家族はこわい: まだ間にあう父親のあり方講座 (新潮文庫 さ 38-2)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101442228

作品紹介・あらすじ

息子が家庭で暴力を振るう。もはや母親の手には負えず、父親が仕事をなげうって面倒を見た-結果、父親は息子を金属バットで殴殺。父親はどうすればよかったのか?セックスレス、中高年離婚など夫婦間のいびつな関係。非行、いじめ、引きこもり…父は子に何ができるか?仕事中毒、初老期うつ病、定年後…会社との距離をどう取るか?現代日本の父親のあり方を精神科医がコーチ。

感想・レビュー・書評

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  • 男性が母なるものからの依存から脱し、大人になる必要性を訴えています。
    著者とは全く関係ないネット上のマネー関連記事で、日本の夫や父(特にサラリーマンの場合)に家計全体の管理はせず、自分の小遣いと趣味にしか興味を持っていない人が多いのは問題だ、と訴えていたのを思い出してしまいました。
    個人差もあると思うのですが、現代日本の父が抱える問題って、戦後や現代になってからの問題なのでしょうか。日本人男性は昔からこういった傾向があったのだとすると、文化的・風土的な問題かもしれず、日本男児はもっと大胆に変わっていかないとならないのかもしれません。

  • 10年以上前に書かれたとは思えないくらい、現代の家族問題を考える上で参考になる本。

  • 家族問題を父性の不足と社会の中での女性の立ち位置にあるとして、家庭のダークサイドを書いてくれたのは、それだという感じ。
    体系だった理屈として弱い感じるが、あくまで現場からの声として実感があるようで、胡散臭くない。
    でも、ダークサイドの分量が多く、処方箋が少ない。「それはあなたが考える事です」という事か?

  • ・1/13 うーん、考えさせられる内容だ.子供化してるのは確かに認めよう.責任を取りたくないのは、今も昔も変わらないのではないか.まあでも家長の客観的役割が変わってきてるだろうからなぁ、昔に比べて.

  • 三葛館一般 367.3||SA

    息子の家庭内暴力、最近話題になっている中高年離婚に至る冷めた夫婦関係。このような問題が起こってしまった家庭の父親にはどんな問題点があるのだろうか。精神科医である著者が現代の日本における父親のあり方や役割を教示した、大変参考になる一冊です。

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=32133

  • おーもしろーいー。めーさめーさおーもしろーいー。返却した『家族依存症』の隣にあったので借りました。

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著者プロフィール

精神科医、家族機能研究所代表。
1941年東京都生まれ。1967年慶應義塾大学医学部卒。同大助手、WHOサイエンティフィック・アドバイザー(1995年まで)、フランス政府給費留学生、国立療養所久里浜病院精神科医長、東京都精神医学総合研究所副参事研究員(社会病理研究部門主任)などを経て、医療法人社団學風会さいとうクリニック理事長、家族機能研究所代表。
医学部卒業後、母校の神経科学教室で精神分析のトレーニングに入る。同時期より、国立アルコール症センターとして発足した久里浜療養所(当時)で臨床にあたりつつ、アルコール依存症など「依存症」という用語を提唱し定着させ、依存症の家族に代表される、温かさや安心感などが提供できない機能不全家族で育った「アダルト・チルドレン」という概念を日本に広めた。著書に『すべての罪悪感は無用です』『「愛」という名のやさしい暴力』(ともに小社刊)など多数。

「2022年 『毒親って言うな!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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