本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784101459219
みんなの感想まとめ
言葉と文化の深いつながりを探る本であり、特に通訳や翻訳の重要性を歴史的な視点から分析しています。専門用語の日本語訳に興味を持つ読者や、文化の違いがコミュニケーションに与える影響について考えたことがある...
感想・レビュー・書評
-
ニュースの同時通訳や新聞等にある専門用語の日本語訳に興味や違和感を持ったことがある人にはオススメ。
通訳・翻訳の違い、言葉だけでなく文化背景(諺・例え等)を如何に訳すか?言葉にならない「間」さえもが政治・国際関係を動かすものとなるなかで、その存在を消し影にさえならない通訳者たちの仕事を歴史的に分析している。
ジョーン・バエズの件は、政治と音楽、プロとアマチュアの入り交ざった例として大変おもしろい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私は、特に第5章「文化はどこまで訳せるか」の内容に強く惹かれた。ある文化の中に存在する事柄をもう1つの文化の中に訳するという事はどこまで可能なのだろうか。「言語の通訳」についてしか考えた事のなかった私にとって、この「文化の通訳」という言葉は非常に衝撃的だった。通訳者達はその文化のギャップをどのように埋めてコミュニケーションを図るのか、彼らの奮闘ぶりに読者である私達の脳もストーミングさせられる、パワフルな内容。1つ1つの事例が詳しく取り上げられており、通訳に関する知識があまりない私のような人間にとっても面白く読みやすく書かれているのが嬉しい。通訳という仕事には興味がなくても、英語に何らかの形で興味を持っておられる方には是非一度読んで頂きたい。また、その1つ1つの事例に対する見解もしっかりポイントを突いていて、素晴らしい通訳論の1冊だと思う。
-
「言葉は文化である。」この言葉をまさに実感できた本。
どんなものをとっても、100パーセントの意味を持って訳すことはできないようです。an orange cat って、何色の猫だと思いますか? -
もともとは『ことばが招く国際摩擦』
というタイトルで発売されていた本の文庫版。
もともとのタイトルの方が本の内容を正確に伝えているように思います。
通訳者、翻訳者の話を聞いたり、本を読んだりすると、
英語にしろエスペラントにしろ、国際語っていう考え方に潜んでいる
本質的な問題点が見えてくるような気がする。
大変勉強になりましたが、
ひとつひとつの事例をもうちょっと踏み込んで書いて欲しいなぁ
って思うところが多かったので、星4つです。 -
著者TV放送で昔みてた。
本書籍は
タイトル
表紙と帯び買い
訳す
日常的
ジレンマ -
ビブリオバトルチャンプ本('25.1 校内読書週間)
-
誤訳の定義が難しいということに触れつつ、有名なポツダム宣言時の首相の「黙殺」という発言の英訳からはじまり、さまざまな日本語と外国語の通訳・翻訳時に起きた問題を取り上げて解説されている。
ある言葉を直訳するか相手国の文化などを考慮して伝わるように変更して訳すかどうかで受け取り側の行動が変わるが、そのまま伝えても取引を失敗したから誤訳なのか、結果がよくても違う言葉で伝えたから誤訳なのか。
もちろん訳者に外国語の知識がない、外国の文化を理解していないなどの問題がある場合もあるがどうしても訳を担当した者に非難が集まってしまうことが多い。
また、本書ではわざわざ訳が難しい比喩表現などを使う原発言者に問題があるケースもあると指摘していてまさにその通りだと思う。外国が注視する発言をする場合に日本人でも理解しにくい微妙なニュアンスの違いを求めて言葉を選ばれても、訳者が意図通りに受け取れるかもわからないし、さらに訳語を受け取った人間が意図を理解することはかなり難解になってしまう。
