飛ぶ男、噛む女 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2004年10月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784101448268

感想・レビュー・書評

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  • 完全に私の趣味と違う本を購入してしまった。
    この本の主人公は、よく旅をし、旅と共に「嚙む女」との話が進んでいく。
    私は旅物(?)が苦手。
    それから途中の話の流れも、あまりのめりこめなかった。

    旅系が大丈夫な人は、読めるのかも・・・。

  • 椎名誠は自分が学生時代にハマった作家。久しぶりに読んだが、昔の椎名作品とは全く違っていた。面白くない訳ではないのだが、引き込まれるわけでもない。いやはや妙な感覚。

  • 「椎名誠」の摩訶不思議な幻想的作品を集めた短篇小説集『飛ぶ男、噛む女』を読みました。

    『インドでわしも考えた』、『まわれ映写機』に続き「椎名誠」作品です。

    -----story-------------
    作家の「私」が旅先で出会った女は、誤って死なせた女によく似ていた―表題作。
    ほかに独り旅に出た「私」が「スダマ」と名乗る怪しい女に出会い、そのとたんに山が鳴る『すだま』、雪山の小屋にこもった「私」が異次元の世界に入り込む『洞喰沢』、山あいの小さな温泉郷に泊まった「私」が聞かされた“ぐじ”とは?―『ぐじ』など、ミステリアスでエロティックな男と女の六つの物語。
    -----------------------

    「椎名誠」作品や旅行記やエッセイを中心に読んでいますが、、、

    独特の雰囲気のある、幻想的なSF作品も意外と好きで、時々、読んでいます… このジャンルは1年ちょっと前に読んだ『中国の鳥人』以来ですね。

    本作品には、以下の六篇が収録されています。

     ■飛ぶ男、噛む女
     ■すだま
     ■洞喰沢
     ■樹の泪(なみだ)
     ■ぐじ
     ■オングの第二島

    「椎名誠」作品はタイトルも独特で、らしさを感じますよね。


    『飛ぶ男、噛む女』は、「私」が誤って死なせてしまった女性の幻覚?に惑わされる男の物語、、、

    追い詰められて飛びたくなったり、女に噛まれたり… いずれも経験したくないことばかりですね。

    主人公の「私」が『中国の鳥人』の取材中に女に出会うという設定になっており、読んでいると「椎名誠」の実体験ではないかと錯覚しそうになりそうでした。


    『すだま』は、「私」が人里離れた山の中でのソロキャンプ中に、「スダマ」と名乗る怪しい女と出会う物語、、、

    独りで山に入るのが怖くなりましたね。

    こちらの主人公の「私」も「椎名誠」の分身のような感じです。


    『洞喰沢』は、「私」が北海道の雪山に残る古い山小屋に篭っていると、深雪の中、猟銃を持った怪しい二人組みの男や若い女性と出会う物語、、、

    それは六十年前の北海道だった… 西暦2000年問題に同調して発生した時空の隙間が、時代を超えた出会いを演出します。

    少年時代に好きだったタイムトラベル、パラレルワールド系の物語で、なかなか面白かった。


    『樹の泪(なみだ)』は、人と木にまつわる不思議な物語、、、

    実際に山に行くと、不思議な魅力を持った木って、あるもんですよねぇ… それが人の死と結びつき、怖いなぁ と感じさせる作品でした。


    『ぐじ』は、「私」が和歌山の山あいにある温泉郷の一軒宿に逗留した際の不思議な物語、、、

    途中までは期待させる展開でしたが… エンディングの意味が、良く理解できなかった。

    今ひとつ、愉しめなかったな。



    『オングの第二島』は、『飛ぶ男、噛む女』の続篇的な物語、、、

    「私」が向かったのはフィリピンのトゥクバ島… しかし、船のスケジュールが変わり、オングの第二島という不便な島に足留めされるが、その辺鄙な島で日本人女性と出会い、島の断崖に立つバンジージャンプの飛び込み台に立つことに。

    エンディングが、ちょっとスッキリしなかったかな。


    インパクトが強かったのは『飛ぶ男、噛む女』ですが、好みの作品は『洞喰沢』ですね。

  • 久しぶりに読んだ椎名誠。どこからが現実でどこからが妄想なのか分からなくなる不思議な話。

  • 「飛ぶ男、噛む女」
    旅情異色短編集。血赤色。
    エッセイ調×シーナワールド×エロス。という感じでしょうか。

    読んで受ける印象は私小説に近いのだけれど、作者の精神内面の鬱屈が小説という形になって妖しい色を醸し出してます。
    椎名さんの小説はほんとに沢山読んできましたがとても驚きました。
    こんな感じの小説は初めてではないでしょうか・・・。
    他の私小説でノイローゼに関して書いている事はありましたが、ここまであからさまに屈折した私生活ぶりを垣間見せるとは。

    ただし、ベースがルポルタージュの形であってもあくまで現実のことだか架空のことだか判断つきかねる内容が描かれています。
    あとは「中国の鳥人」に絡んだ話がありますね。
    異常性って意味では「地下生活者」にも雰囲気が似てるかな。

    あー、ラーメン食べたくなってきた。

  • 私小説風に読み進めて行くと、いつの間にか異常な世界に入り込んでしまいます。
    短篇集で、連作という形を取っているわけではないのですが、関連した物語もあります。現実的には表題作が、物語としては「ぐじ」が怖いです。

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著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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