かぐや姫はいやな女 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.19
  • (0)
  • (5)
  • (9)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 71
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101448411

作品紹介・あらすじ

高慢で厭味極まりないかぐや姫、エイリアンの桃太郎、薬物を盛られた浦島太郎。こんな危ない話を幼い子に読ませていいのか──! オトギ噺に隠された「不都合な真実」を、独自のSF観で解き明かす。さらにシーナの眼光は昔話に留まらず、現代ニッポンの不思議を鋭く突き、過酷で愉しい辺境の旅を振り返り、麦酒も珍酒も熱く讃え、地球の水と便所を徹底分析。読めばスッキリ、痛快エッセイ集。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 小学生の頃、映画白い手を観ました。
    暫く経ち、原作が椎名さんだと知りました。
    ずっと読もうと思いながらながいこと経ってしまいました。
    昔話の考察から世界の水事情、はてはトイレまで!
    最後まで面白く読ませてもらいました。
    が、タイトルにもあるかぐや姫の章が面白かったです。
    素直にふんふん読んでいた私は、疑うことも知らずにいました。
    確かにそうだよな、とうなります。

  • 本書のエッセンスは,世界中を冒険したことにより得られる他には代え難い視点を以て,日本・酒・便所といった日常を語る点にある.簡潔な一文にも,重厚な経験によって裏打ちされた現実のあることがひしひしと伝わる.

  • 第一章「怪しいオトギ噺の国で」第二章「旅が育ててくれた」第三章「酒ゴコロ、男ゴコロ」第四章「飲むのも出すのも水」と別れたシーナ節炸裂の縦横無尽エッセイ集!

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

椎名誠の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×