一九三四年冬―乱歩 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 279
感想 : 47
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101456218

感想・レビュー・書評

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  • くるたんさんのレビューを見て読み始めました

    もともと、江戸川乱歩が好きなので、このタイトルですぐに読みたくなりました。

    外国人ばかりが逗留する張ホテルや怪しい娼館など
    いかにも江戸川乱歩らしい世界観、昭和の初めの
    空気感とか、大好きな感じでした…

    その中で江戸川乱歩が作品づくりに苦悩する様や
    妄想する様、ちょっとのことに怯える小心なところもすごく人間味があってより江戸川乱歩がすきになりました。

    あらためて、江戸川乱歩の作品が読みたくなりました。

  • 一九三四年、冬。スランプに陥った乱歩が身を隠すために滞在したホテルでの四日間の物語。
    怪奇小説を書きながらも怖がり、小心者という可愛らしい一面、ありとあらゆる''毛''に悩む姿、ひしめくライバルに取り残されそうな不安感といい、もう誰もが悩むような当たり前の姿が微笑ましく、なんとも親近感のわく乱歩先生だった。
    作中作の妖しさはもちろん、シンクロするようなホテルでの数々の出来事。
    まるで夢の中のような幻想的な雰囲気も味わえた濃密な四日間だった。

  • 気の利く美青年がお世話してくれるアールデコまがいのホテルなんて…
    行きたいじゃないか!

  • めちゃくちゃ好きな世界観

  • ★1994年度山本周五郎賞

    配置場所:2F文庫書架
    請求記号:913.6||Ku 99
    資料ID:C0019374

  • 乱歩にそれほど詳しいわけではないのだけれど、これだけファンの多い作家を描いて、時代の匂い、独特な作風を再現するのがすごいことだというのはわかる。山本周五郎賞キャンペーン。

  • 2011.01.28

  •  昭和の探偵小説家、江戸川乱歩がスランプを脱すべく、ホテルにこもった数日間を描いた小説。
     美青年の中国人従業員や、探偵小説好きのアメリカ人の人妻に興味を惹かれながらも、乱歩は起死回生となるべき短編『梔子姫(くちなしひめ)』を一心不乱に書き始める。

     作者は徹底的に乱歩の実像に迫り、神経質で小心な中年作家の生態を昭和の調べに乗って赤裸々に描いていく。そして遂にはいかにも乱歩が書きそうな奇譚『梔子姫』まで創造するのだが、徐々に完成していくこの作中作が思いのほか面白く、本編よりも気になって仕方なくなる。
     実際の乱歩の妄想と作中作の描写がシンクロし始め、全体的にモノクロのトーンで進むストーリーはまるで、作者自身が見た夢のようでもあった。

  • 1/3 読了。

  • 久しぶりにぐいぐいひきこまれる小説を読んだなあと思う。乱歩は短編集1冊しか読んだことのない自分でもとても楽しめた。あまりのおもしろさに友達に勧めまくったけどヘンタイチックな表現が多々あるので、なんだかちょっと気まずいような……笑

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著者プロフィール

1935年東京生まれ。演出家、小説家、随筆家。おもな演出作品に『寺内貫太郎一家』『時間ですよ』、小説に『一九三四年冬─乱歩』、エッセイに『触れもせで─向田邦子との20年』など。2006年没。

「2021年 『「女」のはなし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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