俺の考え (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101461113

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  • 小学校卒業の部落の赤貧の少年だった本田宗一郎さん
    とても合理的でダメなものはダメ、奥様と専務にはあたまのあがらない、それでいて人思いの方だった

    「われわれらあくまでも法律によって規制すべきでなく、徳義によっていろいろなものを解決出来る人間になりたい」
    「働くという字が、動くという字と違うところは、その左側に人べんが付くとつかないの違いであるのは、人間である以上頭を使って動け、そうすれば前進的な仕事が出来るのだということを示している
    すなわちにんべんをとった人間の能力は20分の1馬力に過ぎないが、人べんがつけばその能力は無限大の可能性をもってひろがるにちがいないのである」

    「夢はその背後に世界的視野にたった理論が裏付けになっていなければならない。どこの国に行っても通用する理論、それが若い人の夢を生む。さらにその夢が、世界市場どこに出してもひけわとらない製品をうんでゆく。
    …社是の第一条はこうだ。
    "常に夢と若さを保つこと"

    ドライブ ユア ドリームス
    この広告センテンスを読み直したり、広告デザインを学んだりしたが、こんなに社長の熱と夢がそのまま伝えられているのが改めてわかった

    「果報は練って待て」
    謝るふりしてただ進退伺いをするだけでなく、反省して待とう

  • 本田宗一郎氏の昭和30年代後半のエッセー。言いたい放題のエッセーからは、現代でも通用する経営哲学、例えば「需要があるからつくるというのはメーカーではない。メーカーはパイオニアである以上は、あくまでも需要をつくり出すものである。」等の製品開発者として心得ておくべき矜持や、顧客本位の経営姿勢が読み取れる。また、全エッセーを通じて、著者の単純明快で頑固な人柄が窺える。

  • 古くならない、本質をついた言葉の数々

    経営者は概してパワフルで、本になるように言葉を残している人はそもそもがそういう、道理を説くのが好きな人である。ゆえに内容の好き、嫌いはあるかもしれない。
    誰しもヒントを得られる本。

  • ずいぶん古い本ですが、今読み返しても今の社会に通じる内容で、改めて本田氏の人としてのスゴさを感じます。社員が企業のために犠牲になるのではなく、生活をエンジョイするために働いて欲しいというのは、素晴らしい考え方。軽快な語り口で一気に読めました。

  • 言わずと知れた大企業家の、珠玉の言葉。
    市場調査からヒット商品は生まれない、
    職人芸頼みではない、マスプロ時代の組織作りの視点など、きわめて現代的。

    ほんとうの合理化は設備投資することじゃない。石頭を切り替えることなのだ。

    まさに

  • これらの言葉を元にビジネス書が作られたりするので、多少聞きあきた感もあるが、それでも「物作りをしている人」にとっては今でも重要だろうと思う言葉が多い。

    戦後20年も経たない頃の話。で時代背景は感心して読む。意外に思ったのが、「企業の犠牲になるな、自分の生活をエンジョイするために働きに来るべきだ」その通りだと思うが、この時代の経営者でこう考えているとは。

    【共感】
    需要があるから作るというのはメーカーではない。メーカーはパイオニアである以上は、あくまで需要を作り出すものである。だから未知に挑んでいるはずだ。

  • 「私たちの会社が一番大事にしているのは技術ではない」。日本の自動車エンジンを世界的技術にまで高めたHONDAの創業者、本田宗一郎が仕事のエッセンスを語る。氏の人生観やモノづくりへの想いを率直に語る本書は、ビジネスパーソンにとり参考となる点が多い1冊。

  • 「技能による部分をなくして、アイデアで解決するという方向いいけないところに問題がある。」「常に夢と若さを持つ。」

  • 実に直截な意見で物事を見ている。実に淡々としているが、その人間の貌を明らかにする。

    *ブーム
     ほめ言葉のうちで嫌な言葉がある。それは、「本田さん、ブームですねえ」という言葉だ。こんないやなカンにさわる言葉はない。ブームというのは、すでに需要があるところにだれがつくる そういう意味だと思う。私たちがやる仕事は、そこに需要があるからつくるのではない。私たちが需要をつくり出したのである。
    ・・・
    わたしたちは、あくまでもブームをつくる人間であるべきだと思う。
    自分の個性によってブームをつくったところに非常に誇りを持っているのだ。

    「われわれの知恵は見たり聞いたり試したりの3つの知恵で大体できている。」
    「それは何かというと、自分をよく見つめること以外何ものもないと思う。それが事業を発展させる基本である。」

    「信用が先んじている人でないと成功しないということは事実である。」
    「信用のない人に夢なんてもてない。夢を持つことのできる人は、信用のある行いをする人のみ、約束事を守れる人のみ与えられた特権である。」
    → 「信用には長い時間と忍耐が必要だということだ。」

    「売りやすい品物をつくってやることがコストダウンだということを第一の条件に工場なり研究所は考えねばならない。」

    「つくる以上は、世界の人が全部自分のお得意さまであると考えてやるべきだ。それが本当のマスプロの根本理念じゃないか。」

    「デザインというものは一種の流行である。流行は現在がよければいい。過去や未来は問わない。これがデザインというものだ。デザインの才能というのは、その時代、時代の人間に生きていく条件をよくとらえた人のみ与えられたものだ。デザインの条件としてもう一つある。それは実用性ということだ。これがみたされた上に芸術的センスをもったもの、それをデザインというのだ。」

    「この企てが、このくらいの程度で行けばいいけど、行きすぎて、個人プレイや名人芸といったことが大きくクローズアップされてくると、どういう結果になるのか。会社の中では、どうしてもその人崇拝になる。そしてそういう連中が、いつも幅を利かせると新しいアイデアを生むチャンスを失ってしまう。”俺がいなければ”ということになる。また、”あいつがいるからあいつに任しておけ”ということで、他の人はアイデアを出さなくなってしまう。アイデアでものを解決するときにたいていそういう職人気質の人は、新しいアイデアに対して進歩を妨げる役目をしている。だから、私はこれは非常にけっこうな企てだけれども危険だということをいいたい。」

    「技能というものは、その人一人の性格にこだわるから不安定である。アイデアで解決したものは安定している。そこにマスプロの妙味がある。」

    「本当の能率のいいというのは、何にも投資せずにもうけることである。ものをつくることである。」

  • 引越でどこかに行ってしまったので、再購入。

    昔、行き詰まることがあると「道をひらく」とともに良く読んでいた。
    「道をひらく」は内省を促されるのだけれど、こちらはグダグダ考えずに取り敢えずやってみっか!という気になる。

    やっぱ本田宗一郎さんが好きだなあ。

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著者プロフィール

本田技研工業創業者

「2016年 『会社のために働くな』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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