- Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101444291
感想・レビュー・書評
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この3冊目は、中山国が趙により滅ぼされる過程が書かれている。
まあ、正確には、「滅ぼされる」と言っていいのかよくわからぬ。
趙と言えば、やはり武霊王か。
以下は、ウィキペディアより引用。
武霊王の時代に強勢となり、周王の下に封建された諸侯のひとつから周王に替わる王を称するようになった。武霊王は紀元前307年、胡服騎射を取り入れる。胡服とは当時北方の遊牧民族が着ていたズボンのような服のことである。当時の中国では士大夫はゆったりした裾の長い服を着ており、戦時には戦車に乗って戦う戦士となったが、馬に乗るためにはこの服は甚だ不便であった。武霊王は北方の騎馬兵の強さに目をつけ自国にもこれを取り入れたいと考えた。その為には文明を象徴する戦車に乗る戦士であることを誇りとする部下達に、胡服を着させ、馬に直接またがる訓練を施す事が必要である。趙の国人達は強くこれに反発するが武霊王は強権的に実行させ、趙の騎馬兵は大きな威力を発揮し趙の勢力は拡大した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中国戦国時代、楽毅の活躍を描いた物語の第3巻。祖国中山がどのような帰結を迎えたのか、趙の野望はどう展開していくのか、が第3巻の2つのヤマでしょうか。なかなかのドラマでした。
登場人物はそれぞれ個性的なのですが、本巻においては人相見、唐挙のキャラクターがなかなか素敵でした。 -
前半1/3で楽毅は敗北。中山国は消滅する。後は趙の国の内乱。それはそれで面白いのだが、楽毅は何もしない。登場すらしない。それでいいのか。
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楽毅は善処するが、中山は滅び、趙の武霊王も後継者争いの波の中で最期を迎える。
後継者の指名は、難題が多く争いの種になることが多々あるのが現代でも同じように思う。
また、楽乗の言葉で面白いことのがあったので書き留める。
人が十の力を十出せば死ぬ。楽将軍は八でとめる。それにもかかわらず、敵が楽将軍をみれば、十以上の力を出しているようになる。 -
趙との壮絶な戦いを凌いできたが、遂に中山は滅ぶ。中山を破った趙だが、主夫が足元を見誤り、後継者問題で内乱が起きる。楽毅のストーリーだが、趙での出来事が中心の巻である。
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いきなりライバルが死ぬという宮城谷的展開だが印象薄い。 -
【作品紹介】
中山国はこの世から消え去るのか――。隣国趙と成立した講和は一方的に破棄され、趙の苛烈な侵攻は再開した。中山国の邑は次々に落ち、そのさなか中山国王も没した。そして首都の霊寿もついに陥落する。東西の辺土を残すのみとなった祖国の存続をかけ、楽毅は機略を胸に秘め、戦火の消えぬ中山を離れ、燕へと向かった。抗い難い時代の奔流のなか、楽毅はなにを遺そうとしたのか。
※感想は4巻読了後 -
中山国の滅亡と大国趙での砂丘の乱がこの巻での主題になります。感じたのは盛者必衰であり、いち早く変化に合わせ決断。行動したものが栄えるということでした。
印象的な文章
・目的がなければ努力をしつづけにくい。が、人が目的をうしなったときに、目的をつくるというのが、才能というものではないか。