心療内科を訪ねて―心が痛み、心が治す (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 147
感想 : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101443133

作品紹介・あらすじ

ひどい腰痛に苦しんだ3年間の地獄体験が、著者を心療内科取材に駆り立てた。潰瘍性大腸炎、顎関節症、高血圧、拒食・過食症、脱毛…原因不明のすべての症状の裏には、心の痛みが隠れていた。心はあらゆる形をとって警告を出していたのだ。様々な症状に苦しむ人々の体験を語り、大反響のルポルタージュ。腰痛、肩こり、不眠、倦怠…の原因は、あなた自身かもしれません-。

感想・レビュー・書評

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  • 著者の夏樹静子さん、ウィキペディアによると、

    夏樹 静子(なつき しずこ、本名:出光 静子(いでみつ しずこ))、1938年12月21日 - 2016年3月19日)は、日本の小説家。旧姓名の五十嵐 静子名義による作品もある。

    日本の女性推理小説家の草分けであり、繊細な心理描写と巧みなトリックによる『蒸発』『Wの悲劇』などの秀作により「ミステリーの女王」と称された。夫は新出光会長の出光芳秀(いでみつ よしひで)。小説家の五十嵐均は実兄。

    著者は、心身症による腰痛に苦しんだ時期が、3年位あったという。
    その発端は、1993年1月のことだったというので、54歳の時に発症したようである。

  • 「椅子がこわい」の著者

    ご自身が、3年にわたり数多くの治療を経験し、最終的に心療内科にかかり腰痛を克服した経験をお持ちである。

    その恩返しと言うのか、
    14人の心療内科にかかった患者さんとそのご家族、そしてドクターにインタビューをし、書き上げられている。ちなみに、1症例目の報告は「腰痛」、ご本人の経験談の要約を書かれている。
    作家の書いた症例報告は患者の表情や反応を詳細に書き述べられており、非常に興味深く読むことができた。

    著者曰く、『症例の一つ一つに、患者と家族の人生の物語がある。』とのことで、読み進めるほどにそれが理解できる。

    何らかの症状に苦しんでおられる方も、この本を読むことでご自身と似たような症状を持っておられる方の話を聞き、安心や勇気をもらえるかもしれない。
    また、世に心療内科の理解を広めるためにも、意義深い本と言えると思う。

  • 心因性の症状がこれほど多岐にわたること、また、特別の人でなく、普通に日常生活を送っている人でも起こりうるものであることに驚かされた。

  • 「心療内科を訪ねて」の発刊で、全国から集まった、心身相関と原因がわからず快方に至るまで苦しんだ経験を持つ人たちへ夏樹静子自身によるインタビュー集。
    症例の数だけ人生がある、と最終章にまとめているが、心の問題で起きる身体の病、実例を知るほど驚きつつも、体から心まで多層だが集約して担う脳をもつ生物ならでは常に発生しうると納得するに十分な事例を教えてもらった。

  • ちょっと驚いた
    知っているようで自分の知識が間違っていた
    これだから本て面白い

    原因不明の体の不調を心療内科で調べたら、
    精神障害による身体症状として適切な治療をされる

    と思っていた

    正しくは心身症といって
    身体疾患のなかで心理的因子が密接に関係し障害が認められる症状を治療する
    ただし神経症やうつなど他の精神障害に伴う身体症状は除く

    うつは除くんだ!
    なんでもうつ(パニックとか)と診断されてしまうと思い込んでいた

    中高年の高血圧であっても心療内科で治療して改善されることもあるそうだ
    作者の夏樹静子さんは腰痛が改善された
    もちろんそれぞれ医療的ケアをしても改善がされないので、心療内科の門をたたいている

    もっと心療内科は身近になっていいのではないか
    医師に心療内科のことを相談してみようか
    と持病持ちなので思った

  • ★★★
    今月8冊目。
    腰痛で戦った椅子が怖いの著者。やはり今回もあらゆる病気の元が心身症でカウンセリングを受け治っていった14人にインタビュー。
    大事なことは、事故とか以外は今の症状は全て自分に責任があるってこと。
    スピ的には事故も意味があるんだろう

  • 心療内科の紹介本。身体的症状に苦しむ人の中には、原因が心因性であるケースも多い。劇的な改善を体験して、人間の不思議さを感じる、其処に面白さを感じる、と言っている。2017.8.3

  • 「気付く」ことから始まるという。たとえ気付いたとて、自分を変えることは容易でないかもしれないが、自覚していることで、痛みに襲われた際に納得して対処に向かえるはずだ。

  • 3.5

  • 何でもかんでも心の問題と関連付けてはいけないとは思うけど、実際にこんなに多くのケースがあることを読んでしまうと複雑。

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著者プロフィール

一九三八(昭和一三)年東京都生まれ。慶応大学在学中に長編『すれ違った死』が江戸川乱歩賞候補に選ばれる。七〇年『天使が消えていく』が再び同賞の候補になり、単行本化され作家デビューを果たす。七三年『蒸発』で日本推理作家協会賞、八九年に仏訳『第三の女』でフランス犯罪小説大賞、二〇〇七年日本ミステリー文学大賞を受賞。主な著書に『Wの悲劇』『』や「検事 霞夕子」シリーズなどがある。二〇一六年没。

「2018年 『77便に何が起きたか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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