無伴奏 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101440200

感想・レビュー・書評

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  • 人間が生きて行くには、嘘や隠し事も必要なんだな。
    若い頃は視野も狭く、自分中心になってしまいがち。
    その時につく嘘や隠し事は自分の身を守るためでしかない。
    しかし年を経てつく嘘や隠し事は、自分だけのためでなく他人への優しさも混じっているんだな。

    ☆図書館

  • 「無伴奏」は直接的には曲名ではなく、店の名前。
    仙台にあった、音楽喫茶。バロック音楽専門喫茶。

    主題は音楽ではない。
    野間響子の物語。

    叔母がピアノの先生。
    音楽の題材は少し出てくる。
    ローリングストーンズの「アズティアーズゴーバイ」
    「勝利を我等に」
    ビートルズ「ヘイジュード」
    パッヘルベル「カノン」
    ジェームズブラウン「マンズマンズワールド」
    ラフマニノフピアノ協奏曲
    チャイコフスキー「悲愴」
    「受験生ブルース」
    プロコルハルム「青い影」
    マルウォルドロン「レフトアローン」
    バッハ「平均律」
    「アダージョ」
    ダイアナロス,シュプリームス「ラブチャイルド」
    バッハ「ブランデンブルク協奏曲」

    この曲の順番で物語を予想しながら読むのもよいかも。
    曲をかけながら読むのもよいかも。

    新潮文庫の解説は石田衣良
    「無伴奏」「恋」「欲望」を読んだとのこと。

  • 作者のいわゆる「恋三部作」の第一作目。
    仙台の高校に通う活動家高校生の響子は、反戦フォーク集会の帰りに寄った喫茶店“無伴奏”で大学生の渉と出会う。瞬く間に渉にのめり込んでいく響子だったが、「好きだ」と言ってくれる渉の態度にいつも漠然とした不安を感じていた。渉が心の底で真に求めていた人物とは・・・。
    舞台となっているのは60年代後半。当時の学生の一種のポーズ的な熱狂と退廃の描き方に、作者自身の青春時代への愛着が感じられる。そんな時代をちょっとうらやましく思った。
    響子の、渉のすべてを得たいと思い得られない、そのもどかしさに共感しながら夢中で読んだ。

  • あの時代、「社会的には」何もしなかった若者たちの話。
    おそらく、大多数の若者は
    運動には参加せず、こういった恋愛だの友情だのを
    今と同じように楽しんで(そして苦しんで)いたのだろう。
    そういう意味では普遍的な青春小説。
    切ない。

  • 昭和。せつない。ぞくぞく。なんだかコクリコ坂とかぶった!私も響子と同じ決断を下すだろうな。せつない。

  • 高校生の響子は、渉と友人の祐之介、その恋人のエマと出会い、渉に強く惹かれていくが・・・
    地方都市の昭和の青春って感じで、内容の割には読後感も悪くない。
    ただ、理解はできるけれど、共感はできない感じ。

  • 好みとも言えないが、衝撃的ではあった。

    ヒロインにあまり感情移入できず停滞、流し読みした。

  • 主人公・野間響子の一人称で話は進んでゆくが、
    やさくれた高校生活から、恋におちたのをきっかけとして、
    登場人物も様変わりしてゆく。

    その筆致はとても自然で、
    響子の生活の中心が変わってゆくことに、
    すんなりと読み手も感情移入できる。

    ネタバレは避けるが、結末は意外でもないが、戸惑いを抱くのは確か。

  • 図書館の本

    内容(「BOOK」データベースより)
    その果てに待つものを知らず、私はあなたを求めた―。多感な響子は偶然に出会った渉に強く惹かれるが、相手の不可解な態度に翻弄される。渉に影のように寄り添う友人の祐之介と、その恋人エマ。彼らの共有する秘密の匂いが響子を苛み、不安を孕んで漂う四角形のような関係は、遂に悲劇へと疾走しはじめる。濃密な性の気配、甘美なまでの死の予感。『恋』『欲望』へと連なる傑作ロマン。

    この作家さんの描き出す雰囲気がたまらなく好き。
    重いせつなさ。
    彼女の描く男性はどうしてここまで純粋なんだろう?生きてはいないのではないかと思わせられる透明度のある男性が物語の中で動く。
    不安に胸を高鳴らせて最後まで一気に読みました。
    切ない。。。。
    響子は墓まで秘密を抱えていくのだろう。
    切ない作品でした。

  • もっかいよむ

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著者プロフィール

小池真理子(こいけ まりこ)
1952年東京都生まれの作家。成蹊大学文学部卒業。89年「妻の女友達」で日本推理作家協会賞(短編部門)、96年『恋』で直木賞、98年『欲望』で島清恋愛文学賞、2006年『虹の彼方』で柴田錬三郎賞、12年『無花果の森』で芸術選奨文部科学大臣賞、13年『沈黙のひと』で吉川英治文学賞を受賞。その他の著書に、『二重生活』『無伴奏』『千日のマリア』『モンローが死んだ日』などがある。
2019年1月6日から、『モンローが死んだ日』がNHK BSプレミアムでドラマ化。主演は鈴木京香、草刈正雄。

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