それゆえ、首相など国外とのやりとりが必須になる立場である人はより伝えるということを意識して発言をしていかなければならないのだろう。
面白かったのは、英語力に定評のあった中曽根首相・宮沢首相の二者がこぞって英語で問題を起こしたということ。
日本人の平均より英語が話せるからといって知ったかぶりをしたり、しっかり伝えるということへの意識が低くなってしまったりした結果なのだろう。
こうした失敗の経験からも専門家としての通訳・翻訳の重要性が理解できる。
以前より国外とやりとりする人も増え、AIも発達していることで訳者の重要性を軽視する人が多くなってしまう予感がするが、認識の改善や教育面の充実が行われることを祈る。 -
主に政治の場で展開された会話で、ちょっとしたニュアンスの差(文化の差)からトラブルになった事例を紹介している。
冒頭から第二次大戦での原爆投下に繋がったとされる、ポツダム宣言に対する日本政府の「黙殺」という言葉が話題に上る。発した側と受け取った側の真意は色々あるだろうが、異国間でのコミュニケーションの重要性が伝わってくる。
通訳という仕事の優劣は、ネイティブか否かよりも結局のところ母国語の語彙力や理解力に左右されるという。特に文学作品などはそれが顕著に出る。
自分自身たくさんの本を読んでいるが、翻訳ものはどうしても苦手だ。読書を始めてしばらく経ってから翻訳物が読みづらい理由が異国間での文化や言い回しの違いによるものだと気づいた。その事は本書でも、重要事項として多面的に語られている。
同じ言語同士でも意思の疎通ができないことだってある。まずそこを理解することが必要だ。 -
-
著者は立教大学異文化コミュニケーション研究科創設者の鳥飼玖美子先生。1〜3章は歴史的事例から通訳における誤訳というものを考察、後半は翻訳における文化の違いの重要性に着目し、最後に通訳者の使命や通訳研究の必要性を提起している。
ややセンセーショナルなタイトルがつけられているが、裏表紙にあるような誤訳の話は前半だけ。通訳論の本が書きたかったとあとがきに書かれているとおり、単なる誤訳論議の本ではなく、もっと客観的に、色々な話題が盛り込まれた通訳論への橋渡し的な一冊になっている。特に、通訳者や通訳者を目指している人は基礎知識として読んでおくとよいと思う。
「通訳は言葉を訳すのか、メッセージを訳すのか」という議論があるらしい。メッセージだとしたら、日本語から英語への通訳は概念から言語という着物をはぎ取り洋服に着替えさせるような役割なのか、それは可能なのか、そもそも言語とは何か・・・。最後の章にあった問いかけが気になった。翻訳を仕事とする者としても、今後考えてみたい。 -
背ラベル:801.7-ト
-
ページが増えそうな危惧を抱いて積読から引っぱり出した
-
歴史において翻訳が必要となる場面は多々あるが、いわゆる「誤訳」はどうして起こるのか、、なぜそれは誤訳になってしまうのかというのがすごく端的にまとめられている。取り上げられている題材もわかりやすい説明がついているので少し日本史に抵抗がある人で英語に興味がある人は面白いと思う。文化的に背景を捉えながら英語を学ぶことの重要性を感じた。日本の英語教育ってどうなんだろうな〜と思わずにはいられなかった。
-
読書録「歴史を変えた誤訳」2
著者 鳥飼玖美子
出版 新潮OH!文庫
p132より引用
“ 通訳者はふたつの異なった言語のかけ橋
となるのが使命であり、四苦八苦ときには七
転八倒さながらにオリジナルの発言を訳し、
異文化、異言語の聞き手に可能なかぎり正確
に理解してもらおう、と努力する。少なくと
も、そのはずである。
