しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.56
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本棚登録 : 1686
レビュー : 278
  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101445038

作品紹介・あらすじ

二代目教祖の継承問題で揺れる巨大な宗教団体"惟霊講会"。超能力を見込まれて信者の失踪事件を追うヨギガンジーは、布教のための小冊子「しあわせの書」に出会った。41字詰15行組みの何の変哲もない文庫サイズのその本には、実はある者の怪しげな企みが隠されていたのだ-。マジシャンでもある著者が、この文庫本で試みた驚くべき企てを、どうか未読の方には明かさないでください。

感想・レビュー・書評

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  • 意識的に読書をするようになって、7、8年くらいかな・・・。
    それまでは「読みたい本があれば読む」という感じだったんですけどね。
    ところが、読書の優先順位をあげてみると、読みたい本が次から次へと見つかるようになったんですよ。

    私にいろいろな本を勧めてくれるお仲間さんや読書ブロガーさん。
    そして、今はなんといってもブクログでお知り合いになれたお仲間さんのレビュー。
    みなさんのおかげで楽しいブックライフをすごしています。感謝です!

    で、今回は新聞の読書欄で知ったこの本。
    初版が昭和62年ですよ!著者のお名前は見たことがあるという程度の状況です。

    新聞にも帯にも
    「この文庫本で試みた驚くべき企てを、どうか未読の方には明かさないでください」とある。

    気になるでしょ!!

    書店で見つけることができず、それでもやっぱりリアル書店で手に取りたく探しましたが、発見できず。
    結局はアマゾンにて購入。
    私、欲しいとなったら我慢できないタチで。
    つい、ぽちっと・・・。

    なんだかドキドキしながら、秘密を気づかず通り過ぎることがないように、時折読み返しながら読んだんですけど、『企て』に気づけなかった・・・。

    えっ、なんで?

    さらに、あとがきには
    「本書『しあわせの書』には、ある大きな作者のたくらみがかくされていますが、その秘密が何であるかを解説するのはさしひかえたいと思います。・・・・読みおわった人のたのしみをこわさないためにも」

    えっ?
    確認することもできないじゃないのよお・・・。

    あっ
    今、もう一度、ぱらぱらめくっていたら気づいたかも・・・。

    おやおや
    そういうことなのかしら?
    今さらですけど、星4つに変えちゃおうかな(←げんきん)

    お話は宗教団体の後継者をめぐるあれこれと、
    「しあわせの書」という刊行物に隠された謎。
    現在出版されている本と比較すると、ゆったりした文体とゆるさ。
    今の本って複雑で盛りだくさんなストーリーなんだね。


    あぁ、ブクログのみなさんとリアルにわいわいやれたらなあ・・・と今日ほど思ったことはありません!

    あぁ、しゃべりたい!
    「ねぇ、そういうことだよね」
    「いつ気が付いた?」
    などと笑い合えたら最高なんですけどね・・・。

    レビューを書かなかったら、きっと気づけずに消化不良で終わっていたに違いない。
    レビューを書いて、ごほうびをもらった気分です。

    • nico314さん
      vilureefさん、こんにちは!

      >ブクログ始めてから私の読書ライフが様変わりしました。
      >みなさんに感謝です!

      ほんと、そ...
      vilureefさん、こんにちは!

      >ブクログ始めてから私の読書ライフが様変わりしました。
      >みなさんに感謝です!

      ほんと、その通りですよね。
      読書を介して人とつながり、また新たな本を紹介されることの連続です。
      アクションを起こすことでと、扉が次々と解放されていくように感じます。

      >その前にこの本読まないと参加できませんね・・・(^_^;)

      いえいえ
      >もやもやする!
      とおっしゃってくださり、コメント欄で共有できて、とても楽しいです!
      2014/03/09
    • まっきーさん
      こんにちは。

      レビューも皆さんのコメントも読んでわくわくしてしまいました。

      え?ナニナニ?仲間に入れて~って感じです。
      私もブ...
      こんにちは。

      レビューも皆さんのコメントも読んでわくわくしてしまいました。

      え?ナニナニ?仲間に入れて~って感じです。
      私もブクログ始めて毎日ますます楽しく本を読むようになりました。

      みんなでわいわいやりたいですね。好きな本を持ちよってわいわいと!

      まずは泡坂さんの本読んでみたいと思います。
      泡坂本が図書館に結構多くあるのですが…この本がなかったのが悲しいです。

      すてきなレビューありがとうございました。
      2014/03/09
    • nico314さん
      まっき~♪さん、こんにちは!

