ちんぷんかん しゃばけシリーズ 6 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 329
  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101461267

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第六弾の本作。短編5編の内容でしたが、主人公の若旦那一太郎が大火事の煙にのまれ三途の川までたどり着くという奇想天外な話から母のラブストーリー、兄の縁談、桜に関連した話など、どれも面白かったのですが、個人的には三途の川の話が一番面白かったです!
    次いで第七弾にいきます!

  • 遂に一太郎があの世の三途の川まで行ってしまったか…と思って焦った。
    でも波波の薬湯で目がさめると言うお決まり展開に安心。死んで話が終わらなくて良かった。
    なんだか今回の巻は、一太郎の周りが段々と大人になって行く話だと思った。徐々に大人になって行く周りの人達。一太郎もどう成長して行くのだろうか…

  • シリーズ第6弾。
    江戸時代が舞台の短編連作時代小説。
    日本橋での大火に巻き込まれて三途の川まで行った若旦那の話や、おっかさんの若い頃の話、兄の話など家族の話も出てくる。

  • 三途の川で立ち往生するお話が、面白さと切なさのマーブルで刺激してくるので、笑いたいのに泣けるし、泣きたいのに笑ってしまう。
    別のお話でも、屏風のぞきの若だんなへの口のききようが、とっても好きですわ。

  • 2018/11/27~11/29

    「私ったら、死んじゃったのかしらねえ」長崎屋が大火事に巻き込まれ、虚弱な若だんなはついに冥途行き!?三途の川に着いたはいいが、なぜか鳴家もついてきて―。兄・松之助の縁談がらみで剣呑な目に会い、若き日のおっかさんの意外な恋物語を知り、胸しめつけられる切ない別れまで訪れて、若だんなと妖たちは今日も大忙し。くすくす笑ってほろりと泣ける「しゃばけ」シリーズ第六弾。

  • 2018.5 再読

  • 昔何冊か読んでたけど…どれを読んだっけ

  • 三途の川までやってきた若だんな。
    松之助兄さんの縁談。
    若かりし頃の母の恋の話。
    おたえの友達お香奈、学生時代こんな感じの子がいたっけな。「友達友達」って口ばっかの女っていつの時代も裏切りが怖いね。
    そして限られた時間と流れて行く時間の中での出会いと切ない別れ。
    若だんなはいつだって心優しい。

  • 散りばめられている言葉が宝石のようで、
    現代を生きる指標にもなる。
    若だんなは少し、最後の最後にまた、一つ大人になった。

  • 若旦那、三途の川まで行って帰ってこれるのか?
    どんどん周りの人が離れていくのに自分だけがそのままで、、、そんなこんなでも、今日も明るく病気をしながら生きていく。

  • はるがいくよ
    とても良いおはなしでした。
    はかない中の美しさ。
    無常の奥深さを感じました。

  • 松之助の縁談が話を追うごとに少しずつ進んでゆく。

    印象的な話は、おたえと藤兵衛の馴れ初めについて。

  • 安定のハズレなしシリーズ
    今回は何と言っても
    「はるがいくよ」
    なんてステキな話だろうか。
    花びらの妖と知ってから
    目で字を追いなから
    儚さと淡い桃色をずっと纏う感覚
    生きて死ぬことって自然なことなんだと
    あらためて思った。
    生命の軽やかさを感じた。

  •  しゃばけシリーズ第6弾です。今回は短編です。
     1作目からかなり驚きました。なんと若だんなが死んでしまいました。妖の袖の中にいたがために一緒に三途の川まで来てしまうという・・・。川辺には、小石を積む子供達、そしてその石を崩す鬼。鬼は決して子供達に手を上げることはなく、ただ、石を崩すだけ。
     秋英が初めて妖怪を相手にした「ちんぷんかん」。和算のくだりは題名のとおり、ちんぷんかんぷんでしたが、ちょっと悔しいので後で解いてみようと思います。
     「男ぶり」は若だんなの母君と父君の馴れ初め話。本当に素敵なだんなさんと一緒になったんですね。というか、やっぱりお母さんも妖見えていたんですね。
     「今昔」では、ついに松之助に兄さんが結婚!そしてなんとも怪しい陰陽師が・・・。陰陽師ってまだ家系が残っているのかなと軽い気持ちでネット検索したら、これまた怪しい陰陽師のブログが出てきました・・・。
     若だんなの寂しさ、仁吉と佐助の寂しさ、ラストの「はるがいくよ」は少しもやっとした気持ちにさせられました。

