ぬしさまへ しゃばけシリーズ 2 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101461229

感想・レビュー・書評

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  • とても楽しい一冊。
    前作の登場人物で人気投票をしたら、おそらく
    上位に来るだろうな、という面々がメインの短篇集。

    前作では今市子さんの百鬼夜行抄っぽいと思ったのですが
    今回は「ん?これは里中満智子さんの『海のオーロラ』っぽいぞ…」
    「ここは川原泉さんの『中国の壺』っぽい…」と思いながら読んでいました

    それで気づいたんですが、しゃばけシリーズって
    ベースが少女漫画なんですね。
    キャラの魅せ方もそれっぽいし、流れも少女漫画の
    コマ割りを連想させます。
    だから極端なエログロが出てくるような心配もないし、
    最後は綺麗におさまるところにおさまるので
    安心してのんびりと世界に浸ることができます。

    すっかりしゃばけの世界にしてやられてて
    その世界から抜け切れていない自分がいます…

  • 実はこれは「しゃばけ」の第二弾目の話なのだが、私はしゃばけを読まずにこちらから読んだ。
    しゃばけは長編小説だけど、こちらは短編集。
    最初の二話をよんで、(なんだ、妖怪を混じえてちょっと目新しくした推理小説か)と思った。私は推理小説は苦手なのだ。話の内容は面白くても、なんかイマイチ人間味に欠けるし登場人物に魅力を感じることが少ないので。
    うーん、イマイチ……と思って読んでたが、三話目(だったっけか?)の、主人公の義理のお兄さんの話で心を掴まれた!
    主人公の誠実で心温かい人柄に、胸が熱くなった
    これはただの推理小説ではない!
    それからは話に色を感じられるようになり、読みやめることが難しくなった
    四話目の主人公のそばに仕える二枚目妖怪の千年にも渡る恋噺も(恋バナというより恋噺が近い)ドキドキはしないけど、しみじみと読んで、最後はほっこりして、この二枚目妖怪のことも大好きになった。
    活字ホリックになり、ブックオフで百円で買ったけど、それはそれはお買い得な買い物でした!!
    続きもまだまだたくさんあるぞ、これは楽しみだ!!
    まずは一作目のしゃばけを読もう

  • 今回はいろんな人物の裏側がちょっと垣間見える短編集。異母兄弟の兄の成り行きが分かる空のビードロ、一太郎の祖母おぎんとに仁吉の関係が分かる仁吉の思い人が面白かったかな。推理ものの体をとった明るく軽いファンタジーかと思いきや、空のビードロなんて人間のドロドロ~とした部分が描かれていたりして、「おや、やるじゃない」(←なぜか上から目線)と思ってしまった。回を重ねるたびに、登場人物たちの魅力が深まっていくのがシリーズものの魅力。すでに用意している3冊目を読むのが楽しみ。

  • しゃばけに続き、ぬしさまへ読了。
    妖(あやかし)がかわいい~~~
    仁吉の恋がすてき~~
    とくに家鳴がかわいくて、すねてたり、おまんじゅうを取り合ったり、想像してほほえましくなります。
    こんな妖怪なら全然怖くないから家にいてほしい♪

  • 「仁吉の思い人」がお気に入り。

  • 離れでの妖たちとのやりとりがほんとに楽しい!

    ぬしさまへ
    栄吉の菓子
    空のビードロ
    四布の布団
    仁吉の思い人
    虹を見し事

  • 若だんなの優しさに心打たれた。
    今回は若だんなのお兄さんの話や仁吉の恋の話がでてきたりしてよりいっそうこの世界にのめり込んできた。ますます次作を読むのが楽しみ!
    若だんなが今後どのように大人に成長していくのか親のような気持ちで見守りたい。

  • しゃばけシリーズ。
    長崎屋の若だんな・一太郎と、妖怪たち。
    楽しく読めます。

  • 『空のビードロ』がおもしろかった、というかじーんとした。前回のお話で出てきていた一太郎のお兄さん松之助。こんな境遇にいたとは、びっくり。一太郎と再会できて良かった。いい人そうなので幸せになってほしい。
    『虹を見し事』は切ないお話。時代こそ違えど、理不尽な事件に巻き込まれたり、想い人がいたり、というのは共通なんだなあと思った。
    『仁吉の思い人』は、最後の最後に、あらあらそうだったの!という感じ。
    『しゃばけ』ほど、がつーんとは来なかったけど、やはり読みやすく、妖たちがかわいいと思ってしまうこのシリーズ。

  • ひ弱な体やとんちんかんな会話に振り回される、なんだか今の自分じゃないか(^_^;)祖父母、栄吉、徐々に生い立ちが分かってくる。短編集になった「ぬしさまへ、栄吉の菓子、空のビードロ、四布の布団、仁吉の思い人、虹を見し事」

  • 読みやすかった

  • 夏といえばこれ‼︎

  • 若だんなのキャラクターが最高。良い。満足。

  • 1作目『しゃばげ」より、こっちの方が好き。
    短編で、続編だけど、読み応えある。

  • 今回は短編集。
    仁吉のお話が好きなんだよね。切ない、、

    鳴家がまだ普通に話してる。

  • 一巻よりもこちらの方が好きだ。

    長編よりも短編集の方がこの物語には合っているのかもしれない

    妖と人、さて、本当に恐ろしいのはどちらだろうか。

  • #読了 シリーズ2作目。6編からなる短編集。一太郎や周りの人間、妖たちのことが少しずつわかっていく。それぞれのお話みんな趣が違って面白かったんだけど、仁吉の話はものすごく好みだった。いいよね、人間と人外の恋。生まれ変わっても何度でも出会う。最高。

  • 続編ですが、説明も繰り返され、愛着も湧いてきます。おばあさんやお兄さんのエピソードもしっくりきました。病弱だけどとても賢い若だんなの活躍に胸が踊ります。普通に面白く、1巻よりサクッと読めました。大好き度❤️❤️

  • ※売却済み

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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