香乱記〈3〉 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101444338

感想・レビュー・書評

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  • 感想などは全巻読了後に。

  • 最後の秦将・章邯の描かれ方は(司馬遼太郎の『項羽と劉邦』を読み慣れすぎたからか)物足りなさもある。もちろん、主舞台の斉国内や田横周辺の書かれ方は緊密だから、それだけ主人公がまだ歴史の中心へ近づいていないということなのだろう。
    今巻で秦も滅亡し、物語が高潮する途上にあるのを感じる。

  • 面白い

  • 時代の中心は項羽と劉邦なのに、それを外部からの視点で見てるからもどかしさを感じる。

  • 目まぐるしく戦況が変わるなかで、項羽のいる楚がじわじわと出てくる。秦の二世皇帝も斃れ、秦も滅ぶ。新たな時代に向かって歴史は動く。では四巻へ。

  • 「孔孟の教え」と孔子と並び称されるのが孟子で、「性善説を主張し、仁義による王道政治を目指した」(Wikipedia)。仁は儒家が最も重んじるテーマで身内への愛情を意味する。これに対して義は多くの人々を博(ひろ)く愛する精神のこと。東アジアが家を重んじるのは仁のゆえ。「日本というのは、あらゆる組織、あらゆる集団が、血縁を拡大した擬制血縁の原理で成り立っている」(岸田秀、『日本人と「日本病」について』1980年)のも儒教の影響であろう。
    http://sessendo.blogspot.jp/2016/01/blog-post_7.html

  • 秦の始皇帝の時代。秦の悪政下において各地で反乱の火ぶたが切られていき、楚漢戦争が勃発、帝国秦が終焉していくまでの話。各国の将軍たちが登場するなか、主人公は斉の田横。前半は田横の様子がよく描かれていたが、後半は楚の項羽と劉邦や秦の章邯が多く登場し、田横の話というより猛将たちの話という感じだった。立場は違えどどの人物も志高く、熱いなと感じた。

  • やっと読み終わりました。

  • いよいよ楚漢戦争に田横も巻き込まれていく。
    楚漢戦争を別の視点から見てみると違う中国史が見えてきて面白くなってきた。

  • 9784101444338  247p 2006・5・1 ?

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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