  • 可愛らしさにくすくす。
    切ない別離に、涙が溢れて。

    タイトルからはちょっと想像しづらい読後感。
    本を読んで泣いたのは、いつぶりだろう。

  • 長崎屋の火事により賽の河原へとやって来た若だんな。そこにいる死者たる子どもたちのことを思うと切なくなる。その後の冬吉がどうなったかも、気になるところだ。「はるがいくよ」も切ない。桜の精との出会いと短すぎる別れ。それが、若だんなと兄や達との関係の縮図であるというのが深い。

  • 【あらすじ】
    「私ったら、死んじゃったのかしらねえ」長崎屋が大火事に巻き込まれ、虚弱な若だんなはついに冥土行き!?三途の川に着いたはいいが、なぜか鳴家もついてきて―。兄・松之助の縁談がらみで剣呑な目に会い、若き日のおっかさんの意外な恋物語を知り、胸しめつけられる切ない別れまで訪れて、若だんなと妖たちは今日も大忙し。くすくす笑ってほろりと泣ける「しゃばけ」シリーズ第六弾。

    【感想】

  • 相変わらずの短編集ですが、縦軸に恋愛要素を絡めてます。
    若だんなのおっかさんの若い頃の話は良かったです。祖母が大妖で~とは毎回書かれているけど、その娘であるおっかさんの話はとんと出てこないので、ああやっぱり見えるのね。と安心(?)したり、屏風のぞきや鳴家たちはこの頃からもう長崎屋にいるわけねとちょっと歴史が見えてみたり。そりゃ長崎屋が妖でうるさくても大丈夫なわけだと納得。
    他にも腹違いの兄、松太郎の結婚、幼馴染の栄吉の修業、若だんなの淡い恋心など、出会いと別れが描かれてます。

  • しゃばけシリーズ第6弾。

    若旦那が三途の川へ行ってしまったり
    父母の馴れ初め話があったり
    お馴染みの広徳寺の話などありましたが
    1番 心に残ったのは【はるがいくよ】
    桜の古木の花びらの妖。古木の妖ではなく花びら。
    桜の花は散るのが早い。
    それを2人の兄や達が若旦那と重ね合わせ…。
    去りゆく側、見送る側、どちらも切ない。
    人と妖の時間の流れは大きく違うんですよね。
    若旦那の「私もいつか、皆を置いてゆくんだね」の一言がとても切なかった。

  •   しゃばけシリーズ第6弾。5編の短編集。
     いつもぎりぎりのところを生きている若だんな、ついに三途の川へ・・・そんな時でも、一緒に来てしまった鳴家やそこで出会った末松たちの心配をしているところが若だんならしい。根っからの善人。
     ラストの『はるが行くよ』では、桜の花びらの妖・小紅との出会いと別れから、若だんなと仁吉・佐助たち妖とのいつか来る別れを感じさせるものだった。

  • 人の一生は儚いものだと感じました。
    誰もが死にたくない、ずっと誰かといたいという気持ちで生きているが、生き続けるという選択肢も選びたくない。
    なんて贅沢だろうと思いましたが、何も心配なく健康に過ごせているのが幸せなんだなと、考えさせられました( .. )

    今回も相変わらず、緊迫感のあるストーリーで楽しめました

  •  「鬼と小鬼」は伊邪那岐・伊邪那美で卒論を書いた私には面白かったです。漫画なんかでよくある話ではあるけれど、若だんなののんびり加減ややなりの可愛さがたまりません。オチは結局いつもの苦い薬みたいだけど(笑)。
     涙目の兄や達にこちらもじんと来ました。若だんながあんまり焦らず石積んでいる内に、兄やたちは心配で大変な日々を送っていたんだろうな、と。
     「ちんぷんかん」は秋英の悩みと成長が逞しい話でした。和算の問題と答えは読み飛ばしましたが(笑)、狸と切羽詰まった問答はハラハラしました。
     秋英は兄や達が人間でないことも早々に見抜いていたし、やなりもお獅子も普通に見えているし、才能を多分に秘めている気がします。是非自信をつけて再登場して欲しいです。
     「まじめな牛蒡という妖!」「牛蒡はまじめでありましたか!」このやなり達の会話が可愛すぎです。最後に「牛蒡」と嬉しそうに秋英を撫でているのも、ツボにはまって笑いました。最後はやっぱりやなり達が持っていきますね。
     「男ぶり」はおたえさんの前に普通に妖達が寛いでいて、ちょっとびっくりです。おたえさんと妖で謎ときしていく様子は若だんなそっくりでしたが、ちょっと若だんなの方が頭が良さそうかな。
     「はるがいくよ」の全体を包む切なさが、私はちょっと苦手でしたが、傑作だと思いました。 

