哀愁の町に霧が降るのだ〈上巻〉 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101448060

感想・レビュー・書評

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  • 何十年ぶりかに読み直した!
    久々の椎名節!
    全部がなつかしい
    イサオがパシリみたいでちょっと可哀想て思ったのもなつかしい笑
    自分は若い頃にこれ読んで、その後にオトコ3人で共同生活をした。部屋にピカピカライトもあった。倒して畳に穴をあけたのも同じ。そんなこんなで個人的に思い入れが強い本なので★5つ

  • 主人公の過去のことについて書き記している自伝小説です。なんとなくこの小説は登場人物が多く途中から名前がこんがらがってしまいました。でもそれぞれの登場人物が個性を持っていたので色々な人がいたんだなと知ることが出来ました。

  • 最初に読んだのは二十歳くらいか。それから東南アジアを旅して、東京に住む今の自分の状況で再読すると、この小説の形式の意味がより分かる。過去と現在は続いているのか、よく分からない。

  • もちろん上下巻でお薦め

  • 小岩 同居

  • 久々に読み返しました。

    椎名氏本人も意図していたか不明ですが、この作品
    からサラリーマン3部作へと続き、本の雑誌社編へ
    と繋がっていきます。

    一大私小説シリーズの幕開けの書なのです。

    自身の苦悩やバカな行動はあますことなく書き連ね
    て、その内容が文学的であるかは別として、評論家
    に「現代の太宰治」と言わしめていた下りがありま
    した。そこは以前読んだ時から忘れていました。

    確かにそれまではこういうスタイルの小説は無かっ
    たのではないかと思います。自分自身を削って書く
    ことになるからまさに太宰の世界だ。

    椎名氏の青春の入り口に太宰の暗さはなく、まぶし
    いばかりの一冊です。

  • 作家のだれかがオススメしてたので
    喧嘩の件は読んでて退屈だったけど、
    克美荘での暮らしは面白かった
    小説かと思いきや、壮大なエッセイだった(笑)
    たまに出てくるよくわからないネーミングセンスとか、ぐずぐずしてるところとかが好き
    呼び便は言い得て妙。

  • 椎名さんの10代20代の頃の話と作家になりかけた今と、行ったり来たりする自伝のような私小説のような。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    東京・江戸川区小岩の中川放水路近くにあるアパート「克美荘」。家賃はべらぼうに安いが、昼でも太陽の光が入ることのない暗く汚い六畳の部屋で、四人の男たちの共同貧乏生活がはじまった―。アルバイトをしながら市ヶ谷の演劇学校に通う椎名誠、大学生の沢野ひとし、司法試験合格をめざし勉強中の木村晋介、親戚が経営する会社で働くサラリーマンのイサオ。椎名誠と個性豊かな仲間たちが繰り広げる、大酒と食欲と友情と恋の日々。

    今では懐かしい昭和軽薄体の頃の椎名誠の自伝的小説です。軽薄体といっても椎名誠が提唱しているだけで、内容が軽薄なわけでは無くて、何回読んでも最終的にはグッと胸に迫る郷愁がありますです。最初の方椎名誠が生死に関わる事故で入院して身動き取れない時に、友達が交代で世話をしてくれる所なんて、自分にはついに来なかった真の友情というものが見えて羨ましいです。何しろ今になってもそのメンバーでつるむのだからまさしく親友なんでしょう。下巻に続く。

  • たらたらーっとして見所が特にあるわけでもなく、でもたまに面白い、日常生活みたいな本

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著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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