オーケンののほほんと熱い国へ行く (新潮文庫 お 44-2)

著者 :
  • 新潮社
3.41
  • (24)
  • (37)
  • (113)
  • (8)
  • (1)
本棚登録 : 460
感想 : 35
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101429229

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大好きなオーケン初の書き下ろし本にしてバックパッカー道中記。
    ずっと積読したまま、インドにタイの道中記ならば
    やっぱり暑い夏の日に読みたい!と思いつつ
    何年も夏になると忘れ、機会を逃し続けて
    やっと読んだ、遠き日のオーケンの暑い熱い夏の旅。

    暑い夏の中読みたいと言っても、エアコンで快適温度、
    外には蝉の声。と、ザ・ニッポンの夏環境。
    あ、インドに蝉っているのかなぁ?と思って調べてみると
    インドにも蝉はいる!!!よし、環境は整った。
    と安心して本を開く自己満足♡[笑]

    インドと言えば何を措いてもまずカレー、ターバン、
    そしてタージマハールと書いてあるけど、
    オーケンの口から「インド」と出れば、何をさておき
    「日本印度化計画」が真っ先の大槻脳。

    テンションが高いのか低いのか、暑さと一緒に
    デタラメに流れる本の中の夏の匂いと
    日本とはまったく別の国だと思うエピソードの数々。
    「生」と「死」が必要以上に装飾されることなく
    自然のまま、生きて死ぬ。

    デタラメな中にいろんなことを思わせてくれるインド。
    同じくデタラメながらも、楽園を感じるタイ。
    ひねもす呆ける楽園コ・サメット。ホグワンビーチ。

    旅の中で出会った人と、また旅の途中で再会したり
    一期一会の出会いの中で語らったり、お酒を酌み交わしたり
    なんとかなるさののほほん旅。
    開けた感じの"夏休みの国"タイ。

    ヒッピー、ターバン、サリー!
    タケシ、インド、由紀夫!
    日本を印度にしてしまえ!!!

  • ボブ・ディランを聴きながら読む。

  • インド、タイへ行くバックパッカー旅行記。ゆるーい感じがとてもいい。

  • こんなゆるい旅行記を読むのもいいもんだ。タイでの何もしないビーチのくだりが好きだった。毎日慌ただしい通勤電車の中で読んでいたが、何だか癒された。

  • 『どこかに旅に行くなら僕は間違いなくロシアに行くだろうな』

    ひっそり雪の中で死にたい。だって、誰にも合いたくなくて旅って一人旅ってするんじゃないの?

    再読して思ったことは、ラリってない時のオーケンは最高だってことだ。

  • 読書録「オーケンののほほんと熱い国へ行く」3

    著者 大槻ケンヂ
    出版 新潮社

    p64より引用
    “何と「体重計り」なる職業がカルカッタには存在しているのだ。
    そしてそれが立派に商売として成り立っているのだ。うーん、ま
    るで縁日みたいな街だ。”

     ロックミュージシャンである著者による、インド、タイ旅行記。
     レインボーマンの話から始まり産後の一杯のビールまで、のん
    びりとした雰囲気が流れています。

     上記の引用は、カルカッタでの人びとの行動を見ての一文。
    ヒトが直接計っていないでけで、ものやヒトの重さを量るという
    ことは、計量器の有名企業があるように大変重要な仕事だと思い
    ます。体重計を作るというのは、体重を計る仕事の延長なのでは
    ないでしょうか。
     まあしかし、色々なヒトがいるものです。誰かが好きなように
    旅行していられるのは、そのヒトのすることを他の人に任せてい
    られるからのような気もしますが、それはそうとして、バックパ
    ッカーは楽しそうですね。

    ーーーーー

  • 実際インドにバックパッカーしてた、人達に話を聞いた事あるがこの本とまぁ似た感じだった。

  • ヤグの愛読書その1。彼はこれを読んでおかしな具合に感化されて旅に出ました。ヤグが旅に出た理由。

  • 「深夜特急」とはまた違った、肩の力の抜けた、のほほん旅が大変よろしい。熱い国の温度が伝わる、永遠学生気分の幸せな一冊。あぁ、タイに行きタイ!

  • 旅に子慣れてない視点が良い。
    タイは夏休みの国。

全35件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1966年東京都生まれ。82年ロックバンド「筋肉少女帯」ボーカルとしてデビュー。その後もロックバンド「特撮」でも活動。その特異なキャラクターは音楽だけにとどまらず、映画、テレビ、小説やエッセイなど多岐にわたる分野で人気を集める。著作「くるぐる使い」「のの子の復讐ジグジグ」は2年連続で星雲賞を受賞。また『グミ・チョコレート・パイン』シリーズのほか『ロッキン・ホース・バレリーナ』『縫製人間ヌイグルマー』『いつか春の日のどっかの町へ』など著書多数。

「2022年 『夜の夢こそまこと 人間椅子小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大槻ケンヂの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三島由紀夫
大槻 ケンヂ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×