 書誌学者。
    古典、漢籍、その他諸々のジャンルに精通するだけでなく、同じタイトルの本であっても、その「違い」を詳細に見分けることのできる人間。

    その本が何者かを見分けたうえで、その本の背景にある歴史、物語、遍歴を鑑み、「その本」が「その本」たる特性を記述する。

    そうした「生きた書誌学」とは、人間業ではないことがばっちりわかる、良い本です。

    『書誌学の回廊』と合わせて読むべきですが、どちらも読んだところで得るものは無いに等しいし、読んだ先から忘れていくことでしょう。

    興味を惹かれない項は潔く読み飛ばし、大筋だけを追っても、ちゃんと面白い本です。

  • 本にまつわる本、というものが好きだ。著者はエッセイで世に知られることとなったが、「本業」は日本文学及び書誌学の専門家である。彼がその学問を志すまでの途上や、書物にまつわるあれこれについて語る。文章に品があっていい。

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