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- Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101447131
感想・レビュー・書評
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舫鬼九郎シリーズ、3作目。
今回は長編であった前2作と異なり、幡随院長兵衛、天竺徳兵衛など、レギュラーメンバーをそれぞれメインにした連作短編集となっている。
各話それぞれ、キャラの個性に合ったミステリ仕立てのストーリーで面白く、それぞれのキャラに一層の愛着を湧かせてくれる。また、天徳の芝居役者ぶりが見られたり、同著者の「京伝怪異帖」のようなホラー調の高尾の話だったり、バラエティに富んだ内容で、何とも豪華。そして、最後に、ずっと気になっていた、九郎の生い立ちの秘密が漸く明かされる。この一話だけでも十分読んだ甲斐があったというものだが、そこはやはり、彼を囲む仲間が皆それぞれ、愛着の持てる魅力的なキャラであると読み知った上でのこそなのだろう。その彼らが命を賭してでも守りたいという人物なのだから、九郎の人の良さは折り紙つき。いい感じで最後は泣かせてくれます。続きは敵の本丸へ?楽しみデス。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
過去2作と違い、
幡随院長兵衛・天竺徳兵衛・高尾太夫・柳生十兵衛・舫九郎、
それぞれを中心に据えた短編集形式です。
でも微妙に各話が繋がっているので、一応順番通りに
読み進めた方が良いでしょう。
今巻にてようやく、九郎の正体が語られました!
天海僧正と十兵衛が命がけで守ろうとする彼は――
まぁ読んでからのお楽しみ、ということで。
というか、早く続きが読みたいんですけど(苦笑)。
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