- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101452142
作品紹介・あらすじ
花屋で働く年下のボーイフレンド、あるおは、逢うたびに同じことを話す。彼はものを憶えられない「病気」だった。あたしは、あるおに抱かれながら、たとえ彼が意識の上で完全にあたしを忘れてしまう日が来ても、それでいいと思う-。性愛を通して人の存在のもろさと確かさを描いた「あたしのこと憶えてる?」、ゼリーにからだをもてあそばれる「ときどき軽い」など、大胆で繊細な九篇。
感想・レビュー・書評
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性的な描写の向こうに見える、複雑な感情。
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短編9作
主人公は全て女性で、内7作は「愛とはセックスだ」と言わんばかりに性的な表現が多い
作者が思う、こんな男が好きだな。こんな男は嫌いだな。を書き殴った印象
それ以外の2作には一切でてこないが、
全作を共通して言えることは
何も得るものがなかった
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タイトルが素敵 -
2014
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自分にとってリアルそうで リアルでなさそうで・・こわい(笑)
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肌に合ったんでしょうか。
文体が読み易くて好きです。
短編集なんですが、
『くれない彼』はイライラさせられました。
いい意味で。
表現法に独特なところがあり、
時々戸惑ったりもしましたが、
慣れてしまえば特に気にはなりません。
違う作品も読んでみたいと感じました。
スラスラ読めるので、
息抜きにもなるかもしれません。 -
さすが先生!激しいです。セクシーで恰好いい。「くれない彼」が好きです。
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もう何年も読んでません(^^;) が、このほど処分を考えたので表題作だけ読み返してみました。
憶えられない病(?)の『あるお』と人妻『真波』の物語。
憶えられないがために何度も同じ会話をする『あるお』との恋にスリリングさを感じたのだろうか? と。。。
なんとなくオチが感じられないような気がしてしまったり…。
この作品の良さをわかる年齢ではないのか???
ただ、真波がダンナとあっさりスッパリ別れるとこは、なんか好きです。
【あたしのこと憶えてる?/ときどき軽い/結球/コウスケ/あたしは卵/黒い仔猫/HEN/口の赤い、黒い魚/くれない彼】 -
たいへんなエロ本でした。
なんのかたちにでもなるゼリーに彼氏ともどもご無体される話が、たいへんエロ恐ろしくて好きです。
中村作品は漫画より活字のが好きかもしれません。 -
マンガにならなかった小ネタ集みたいな小説ですね。
わたしは、女ではないので、これがリアルなのかどうかはわかりません。
ただ、ここでかかれている執着も、内田春菊にとっては、さめちゃえば、どうでもいいような感情になってしまうんだろうなということは、なんとなく想像できる。
愛してるから尽くすのよ。それが、喜び。
↓
増長する。
↓
嫌悪。
という流れは、どうしても、わたしには見えてしまう。
まあ、これは、最近の偏見かもしれないけれど。