無伴奏 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 410
レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101440200

作品紹介・あらすじ

その果てに待つものを知らず、私はあなたを求めた-。多感な響子は偶然に出会った渉に強く惹かれるが、相手の不可解な態度に翻弄される。渉に影のように寄り添う友人の祐之介と、その恋人エマ。彼らの共有する秘密の匂いが響子を苛み、不安を孕んで漂う四角形のような関係は、遂に悲劇へと疾走しはじめる。濃密な性の気配、甘美なまでの死の予感。『恋』『欲望』へと連なる傑作ロマン。

感想・レビュー・書評

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  • 初恋と処女喪失の物語。解説・石田衣良の言葉を借りれば、『幸福な作者の幸福な作品』です。<br><br>
    きみは、僕が愛した初めての女性だった。きみと知り合えたことが、僕にとって、最高の幸せだった気がするよ。

  • 何度か読んでいるがまた新鮮な気持ちで読み終えた。コインが落ちていく最後の電話。

    あれが最後に見た渉の笑顔だったと思うと、切なさがこみあげてくる。渉は本当に穏やかにわらつていた。心になんの翳りもない青年のように。

    結果としての別れ、後から気づく別れは寂しいものだなと思います。

  • セピア色の情景とクラシック音色が浮かんでくるような作品。
    エマが少女の恋への純粋さそのものを現していて、流れのスパイスとなっていてよかった。

  • 「欲望」からの「無伴奏」。
    三島由紀夫が再びチラッと出てきていた。

    渉と響子。美しくきれいだからこその悲しさが垣間見える

    小池さんの小説は音楽が出てきたり、美しい庭の表現があったりと 頭の中できれいな情景が浮かぶ

    今回も カノン、アダージョ、悲愴…と、少しかなしい曲が使われていて 話しの予感を感じさせる

  • 久しぶりに読む小池真理子の小説。
    やっぱり良いですね。
    時代背景は違っても、響子という人物は今の時代にも通じる等身大の女子で、不器用で、瑞々しくて・・・共感できる部分がたくさんある。
    渉、裕之介、エマ。みんな、なんか良い。
    切ない物語だけど、好きです。

  • 静かな悲しさと余韻の残る話だった。

  • そういう結末ですか。もやもやが残る。淡々とした展開はまさに無伴奏という言葉がしっくりくる。エマや勢津子の存在が、アクセントになっていて良かった。

  • ただ一言、せつない。

  • 仙台の話とは知らずに読み始めた。仙台在住なので知ってる場所が出てきたが、時代が違うので今とは雰囲気が違う感じなのが文章から伝わってきて、昔の仙台に思いを馳せながら読むことができ楽しめた。
    ストーリー展開はなかなか衝撃的だった。

  • 盛んな学生運動、ジャズの流れる純喫茶、哲学論を戦わせる学生たち…現代にあまり残ってない、時代特有の匂いに溢れた小説。主人公の恋愛の結末は予想がついたといえばついたが、動揺の大きさは現代よりも強いのでは?と思う。

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著者プロフィール

小池真理子(こいけ まりこ)
1952年東京都生まれの作家。成蹊大学文学部卒業。89年「妻の女友達」で日本推理作家協会賞(短編部門)、96年『恋』で直木賞、98年『欲望』で島清恋愛文学賞、2006年『虹の彼方』で柴田錬三郎賞、12年『無花果の森』で芸術選奨文部科学大臣賞、13年『沈黙のひと』で吉川英治文学賞を受賞。その他の著書に、『二重生活』『無伴奏』『千日のマリア』『モンローが死んだ日』などがある。
2019年1月6日から、『モンローが死んだ日』がNHK BSプレミアムでドラマ化。主演は鈴木京香、草刈正雄。

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