- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101448176
感想・レビュー・書評
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著者の中には紺色制服着用職、特に公務員に対する反感と、ジャーナリズムに対する世直しのほのかな期待が同居する。
しかしジャーナリズムに対する期待はとあるパーティーでのウニ寿司攻防戦に敗れたことによって崩壊する。
自らの生活に必要なのはジャーナリズムではなく著者が敵とさえ思っていた紺色制服着用職の人々であると気づく。
国分寺の古書店の女将はやたらと客を叱り飛ばす嫌な店主であったがしかしそれは真っ当な叱責であり客を大切にする本来の書店の姿なのだとも気づくのだ。
著者自身が名付けた「昭和軽薄体」なる文章には少々慣れが必要だが、体制に牙を向くような若い著者のバイタリティーを感じる。 -
今読むとなんとも騒がしい本です。大好きな椎名さんのデビューと思うと感慨深いです。
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何処にでもいる小市民の嘆きと愚痴。この雑文に出てくる岡留安則さんは那覇でスナックをやっている。こんなことってコンプライスに引っかからないのでしょうか。オババは直接実害をを受けることが無くなったので懐かしく正しい人となったのである。センチは道を殺める。
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2012/06/13読み始め
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中学で読んだ
内容は忘れてしまった
時間がある時に読むか? -
十代の頃は「こんな文章の書き方もあるのか」と面白がって読んだが、今読み返すのは少々辛い。
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岳物語で好きになった、椎名誠。古本屋さんで彼の本を探しててたら見つけた個性的な題名。
椎名誠の視点で国分寺周辺の古き良き街の光景を描き出している。
読んでいると、フッと笑いを誘うような思わず同意してしまいたくなるようなエピソードでいっぱい。 -
実家へ
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「気分はだぼだぼソース」より読みやすくておもしろかった。(それは、プロレスネタが皆無だったから?)何より、著者の実体験に基づいて話が進んでいくので、次の展開にドキドキワクワクする。主人公?の「オババ」なんて、近所の商店街にいても驚かないだろう。でも、その人物にスポットライトをあてて、ここまで深く言動の意味を推測したり過去に思いを馳せたり心情を理解しようとするのは著者ならではの視点だ。著者が自分の恥ずかしいエピソードを赤裸々に告白しているところにも共感が持てる。「制服人間」への痛烈批判には戸惑ったが、これも著者なりの愛情表現だと思う。読み終わると爽快感がこみあげてくる、そんな痛快エッセイ。