- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101448015
感想・レビュー・書評
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リラックス・タイムに椎名氏のエッセイはよく読むが、こういう人物評というか、個人について語られているものは珍しいのではないだろうか。対談形式ではなく、インタビュー記事でもない。いや、取材はされているようだが、それがそのまま書かれてはいるわけではない。場合によっては、取材の話よりも前置きの方が長かったり。やはり、エッセイというしかない。
紹介されている23人の人物には、有名人だけではなく、彼が出会った無名の人(タクシーの運転手とかラーメン屋のオヤジとか)も混じっていて飽きない。しかも、1981~1982年(もはや40年前か)の雑誌連載記事をまとめたものなので、各人の往年の話、ということになる。それぞれに昭和の生活が見え隠れし、私のようなオジさんにとってはノスタルジックでもある。
アンリ・ルソー風の(人が完全に浮かんじゃってる!)カバーイラスト(矢吹申彦氏)も秀逸。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ずいぶん前の本。
若かりし頃で血気盛んな全盛期のシーナ文体。
ほほえましい。 -
1997年6月読了。
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貰い物。
人物エッセイ。
ラーメン屋さん、歌手、カヌー乗り、山男……。
椎名誠が「これは只者ではない」と思った人物を男女問わず、挙げている本。
ただ椎名誠というのは、パワー・イズ・ビューティーなところがあるから、やっぱり出てくるのは強い人(なんかプロレスティック)
「……なのだ」と、まるでバカボンのパパ口調で進んでいく。
ずかずかその人のところに行って、酒を飲んで、美味しいものを食べる。
地味なプロの人に会いにいくこともあるから、バターの作り方とか、酒の作り方とかも簡単に触れていたりする。
どれこれも筋の通った職人気質風の人ばかり。
あっさりと読めて、なかなか楽しかった。
無夜の知ってる人は、ここには載ってませんでしたけれどね。