最近、蝶々は…〈上〉 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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本棚登録 : 35
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (510ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101452159

作品紹介・あらすじ

目が覚めると、男の精液が体内に残っていた-。エロチックな服を着て、口紅を引き、そして、下着はつけてなかった。眠っている間に犯されたのか、夢遊病のような状態で男を漁っていたのか、悪霊が取り憑いているのか。篠塚留可は、雑誌記者の萩本に助けを求めるのだが…。美しいOLを襲う悪夢の日々を描いて、女性の奥底に巣くう愛欲の衝動を捉えたエロティックホラーの大作。

感想・レビュー・書評

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  • この漫画はもともと、乖離性人格障害の患者の話しとして描きはじめられたのだという。欲望を自らおさえつけている女に、奔放な別人格がうまれる、みたいな、さして目新しさもない筋書きで、心的外傷のようなものもとくにないのだけれど(トラウマ的な描写や背景がいっさい出てこないため、こちらはそう推測するしかない)開放的になれない性格がそれを引き起こす、みたいな筋立てだったようだ。それが途中から憑依霊の物語になってしまうのはいったいなんの冗談なのか。といいたいが、そのプロットは著者いわく、読者受けしなかったのらしい。しかし、だからといって、伏線(らしきもの)もさまざまな謎も、途中ですべてうっちゃり、素知らぬ顔でなかったことにするのは、あまりにいいかげんすぎる。おそらく作者は、蝶々を性的に解放された自由な魂、淫靡で邪悪だがうつくしいもの、そしてドマックスを、清濁あわせ飲む懐のひろい男として描きたかったのだろう。後書きを読むとかれらに肯定的だ。でもその試みは失敗している。だって蝶々は解放されてなんかいない。むしろ振り回されている。なにしろセックスのためには手段をえらばない、殺人すら厭わない女だ。どうかんがえたって彼女こそが、だれよりも性にしばられている。あと画面のしろさがやたら目立つし、OLが投身自殺するときのアングルなど、構図もえらく下品で[これはひどい]とおもわずタグをつけたくなった。

  • 春菊さんのマンガのなかで一番好きかも知れないっていうか、
    一番手の届くのちかいところにあります。

    たぶん今から読み返すから寝不足になります。
    私が持ってるのは5冊かな?2人の主人公みたいなかんじで、
    好きなのは一人目です。

  • 二重人格っぽい話なのかなぁと思うのですが、ホラーってかいてあるから、そうでもないのかも。

    内田 春菊の小説で、似たようなのがあった気がします。

  • 上下巻。
    後半(2人目)からがおもしろくなってくる。

  • ホラーということだったが、上巻は春菊のイツモのヤツを一段とグロくした感じの、単なるエロ話。気持ち悪くてヌケないと思う。こういうイっちゃってる人に対する恐怖感というのは、現実にあったらスゴイ怖いと感じるけど、ホラーものではやはり、反則チックだよなあと思っていたのだが、蝶々が出てきてやっとマトモなホラーになってきた。

  • 反面教師。大事な人を大事にしないと、という思いに立ち返る。前半の風味で最後までつっぱしてみてほしかった。

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