      読書は本を読んでよし、読みおわってなおよし。
      みなさんのおかげで、お菓子とお茶を片手にミニミニ読書会を...
      まっき~♪さん、こんにちは!

      読書は本を読んでよし、読みおわってなおよし。
      みなさんのおかげで、お菓子とお茶を片手にミニミニ読書会を開いているかのような、
      会話(?)と余韻を楽しむことができました!
      ありがとうございます!!

      まっき~♪さん、読まれたら感想をお聞かせください。楽しみにしています。
      2014/03/09
  • 「お願い。未読の人には、絶対に本書のトリックを明かさないで下さい。」(本の帯)

    帯にこんなこと書かれてちゃついつい手に取っちゃうよね。また、最初のページには、

    「読書の幸せのために
    未読の人には「しあわせの書」の秘密を明かさないでください」

    とまで書いている。ここまで押されたらもう読むしかない、という反面(こんなにハードル上げて大丈夫かよ、オイオイ)などとも思ったがね。
    さて、気持ちを胸に読んでみた。

    物語自体はいたってシンプルで、3人の探偵役(ガンジー、美保子、不動丸)が、大きな宗教団体の後継者争いに巻き込まれて、その陰謀を暴く話。どんでん返しもあり、ミステリーとしても充分読める。しかも、そんな暑い本でもなく、また話の展開も早いため一気に読めるだろう。

    が、それよりもやはり驚ろいたのは、この本の秘密である。その秘密というのが、終盤ある人物のセリフによってネタバレされるの。この秘密を知ってから、もう一度パラパラと読み返してみたら、
    おおおおぉぉ!!
    と思わず唸ってしまった。この発想はなかった。こんな細かい神業が出来るなんて...!
    作者の泡坂妻夫は、推理小説家でありながらマジシャンでもある。そんな泡坂だからこそ、こんな遊び心満載のトリックを仕掛けることが出来たのだろう。これは電子書籍じゃ絶対に出来ない、紙の本だからこそ出来るだ。紙の本ならではの良さを存分に発揮している。
    読書した、という感覚よりは、例えば遊園地に行ってアトラクション(とくに絶叫マシン)に乗った感覚に近いかもしれない。心地よい驚きと快感。
    ミステリー好きはもちろん、一風変わった本が読みたい、普段読書はあまりしない、という人にもオススメだ。ちなみに、この本をうまく使えば、友人などにマジックを見せることも可能だろう。読んだ後、きっと読書の誰もが試したくなるはずである。

  • のわ~っ!!凄い!!凄いとしか云いようが無い!!
    昔から評判高く、果たしてどのような仕掛が施されているか自分なりの憶測を立て、軽い気持ちで探っていたのだがこんな超絶技巧だったなんて。

    内容は確かにしっかりしているが本来5ツ星レヴェルではない。
    しかしこの本自体に掛けられたトリックとその苦労を思えば、よくまともに話が書けたなあと感服するしかない。
    いやぁ、こんなことって本統に出来るんだぁ。

  • 本と言えばビジネス本・ハウツー本しか読まない夫が、雑誌の切り抜きを持って
    「この本が読みたい」っと珍しくも言った本。

    泡坂妻夫氏の本は若い頃に何冊か読んだ事があるが、この本はまったく知らんかった。
    夫が読み終わった後に読もうと思えば、何日かかるか解らんので、先に読ませて頂いた(3時間で読めた…笑)

    が、泡坂氏の作品にしては…文章的に不可思議な部分が多くスラスラと言葉が流れない。
    新潮文庫から出版されているのに、担当者は何も言わなかったのか?
    「なんでじゃろう?」「おかしいぞ」っと思いつつも最後まで読むと…

    アッと驚く結末があった!

    久しぶりに鳥肌が立った(笑)

    とはいえ、内容で鳥肌が立った訳ではない。
    昔私は、雑誌の編集作業していたことがあるので、その方面で驚いたのである。
    アマチュアマジシャンとして名をはせている泡坂氏らしいトリックであった。

    いや~。泡坂先生。お疲れさまでした。

    思わずそんな言葉が出てしもうた(アハハハハハハ)

    夫がこの本を読み出してから2週間。やっと半分まで読んだようだ。
    スラスラと流れない言葉が収録されているので、手間取っているのか?
    果たして、このトリックに気が付く事が…彼は出来るであろうか?
    (ネット上でこのトリックが解らないっと書いている人も居たからの~)
    とても楽しみである(笑)


    ■ストーリー
    とっても胡散臭い心霊師、及びトリック暴露師のヨギガンジーは…
    ある日ひょんな事から新興宗教2代目選びのお家騒動に巻き込まれる。
    次々と消える信者たち。その行方を探るうちに
    なんと教祖に見込まれ2代目を決める大事な儀式を取り仕切ることになる。
    布教のために作られた本、「しあわせの書」に隠された謎は!?

