欲望 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 735
レビュー : 89
  • Amazon.co.jp ・本 (493ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101440149

感想・レビュー・書評

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  • 古典的な香りが色濃く感じられる究極の恋愛小説。

    三島由紀夫に興味がなくても読める。

    主人公は図書館司書の類子。かつての同級生で、建築家の正巳。もう一人の同級生、阿佐緒。
    物語は三人を中心に進んで行く。

    それぞれが抱える心の闇は深くて重い。特に、建築家の正巳は事故により性的不能者である。

    色々な事件を織り交ぜながら、確実に死へ向かって行く者達。そこに行き着くまでの心理描写が細密。

    愛する者達を失っても、生き続けていかなければならない人間の静かな強さを感じさせるラスト。
    余韻が切ない。

  • 目眩く性と死…圧倒された世界でした。
    類子と正巳と阿佐緒、そして袴田…形の違う欲望でも、それぞれの欲望はとても強かったです。
    肉体だけでなく精神のエロス。かなり際どいことも書かれているのですが全く厭らしくないのはさすがです。
    正巳が性的不能者じゃなかったら、類子と正巳はここまで感応し合い、高まらなかったのではないか…とも思いました。
    静かに狂っていく感じも良かったです。正巳の最後の海での言葉は悲しくなりました。
    そして三島由紀夫の豊饒の海を今度こそ読破したくなります。その上で再読したいです。
    官能にもみくちゃにされました…すごかったです。

  • 林真理子と間違えて買う。せめてあらすじ読んでから買うんだった。超絶つまらなくてほとんど読まなかった。

  • 恋愛小説は苦手なので、基本的には読まないのだけど、この小説は『この文庫が、すごい!』というムック本に紹介されており、「面白そうだな」と思い購入した。

    現実には体験出来ない恋愛が書かれていたのが、良かったのかもしれない。いっきに読めた。

    しかし、この登場人物みたいな男子とは恋愛したいとは、思わないな~(⌒-⌒; ) 色んな意味で…\(//∇//)\

    初めての恋愛小説がレベルの高いもので、良かった! これがきっかけになり、小池真理子の小説を読むようになった。早く、読めば良かった。
    次は直木賞受賞作の『恋』を読むぞ~!

  • 引用になりますが解説にて池上冬樹氏がこう綴っています。「とにかく本書は女性の官能の世界を激しくきらびやかに描いた作品である。<中略>三島文学を継承した、比類なき美しさをもつ現代文学の古典といっていいだろう。」
    私の感想を自分の言葉より端的に表現していますので感想として引用させていただきました。実に美しい物語だと思います。

  • 人を愛するときに、その人を形作っている要素が一つでも違っていたら、
    その人を愛したかどうかわからない。
    漠然とそんなことを感じた。
    主人公は、彼が性的不能でなければ、こんなに彼を愛したのだろうか。

    終盤の海でのシーンが印象的で、具体的に情景が浮かんできた。
    静かに訪れる、愛する人を失う悲しみ。

    読んだ後はしばらく余韻が消えず、ぼうっとしてしまった。

  • いつものことながら破滅的

    美しい人の脆さ

  • 期待以下

  • 36636

  • 恋、無伴奏に続き、欲望を読み終えて三部作を読破。
    最後の解説にもあったけど、文章がすぅっと入ってきて、ついついゆっくりと読みふけってしまうー、そんな作品でした。
    読み始めてからラストまで、とても濃密な時間を過ごした感じ。
    三部作のなかでは本作が一番好きかな。

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著者プロフィール

小池真理子(こいけ まりこ)
1952年東京都生まれの作家。成蹊大学文学部卒業。89年「妻の女友達」で日本推理作家協会賞(短編部門)、96年『恋』で直木賞、98年『欲望』で島清恋愛文学賞、2006年『虹の彼方』で柴田錬三郎賞、12年『無花果の森』で芸術選奨文部科学大臣賞、13年『沈黙のひと』で吉川英治文学賞を受賞。その他の著書に、『二重生活』『無伴奏』『千日のマリア』『モンローが死んだ日』などがある。
2019年1月6日から、『モンローが死んだ日』がNHK BSプレミアムでドラマ化。主演は鈴木京香、草刈正雄。

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