腰痛放浪記 椅子がこわい (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 151
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101443102

作品紹介・あらすじ

「夏樹静子のお葬式を出しましょう」-苦しみ抜き、疲れ果て、不治の恐怖に脅かされた闘病の果てに、医者はこう言った。時には死までを思い浮かべた鋭い腰の疼痛は、実は抑制された内なる魂の叫びだった。そして著者もいまだに信じられないという、劇的な結末が訪れる。3年間の地獄の責め苦は、指一本触れられずに完治した。感動の腰痛闘病記。

感想・レビュー・書評

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  • ブログをこちらに書きましたので、宜しければお読みください。

    http://sommelierofbooks.com/study_training_history/backpaindiary/
     
    大作家である夏樹静子が、
    3年間にわたる腰痛闘病生活について
    面白おかしく綴った本
     
    『腰痛放浪記 椅子がこわい』。
     
    腰痛の原因は大抵の場合『椎間板ヘルニア』だったり、
    『脊柱管狭窄症』だったりと身体性のものです。
     
    しかし夏樹静子の場合身体治療をどれだけ
    施しても治らない。
     
    果たして彼女の結末やいかに?

  • 腰痛闘病記。これは私とは違って、心因性のものでした。椅子に座ってられないのはつらい。辛い人がたくさんいる。何か怪しい治療まで試していた。霊とか手かざしとか。

  • 以前読んだことあったけど、最近の私は椅子が怖いので、かぶりつくように読みました。さすがの筆力。記録としても秀逸。ラストがハッピーエンドでなかったら、私のような読者は救われない。つまり、救われました、かなりね。

  • 体にはなんの異常もないのに、3年間も激しい腰痛でまともに生活できなくなる・・そんなことが本当にあるものでしょうか? 脳科学が進歩する中で、心の領域がだんだん狭くなってきているような気もしますが、それでも、心の問題はまだまだ謎に包まれていますね。デリケートな問題ではありますが、サイコパス的な、平気で嘘をつく人もいるこの世の中で、自分を含め、何を信じ、何を信じないか…悩ましいところです。

  • 再読。

  • 大作家である夏樹静子が日常生活に支障をきたすほどの腰痛に苦しむ日々と、様々な治療を行う様が記録されている。

    傷みに苦しむ描写が辛い。
    本職の作家が痛みの表現をこれでもかとぶつけてくると、読んだ後には自分の腰までもが鈍痛を感じているかのように感じる。

    本当に様々なアプローチから検査や治療が行われたのに、治るきっかけとなったのは著者がこれはないと感じていた心因性のものだった。

    私も心身相関を甘く見ていたので、心と体のバランス感覚を大切にしていかなければいけないと思う。

  • 11/26

  • 勝間和代さんのメルマガで紹介されていて、読むことにした本。前半の闘病中に書かれている記録は、自分の腰がおかしくなるんじゃないかと思うぐらい生々しかった。筆者の筆力を感じたし、この力があれば、仕事を休憩したくなくなる気持ちも分かる。結果的には治ると分かっていたが、様々な治療を試していて、本当に治ったのか疑問に思うぐらい、治らない。
    潜在意識は何をしでかすのか分からない奴で、恐ろしい。
    「作品にはそれぞれに読者に迫ってくる力があって、それを受けとめるだけの力がない時には読めないものだと気付かされた。」
    パワーがあるうちに、色々な本を読んでおきたい。

  • 夏樹さんの腰痛は重度で椅子に座れないくらい。
    小説を書くにも寝転ぶか立ってしたそうです。
    治してくれる医師を求めて整形外科医、大学病院、精神科医などに診てもらうことを繰り返します。

    知人たちが、どこどこの先生は名医だという触れ込みで紹介してくれるので、藁をもつかむ気持ちで出かけていくことを繰り返しています。
    世の中には名医はたくさんいるという感想を述べているところが面白いですね。

    結局、腰痛は心因性であったということです。
    この記録を見てもすごく仔細まで書かれています。
    みごとな作家根性ですが、夏樹さんのこの完璧主義の性格が大きな腰痛の原因だったと思います。

    http://ameblo.jp/nancli/entry-11706175507.html

  • 20代でぎっくり腰をやって、その後は腰痛持ちに
    なってしまったので、他人ごとをは思えず、一気に
    読了しました。
    夏樹静子さんの名前は知っていましたが、本は一冊も
    読んだことがありませんでした。
    文章力や構成のうまさでしょう、読み終えるのに
    時間がかかりませんでした。

    ストレスで腰痛になることは、自分も実感していましたが、
    夏樹静子さんの腰痛は、私のものとは比べ物にらなないぐらい
    ひどい状態、それに3年もの間、耐え続け、記録までつけていた
    作家精神には脱帽です。

    夏樹静子に興味が湧いたため、他の本も読んでみたいと
    思っています。

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著者プロフィール

一九三八(昭和一三)年東京都生まれ。慶応大学在学中に長編『すれ違った死』が江戸川乱歩賞候補に選ばれる。七〇年『天使が消えていく』が再び同賞の候補になり、単行本化され作家デビューを果たす。七三年『蒸発』で日本推理作家協会賞、八九年に仏訳『第三の女』でフランス犯罪小説大賞、二〇〇七年日本ミステリー文学大賞を受賞。主な著書に『Wの悲劇』『』や「検事 霞夕子」シリーズなどがある。二〇一六年没。

「2018年 『77便に何が起きたか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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