    内容的にはミステリーの中でも、そんなに特筆する部分はないと思う。
    登場人物もあまり魅力的とは言えんしの~(笑)

    早く読める人なら1時間程度で読破出来る作品なので
    ちょっと別な意味で感動してみたい人にはおススメ。
    特に出張へ行く時なのどに買い
    新幹線の中で読破し
    夜にお姉ちゃんの居る場所で飲む時などに重宝すると思う(アハハハハ)

    マジック商品として買うとこの値段では買えないのでお得です(笑)

  • レビューで散々警告され、冒頭部分でも警戒を新たにしたのに、その詳細は最後までわからなかったなー。不自然には気付いていたのだけれど。
    全く警戒無く読んだら読後「マジか!」って言ってしまうと思う。面白い仕掛けの本だった。

  • 某中古本販売大手のオンラインストアに掲載されている文庫本特集の、極上ミステリー部門から選んだ1冊。
    “この本に隠された秘密”に大いに期待して、読んでみました♪

    全体的に、登場人物の人となりが分かる描写がちょっと少ないかなぁという印象。( ̄ヘ ̄)ゞ
    真相が明かされる場面でも、台詞はおろか、そのときの様子すら書かれてない人もいるし…。
    そういう部分が少し違和感だったんだけど、今になって思えば、それは作者の「ある企み」のための苦労の跡だったのかなと。

    お恥ずかしながら鈍感な私は、この本にかけられた「もう一つのトリック」が、読み終えても分からないままで…。
    むしろ、あの人の正体が!?のところで最大に驚いてしまったもので。笑
    作中で明かされているトリック(『しあわせの書』の素材について)は、ミステリー初心者にはとても推理出来たもんじゃないな、と素直に驚きましたけどね。(^-^;)
    でも肝心の、作品それ自体にかけられたトリックが、どうしても分からない。
    もちろん、本編でちゃんと種明かししてあるんです。でも、「何のこっちゃ?」と思ってて。笑

    ……ようやく分かりました。
    なんだこれ!すごい!!(←遅いよw)
    感動だ!!ヽ(゚∀゚*)ノ
    本ならではのトリックって感じ!
    なるほど、これがこの作品最大のどんでん返しなのかー!!

    …というわけで、分からなかった方のために私からも分かりやすいヒントを一つ☆
    酔狂な作家、いるじゃん!笑

  • この本の感想は難しい〜 「奇術とはまたちがったトリックを仕掛ける」その為に、ここまでやるのか(笑)ビックリ仰天です。ただただ、作者に感心するばかり。
    でも、ガッツリ推理したい人には、すすめられないかな。遊び心を持って読んで欲しい。

  •  新興宗教の後継者問題に関わってしまったヨギガンジー一同が、宗教内部の企みを暴くミステリー小説。

    『東西ミステリーベスト100』である意味とても意味深な紹介をされていた作品で気になっていたのですが、今回ようやく読了しました。

     ミステリーとしては作中にでてくる「しあわせの書」をキーワードに殺人の起こらないミステリーが展開されます。前半は説明的な部分が多く、すこし面白味に欠けるかな、と思いましたが、終盤以降ガンジーが実際に後継者問題に関わって来きたあたりからするする読めました。トリックのアイディアも面白かったです。

     そして最後に明かされる大仕掛け……。これはすごい、というか何というか、確かに驚きでした。作者である泡坂さんにお疲れ様です、と言ってあげたくなること請け合いの作品だと思います(笑)

     どうやらシリーズものの作品みたいなので、前作と次作もまたそのうち手にとってみたいと思います。

  • 内容結構酷評されてるみたいだけどそこまで酷くは無いと思う。
    まぁミステリーとしては凡庸なのかもしれないけど・・・。

    ただトリックはすごいし、面白い試みだと思います。
    結構感動するしサクッと読めるから是非読んでみて!!
    人に勧める時になんと言えばいいのかわからないけどw

    あと、どうせなら完全再現して欲しかったw

  • こいつは間の抜けた表紙に隠れて虎視眈々と読者の肝を潰す機会を伺っている。

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著者プロフィール

1933年、東京都生まれ。76年『DL2号機事件』が第1回幻影城新人賞佳作入選。78年『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞、90年『蔭桔梗』で直木賞を受賞。奇術家としても高名で、石田天海賞を受賞している。2009年永眠。

「2018年 『奇跡の男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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