しかし、ときにそうならないことがある。
状況によって、故意に違った内容に訳される、
という信じられないことが、これまでも起き
ている。”
目次より抜粋引用
“歴史をかえた言葉
外交交渉の舞台裏
ねじ曲げられた事実
まさかの誤訳、瀬戸際の翻訳
文化はどこまで訳せるか”
通訳者である著者による、世界情勢に大き
な影響を与える通訳の、失敗や苦労を記した
一冊。他社刊行作「ことばが招く国際摩擦」
改題・加筆文庫版。
歴史上の誤訳による外交の変化から通訳の
持つ役割についてまで、時折ユーモアを交え
て書かれています。
上記の引用は、事実が通訳によって捻じ曲
がることについて書かれた章での一節。
どれほど相手との関係をよくしようとしても、
間に立つ人に関係悪化を画策されては、良く
なりようがありませんね。本当に大切なこと
は、直接やり取りできるようになることが大
切そうです。
日本語しか使えない自分としては、翻訳者
や通訳者の存在は、有り難いばかりです。
ーーーーー -
7月26日 ポツダム宣言記念日 にちなんで選書
-
「黙殺」をignoreと訳して原爆投下、「善処します」がI'll do my best.でニクソンショック、「大きな航空母艦」がunsinkable aircraft carrier「不沈空母」と訳され強気の防衛構想発言に、など主に昭和の外交関係で起こった出来事を取り上げ、その経緯を追ったもの。それらを踏まえて、訳すという作業はどのような作業なのか、通訳者の役割とは、通訳者育成、そして言語の研究のために必要となる通訳研究の可能性について述べている。
鳥飼先生の、英語教育関係の本はいくつか読んだが、もともとこの先生の専門の通訳に関する著作は初めて。が、正直あまり興味が持てずに終わってしまった。特に政治・外交・経済の話におれが弱いというのがあって、貿易摩擦だか円高だか、そういう背景に関する知識におれが欠けているので、ピンと来ない。防衛関係の話で、commandは「指揮」なのか「指図」なのか、vitally importantを「死活的に重要」と訳すとマズい、とか、その出てくる日本語のニュアンスをうまくぼかすためにあえてこう訳す、といった話で、こうなるともはや英語云々の話ではなく、面白くなかった。結局、もとの英語は一つでも訳し方次第で何とでもなる玉虫色のものだ、ということが確認できた。何か月か前に司法通訳の話をどこかの本で読んだ気がするが、いくら厳密さを求められて行っても、与えるニュアンスの違いや文化の違いまでを盛り込んで訳すことには自ずと限界があって、それを「誤訳」と呼ぶならほとんど誤訳、という話と共通して、なんか通訳という仕事に対する暗い感じ、というのを覚えてしまう。
いくつかこの本で気になったところのメモ。まず上でも挙げた、佐藤栄作首相の「善処します」I'll do my best.問題で、「拒否の意を含んだ日本語だったのだが、英訳された段階でそのニュアンスは消えてしまい、ニクソン大統領に誤った期待を抱かせてしまった」(p.40)ので、当人たちにも責任があるが「その場の通訳者が少なくとも"I'll do what I can." "Let me see what I can do."程度の英語にしておけば、ニクソンはあれほど怒らないですんだ、と考えることもできる」(同)ということだ。本当にI'll do my best.と訳されたのかどうか自体が「真相は闇の中」(p.37)だそうだが、最近読んだ大修館の雑誌「英語教育」のQuestion Boxのコーナーでたしか"I'll do my best."は競争相手がいる時には「ベストを尽くす」の意味になり、いなければ本当はどうなるか分からないけどやるだけやってみる、という消極的なニュアンスを含む、みたいなことが書いてあったような気がして、とすると"I'll do my best."