おまけのこ しゃばけシリーズ 4 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 454
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101461243

感想・レビュー・書評

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  • やなりいいいい!

    最後に入っていた短編、おまけのこは、よくあるおちびちゃんの冒険譚ですが、だからとても面白いし可愛い。
    あと声を聞き分ける若だんな、サバンナでトラとかライオン見分けてる学者みたいでとてもかっこいい。

  • 畠中さんのしゃばけシリーズ4作品目。

    廻船問屋兼薬種問屋の一人息子、若だんなと、若だんなを見守っている家族や友人、そして妖が繰り広げるファンタジー。

    おまけのこというタイトルのものは、やなりが大活躍とともに、若だんなのことを本当に慕っているとわかるほのぼの話。

    読めば読むほどこの世界にはまっていってしまう!

  • 安定してきましたね。
    ここぞのシーンはやはりとても絵画的で、
    そのシーンのために書かれている感じがあります。

    特に動く影が一番好きになりました。
    うごめく不気味で妖しい影の中を、
    手をしっかり握りあって走り抜ける大きい子小さい子。
    病弱な一太郎も倒れることなく、むしろ初めての友達、
    初めての大冒険にキラキラして走っている様子が目に
    浮かび、ちょっと泣きそうになりました。

    表題作のおまけのこもいいですね。
    家鳴りは本当にペットのよう。
    やることなすこと、なんだかうちのインコのようです。
    犬を飼っている方はうちの犬っぽいなとか思われて
    いるのでしょうか?

    またじんわりと温かい気持ちを味わいたいので
    シリーズの続きも読みます。

  • またこの世界にはまってしまった。一気に読みたくなるような話が今回も満載の一冊。特にあまり語られなかった家鳴りがキーパーソンとなるタイトルのおまけのこはいつもの若旦那の推理もさえることながら、家鳴りの大冒険にもドキドキ。

  • しゃばけリーズ短編集。
    若だんなと妖たちの話は、温かい気持ちで楽しめるのだが、
    「こわい」は一味違ったどうにもならない悲しさが胸に響いた
    「動く影」は若だんなの幼い頃が微笑ましく、「おまけのこ」は鳴家の冒険が可愛らしく思えました。

  • 安定のほのぼの。
    これの前に読んだ「ぬしさまへ」で感じた苦さは感じられなかった。
    それに代わりやや説教臭さが加わった。
    この先のシリーズはほのぼのプラス何になるのだろうか楽しみ。

    鳴家という家に憑く妖怪が家から離れても存在できるとは面妖な。

  • シリーズ化されている「しゃばけ」の第4弾なのですが、シリーズ前作をまだ1冊も読んでいなくていきなり4弾「おまけのこ」を読みました。
    第4弾から読んでも楽しく引き込まれて読めてよかったです。
    病弱でひ弱で一年のほとんどを布団の中で過ごしている江戸の大店の若旦那と優しい妖(あやかし)達。
    病弱でも一生懸命に友達のために人のために何ができるか知恵を絞っている若旦那がすごく愛おしくなりました。優しい気持ちになれます。
    シリーズ読んでいこうと思います。

  • しゃばけシリーズ4作目。

    どの作品、文庫を読んでも
    いまいちな作品がないくらい
    サクサク読めるしハマってます◎

    今回も心あったまるものから
    切ない作品まで揃っています。
    個人的には表題作のおまけのこの
    家鳴が奮闘する様にほっこり♪

    今後の作品にも大いに期待^^

    • hyoshi52さん
      よっしーも「おまけのこ」まで読みました。毎回、安定した面白さですよね。「いっちばん」まで積んでます。次の「うそうそ」も楽しみ(^^)
      よっしーも「おまけのこ」まで読みました。毎回、安定した面白さですよね。「いっちばん」まで積んでます。次の「うそうそ」も楽しみ(^^)
      2012/09/09
  • うちにも鳴家がいるといい
    鳴家が見えるといいな

    おまけのこ…人の気持ちは複雑でわかりにくいもの

  • ゆったりまったりの展開で若だんなや鳴家にほっこり。いつもながら楽しく読めます。大好き度❤️❤️

  • 畠中さん大好き。池波正太郎さんと繋がる、生活のひだがあって、ほろっとくる。かわいい鳴家を飼いたいものだ。ちょうどラボットカフェに行ったので、そんなイメージで。

  • 鳴家、がんばりました!

  • 五つの話からなる短編集。
    個人的に、厚化粧が止められない娘の心を屛風のぞきが解きほぐす『畳紙』と、鳴家が大冒険する『おまけのこ』が好き。鳴家が可愛くてたまらない。

    「若だんなだ。鳴家の若だんなだ。ちゃんと我の声を、聞き分けてくれた!」

  • いつも通りのしゃばけシリーズといった感じ。
    可もなく不可もない、すごく印象に残るお話ってほどのはないけれども楽しめました。

  • こわい、の話がちょっとせつない。

  • しゃばけシリーズの第4弾。
    すごく病弱だが心優しい長崎屋の若だんなとそれを取り巻く妖たちが起こすドタバタ劇。

    どの作品も心の暖かさや思いやりにあふれていて和む。鳴家が特にかわいい!

  • シリーズ第4弾。
    江戸時代が舞台の短編連作時代小説。
    妖怪と主人公一太郎が繰り広げる面白い時代ミステリ。
    幼馴染との喧嘩の話や、若き日の若旦那の話など、今回は人が死なないミステリになっている。
    表題のおまけのこはラストです。

  • 推理の冴える若だんなに、個性的で人情もある妖たちのハーモニーが楽しい!家に巣食う小鬼一匹の大冒険が殊の外おもしろございますーきゃわきゅあ!

  • なんというか、今回も最初の話が印象深いなぁ。
    つかみがしっかりしているということでしょうか。
    読む人それぞれに一番印象に残る作品が分かれそうな、そんな、バラエティー豊かな短編集になっていますね。
    若だんなの子供の頃の話も、厚化粧の前作登場のキャラクターの話も、鳴家の冒険譚もそれぞれの異なった味わいがとても楽しかったです。

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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