陛下 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 78
感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101456249

作品紹介・あらすじ

陛下、金木犀の香りに包まれて、あなたに愛されたい…陸軍中尉・剣持梓は、幼い頃から繰り返し見る幻の中で、陛下への熱い思いを募らせてきた。青年将校たちの間で昭和維新が熱っぽく語られる時代、心ひかれる存在・北一輝との交流を経て、梓は静かに"叛乱"に身を投じてゆく…。史上希有な"官能的事件"ともいうべき二・二六事件の外伝、そして甘美で衝撃的な恋愛物語。

感想・レビュー・書評

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  • 2.26事件のもの?革命に憧れる若い軍人たちの思想がなんだか空虚で可哀相に思った。夢を押し付けるでもなく見せるだけの妖艶な老人に腹が立った。
    逝く時「陛下!」っておいおいw大丈夫なのかこの小説‥‥
    解説にもあったが、皆、陛下の像を前に恥ずかしく思っていたのだという、そういうお話。

  • 2・26事件にまつわるお耽美小説。
    北一輝は義眼に”とある細工”をほどこしている、という凄まじい演出が。知的なエロスとは彼のことを言うと思った!笑
    未知のものへの恐れと崇拝が高じて、敬愛なのか恋愛なのかよく分からなくなってくる……そんな倒錯的なストーリー。なんていうか……スキャンダラスでした。

  • 二・二六事件に参加する主人公を中心に、「あの方」への忠心を超えた恋慕、娼婦との恋、同性愛・近親相姦まがい等の歪な愛を描く耽美小説。
    北一輝がかなり妖しく描かれています。
    半ばネタのつもりで手に取ったのですが、思わず一気読みしてしまいました。
    エンタメとして面白いです。

  • もう何も言うことはない。
    あの方に萌えてすいません。

  • 久世氏の作品、唯一拝読したのがこの作品だというのはかなり偏ってしまっている気がします。アットフォームなドラマの演出をされる方が、こんな小説を書くのかぁ。と驚きました。
    「陛下」は1930年代の青年将校の姿を描いた作品ですが、2.26事件を主題に沿え、あの時代に倦んだ滅びの美学、殉じることへの陶酔感が生々しく描かれています。

  • 激エロ二・二・六事件小説

  • 真面目に此れを書いてしまうのが凄いと思う・・・。ありがとうございます!226BL事件簿。

  • 心地のいい湿り感

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著者プロフィール

1935年東京生まれ。演出家、小説家、随筆家。おもな演出作品に『寺内貫太郎一家』『時間ですよ』、小説に『一九三四年冬─乱歩』、エッセイに『触れもせで─向田邦子との20年』など。2006年没。

「2021年 『「女」のはなし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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