- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101444529
感想・レビュー・書評
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早くも清康が…。苦手な室町時代なのでさすがにゴチャゴチャして来たが、まだまだグイグイ読める。さて、元服した四郎の今後はいかに⁉
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尾張は利の国、三河は情の国と筆者は言う。三河松平家の武士たちは屈強さを持っているが、松平広忠は織田信秀に勝てない。父清康の死から生じた情の縺れをほどけないまま、西三河の地は信秀に蹂躙されていく。
家康の父広忠はそういう情けない存在で、その情けなさと家康を対比させるのが従来の歴史家だったが、宮城谷はそれは山河の所以だと言う。物語はまだ、家康が産まれたところ。そんな情けない広忠にも忠臣達がいて、彼らあってこそ松平家は次へ続いていく。織田と今川に挟まれて苦悶する三河をどう描くか、引き続き楽しみ。 -
9784101444529 320p 2009・11・1
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松平清康遭難して混乱する三河。
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徳川家に関わる菅沼氏を主人公にした歴史物語の二巻目。
でも、この巻は松平本家(徳川家)についての話だった。
傑物清康の突然の死によって松平本家に押し寄せる艱難辛苦。
織田信秀(信長の父)の侵略や叔父信定による嫡男広忠の圧迫。
広忠の放浪。
そして、本拠、岡崎城の奪還。
うん。こういう人物って、すごく著者の好みの人だな。
中国の晋の文候(重耳)を真っ先に取り上げた著者らしい。
著者はこういう困難を乗り越えて後に(もしくは子孫が)成功するタイプの人物を繰り返し描いてきたように思う。
そのぶん、今巻は菅沼氏についてはほとんど事蹟がない。
このまま代替わりしてしまいそうで、ちょっと残念な気がする。
それとも、次巻でまだ新八郎(不春)の活躍はあるのかな?
だんだん、歴史で名の知れた人物達の時代に入っていく。
これからの展開も期待したい。 -
美しい家康のおじいちゃんがいきなり死亡。
松平家受難の日々のはじまりです。 -
2010年2月9日購入