で必ずしも期待を抱かせる表現、とすることはできないのではないかと思った。そこにも書いてあった気がしたが、"I'll do my best, but I can't promise anything."みたいな言い方が良かったのか、と思う。あと、これも上で述べた「なんか通訳う仕事に対する暗い感じ」というのは、「なかば公然と知られていることに、日本政府が民間の通訳者をあえて使う理由、というものがある。その理由とは、会議中の右舷についてあとになって両国間で意見の不一致が生じた場合、通訳者が政府外の人間、つまり部外者であれば、その『誤解』を通訳者の『誤訳』に基づくものとして説明しやすいから、というもの」(p.96)があるらしく、なんて通訳者に失礼な話なんだろう、と思うが、そういうキレイゴトでは済まない世界なんだなあ、と思って、ほんとおれには無理だ、と思ってしまった。あと、通訳者があえて通訳しない、あえて誤訳することがある、という話で、それはまた恐ろしい話だと思う。昔、リチャード・ギアの出ている映画で中国で拘束されたアメリカ人を裁く法廷で、都合の悪い部分は通訳が途切れるとか、なんかそんな話があった気がするのを思い出した。「極端にいえば、通訳者がいくら心の中で『これは絶対に黒だ』と思っても発言者が『これは白です』といったら、『白』と訳さなければならない。『この方は白とおっしゃっていますが、本当は黒なのです』ということは通訳者として許されることではない。いわんや、すまして『これは黒です』と発言者がそういったかのように訳すのは、通訳でもなんでもない。」(p.264)というのは、なんかもう、笑ってしまった。あとorangeという色が必ずしも「オレンジ色」じゃない話は知っていたが、oakが「樫」じゃなくて「楢」という話(pp.158-9)は、全然知らなった。樫と楢は実は全然違う、という話も衝撃で「誤訳」と生活語彙の話は面白いと思った。(19/07/12) -
歴史
-
騾夊ィウ繝サ鄙サ險ウ縺ォ髢「縺吶k蝠城。後?縺ゅl縺薙l繧堤カイ鄒?@縺溽エ?譎エ繧峨@縺?ク?蜀翫?ら音縺ォ闊亥袖豺ア縺九▲縺溘?縺ッ譁?喧縺ョ驕輔>縺ォ繧医k鄙サ險ウ縺ョ髮」縺励&縲∫峡閾ェ縺ョ譁?喧繧堤ソサ險ウ縺吶k縺薙→縺ョ髮」縺励&縲√?隕ウ轤ケ縲りィ?隱槭?驕輔>縺ィ濶イ縺ョ驕輔>縺ォ縺、縺?※闍ア邀ウ譁?ュヲ縺ォ蜃コ縺ヲ縺上k縲薫range cat縲阪′螳溘?闌カ濶イ縺ョ迪ォ縺ョ縺薙→縺?縺ィ縺九?∬姦阨峨?縲悟商豎?繧?ス槭?阪?闍ア險ウ繧偵@繧医≧縺ィ縺吶k縺ィfrog縺悟?縺ヲ縺阪◆迸ャ髢薙?∬恭隱槭?隱ュ閠??貊醍ィス縺ェ髮ー蝗イ豌励r諢溘§縺ヲ縺励∪縺??∬姦阨峨?髱吶°縺ェ譫ッ繧後◆髮ー蝗イ豌励?莨昴o繧峨↑縺上↑縺」縺ヲ縺励∪縺??√→縺九?ゅ?梧万髯ス縲阪?荳ュ縺ョ縲檎區雜ウ陲九?阪r繝峨リ繝ォ繝峨?繧ュ繝シ繝ウ縺詣hite gloves縺ィ險ウ縺励◆隧ア縺ェ縺ゥ縲
縺セ縺溽匱菫。蛛エ縺ョ譁?喧繧貞女菫。蛛エ縺ョ譁?喧縺ォ鄂ョ縺肴鋤縺医※險ウ縺吶%縺ィ縺ォ諢冗セゥ縺後≠繧九?縺九?√↑縺ゥ闊亥袖豺ア縺九▲縺溘?ょ?倶ココ逧?↓縺ッ髯仙コヲ縺ッ縺ゅl縺ゥ縲∝、壼ー醍焚譁?喧繧偵◎縺ョ縺セ縺セ鄙サ險ウ縺輔l繧九⊇縺?′縲√◎縺ョ驕募柱諢溘°繧臥焚蝗ス繧堤炊隗」縺吶k縺ィ縺」縺九°繧翫↓縺ェ繧九?縺ァ縺ッ縺ェ縺?°縺ィ諤昴▲縺ヲ縺?k縲
莉悶↓繧ょ、紋コ、莠、貂峨?蝣エ縺ァ縺ョ隱、險ウ縲∵э諤晉鮪騾壹′縺?∪縺上>縺九↑縺九▲縺滉セ九↑縺ゥ逶帙j縺?縺上&繧薙? -
2018.03.19 朝活読書サロンにて紹介を受ける。
著者プロフィール
鳥飼玖美子の作品
本棚登録 :
感想 :
