ベートーヴェン (新潮文庫)

  • 新潮社 (1985年12月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784101440019

感想・レビュー・書評

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  • 大学の講義に使われそうな堅苦しい内容。
    専門的な言葉も多用されており、音楽の素養が求められる。
    とはいえ、ベートーヴェンのデスマスクなど参考写真を豊富に使い、遺された文献を忠実に解釈する姿勢は共感出来る。また、小林研一郎や服部公一、遠山一行などのショートエッセイも味がある。
    例えば、ベートーヴェンの音楽技法について。
    「バッハによって和音と旋律技法が集大成され、その後ハイドン、モーツァルトの時代に体系化され、ドレミの音階による三和音体制となる。ベートーヴェンは、その基礎から和音を巨大なブロックのように扱い、壮大な音を建築する」(小倉朗)
    「ブラームスはいつもベートーヴェンの影響下にあったと告白し、ワーグナーは交響曲第九を聴かなかったら音楽家になっていなかったと言う」(小林研一郎)
    交響曲第五番《運命》、音楽史上初めて管楽器にピッコロ、コントラファゴット、トロンボーンが使われた。これは私の推測だが、交響曲第五番が完成されたのがベートーヴェンが38歳前後で、難聴に悩まされ始めたのが31歳。もしかして、ベートーヴェン自身新たな楽器編成がどの様な音になるのかわからないまま書き下ろした、なんてことはなかったのだろうか?
    最後に作者は以下のように書く(勝手に意訳)。
    「音楽技法上の革新はもちろんだが、それ以上に芸術性を高め、自律した音楽家として一生をおくったことを記憶したい」
    ベートーヴェンの生涯は、(悲劇的)英雄的なものとはかけ離れたものだった。身体的苦悩に耐え、世間から変人として見られながら孤独の生涯をおくったという巷間の伝説とは違い、彼は生涯結婚に憧れ、幸せな家庭生活を夢見、それが叶わないと悟ると、甥のカール(自殺未遂)を自分の息子の様に可愛がる。また、彼の周りには友人や理解者も多く普通の小市民として生きたのだ。もちろん、彼が遺した名曲は、クラシック音楽史上燦然と輝き続けている。

  • ベートーヴェンの生涯を辿る本。ベートーヴェンが関わった人や土地が、豊富なカラー写真や肖像画などの図版とともに紹介されていてよかったです。

  • コンパクト。カラーなところが良い。ただ、思ってたほど内容は多くない。巻末の作品表はなかなか使える。

  • 稲垣吾郎さん主演舞台「No.9」を観て、ベートーヴェンの生涯に興味を持ったので読みました。絵や楽譜など資料のカラー写真が多くてよかった。

  • 4101440018 197+9p 2006・11・20 20刷

  • OAZOマルゼン、¥620.

  • 我が家の教科書です。

  • (1986.05.21読了)(1985.12.25購入)
    内容紹介 amazon
    18世紀の古典派様式を受けつぎ、それを至高の極みにまで発展させたベートーヴェン。その偉大な音楽が後世の人びとに与えた影響ははかり知れない。――最新の研究成果をふまえて作品生成のあとをたどり、偉大な精神の遍歴に光をあてたオリジナル・カラー文庫。年譜、作品表のほかに、小倉朗、小林研一郎、岩崎淑ら第一線で活躍する音楽家による“ベートーヴェン頌"を収録。

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著者プロフィール

武蔵野音楽大学大学院修了。西洋音楽史および音楽美学領域。18~19世紀ドイツ語圏器楽曲の様式変遷を研究。特にハイドン、モーツァルトからベートーヴェン、シューベルトに至る交響曲、弦楽四重奏曲、ピアノ・ソナタを中心にソナタ諸形式の時代および個人的特徴を研究。沖縄県立芸術大学、静岡文化芸術大学、慶應義塾大学教授を歴任。音楽評論分野でも月刊誌、日刊紙と放送出演で活躍。

「2020年 『ベートーヴェンとピアノ 限りなき創造の高みへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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