風は山河より 4 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2009年11月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784101444543

感想・レビュー・書評

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  • 54

  • 野田の菅沼織部正定村の横死により、嫡男の新八郎定盈が歴史の表舞台に現れる。若年の名君というものは、臣下たちの熱を読者も共有するからか、読んでいて清々しさを感じる。

  • 怪僧太田雪斎が死に、織田家は信長に代替わりし、物語は再び野田菅沼家に戻ってくる。

    いち早く松平清康に従い、支配地を増やした定則と、家康を支えてついには東照宮の26神将にも数えられた定盈。その二人に挟まれた定村は今川義元に従い、奥平攻めの主将にも選ばれるが、功を焦り命を落とす。菅沼家三代を贔屓にする筆者はそうは書かないが、書いてあることを見方を変えて言えばそうなる。

    松平家も菅沼家も苦しい時期だが、次代に託した希望を捨てていない。ここはその希望に素直に乗って、五巻に読み進むことにしよう。

  • 菅沼三代を主人公にした大河小説ということのようです。

    初代と二代目が歴史の舞台から降り、いよいよ三代目の登場です。

  • 後の徳川家康の人質強奪事件から始まって、家康の父松平広忠の暗殺、今川宰相雪斎による三河の攻略と、巻の前半は完全に松平の話だった。
    主人公はどこに?(笑)

    巻の後半、ようやく菅沼一族の話になって、やおら、面白くなった。
    やっぱり、主人公は違うな。
    たぶんその違いは、菅沼氏を描く時には、作者の創作が大きく加えられているだろう部分にあると思う。
    やっぱり、そこが物語としての面白さだと思う。
    でも、一度の合戦で惣領定村と二人の弟が戦死したり、菅沼一族間での合戦があったりと、菅沼氏にも戦国の悲劇がやはり起こってしまった。

    でも、三代目新八郎の登場で、いよいよ物語は盛り上がりを見せそうな気配。
    信長、家康も表舞台に登場しだして、さて、どのようになっていくのか?
    これからも興味深い。

  • ふ〜・・不春がしんじゃいました。
    主人公だと思ってたのに(汗

    はわわ〜2代続けて主が側近に斬殺される徳川家。

    竹千代を人質に取られて、おいしいところは今川にごっそりもってかれた岡崎衆は、本来お給料払ってくれるはずの人が不在で、
    その日食べる米にも困る毎日。

    受難の日々です。

    菅沼家にも怪しい雲行きが・・・
    兄弟はいないと困るし、いたらいたで、仲良くないともっと困るという・・。

  • 盛り上がって参りました!
    菅沼家視点中心となり感情移入がスムーズ。サクサク読めた。
    学校の日本史には絶対出てこない全国区から見れば小さな一族の物語だがよく発掘したものだ。何を主文献としているのか。
    本巻は家康の父広忠と菅沼定村の死、定盈立ち上がり。野田家中分裂がテーマか。最後は暗雲を引っ張って終了。続きが気になる。

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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