夕方らせん (新潮文庫 き 19-2)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101434223

感想・レビュー・書評

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  • 「若草のつむじ」「ウエタミ」が好きです。
    現実と幻想的な世界を違和感なく合わせて描いているので、短編集だけれど、すぐに一つ一つの物語の世界に入り込めます
    全ての物語が詩をうたっているかのような素敵な一冊です。

  • ものがたりのような詩が集まった本。
    最後の「夕方らせん」を読んだ最初の感想が
    良い匂いのしそうな文だなあ!というもの。
    落ち着きます。

  • 一人旅のような、自分だけのゆっくりとした時の流れを味わえる短編集。
    先のストーリーが気になる、といった作品ではなく、散文詩のような一つひとつのエピソードを、じっくり噛み締める読み方ができる。
    一番最後の「青い冬の空の旅」の一節が気に入った。


    「別れというのは、種から芽が出て、最初はくっついていた葉っぱが、二つの方向へのびていくようなもので、何も悲しくはないし、よく考えてみると下の方でつながってるんだから、自分が先の方だけにいるというふうに思わなければ、結局、最初からひとつだったんだってわかる。」

  • 銀色夏生さんの本は初めて読みました。
    独特の世界観があって、好きな人は好きなんだろうな。
    短編がたくさん詰まっていて、詩集のような、不思議な話しが多いです。『ハーバービュー』と『若草のつむじ』が好きでした。



    森をぬけたところで
    道はいくつもに分かれた

    いつもこうだ
    いつも目の前には
    いくつもの分かれ道がある

    僕は君の手をつかみ
    どれを選んでも同じだねと言う
    君は小さくうなずいて
    道は関係ないよねと言う

  • 難しい。

    考えながら読んでもよく分からない。感じる本といったところでしょうか。

  • ふわふわして読みやすいけど、よく分からなかった。
    「ミタカくん」のほうが好き。

  • 春先にさらっと読みたい感じ。
    短編集なんだけど詩的なイメージが強いなぁ。
    「ピース・ツリー」と「真空広場」が好き。

  • 寝る前にちょっとずつ読んだ。
    頭の中に何も残らないけど、フワーっといい夢見れそう・・・って眠りにつける本だった。
    ふわふわ。

  • 森をぬけたところで
    道はいくつもに分かれた

    いつもこうだ
    いつも目の前には
    いくつもの分かれ道がある

    僕は君の手をつかみ
    どれを選んでも同じだねと言う
    君は小さくうなずいて
    道は関係ないよねと言う


    ミタカくんと私の方が良かったけど
    最後のこの文章でなんだかすごくスッキリした

  • 単行本と文庫本の表紙がちょっとだけ違うところがなんだか可笑しい。

著者プロフィール

詩人・エッセイスト。作詞家としてデビュー。その後、詩人として数々のロングセラー詩集を発表。エッセイ・シリーズ「つれづれノート」が好評を得る。

「2023年 『退屈ピカリ つれづれノート43』 で使われていた紹介文から引用しています。」

銀色夏生の作品

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