  • 若だんなと妖たちの不思議な冒険の日々はまだまだ続く。

    しゃばけシリーズ第六弾は、おなじみの短編集。長編『うそうそ』を経て、また少し成長する若だんな。愉快な仲間たちの様々な気持ちも知り、ますます広がるしゃばけの世界。

    「鬼と小鬼」若だんな、とうとう三途の川へ。なんとか生き返れたけれど。火事の多い江戸の町で、長崎屋も火事にあう。三途の川を見るって結構ピンチだと思うけど、いつも通り焦らない若だんなになんだかほっとした。

    「ちんぷんかん」広徳寺の寛朝様の弟子・秋英の話。縁談の相談かと思いきや、本の中に連れ込まれてしまう。ぼやきつつも、寛朝の思う通りに妖の面倒事を片付ける秋英。寛朝様は食えないお人である。

    「男ぶり」母・おたえの恋愛話。普段息子に甘々の父母だけど、少なくとも父・藤兵衛の方は昔から甘い人だったようで。

    「今昔」松之助兄さんの縁談と、陰陽師騒動。兄さんの縁談をまとめようと、(もしくは若だんなを攻撃した陰陽師をやっつけようと)妖たちも奮闘。意外な犯人と、もうひとつの真相。

    「はるがいくよ」花びらの精・小紅をどうにか留めようとする若だんなと、反対する兄やたち。はかない命を留めようとするわがままな想いは、兄やたちもよく知るもので。若だんなのした判断は。優しくも、切ない物語。

  • 若だんなは屏風のぞきよりいい男なのかーと普通に納得しかけて、もしや皮衣の面影があって仁吉は皮衣がずっと好きで……?????と考えていたら小紅の話があって血文字を書いて死ぬ!!!

    普通に見ても若だんなは可愛い顔はしてると思います。童顔らしいし

  • 2016.02.29.読了

    鬼と小鬼
    ちんぷんかん
    男ぶり
    今昔
    はるがいくよ

    鬼と小鬼
    火事にあった若だんなが
    賽の河原に行ってしまうお話。

    ちんぷんかん
    上野 広徳寺の寛朝様の弟子 秋英のお話。

    男ぶり
    若だんなのお母さん おたえさんが
    何故長崎屋の奉公人と結婚したのか
    おたえさんの若い頃のお話を

    今昔
    陰陽師と松之助の縁談が絡んだお話。
    久しぶりに貧乏神の金次が登場。

    はるがいくよ
    この話がこの中では一番好き。
    桜の花弁の妖
    小紅ちゃんのお話。
    若だんなは
    桜の花と同じ寿命の小紅ちゃんの命を
    長くしたいと
    植木屋さんや
    広徳寺の寛朝様に
    相談するが それはどうしようもないという。
    そんなお話。

  • しゃばけシリーズ6作目。
    「男ぶり」若だんなの両親の馴れ初めの話。
    その他、若だんなと兄やたちの話。

  • 畠中さんのしゃばけシリーズ

    相変わらず面白くて、あっという間に読んでしまう。

    今回の見所は、若だんなの母おたえとちちのなれそめや、若だんながついに三途の川へ!だったり、新しく小紅という妖が長崎屋に現れたり、懐かしい貧乏神金次も登場するところ。

    あやかしの愛くるしさがたまらない。

    また、解説では詳しくしゃばけシリーズのもととなったであろう文献も紹介されて、より江戸時代に興味が湧く内容となっていた。

  • 若だんなが死にかけます!

    ちょっとセンチメンタル。

    そしてやっぱり楽しい。

  • 去ってしまった桜の花びらの小紅を思って若旦那が話した言葉

    「去って行かねばならない者は、悲しくて哀れかもしれないけれど…
    残される者もまた、辛い思いをもてあますことになるんだね」
    二度と会えなくなるのは同じであった。
    相手への思いが深い程、もう姿を現さない人を探して、そこに居たはずの場所に目をやってしまうのかもしれない。


    これから義母を見送るであろう私にとって、とても心に響いてしまって電車の中なのに泣きそうになりました。

  • 全体的にセンチメンタル。松之助のお見合い話にやきもきしたり、手代たちの本音に触れてしまったり、若旦那の語りに考えさせられる一冊。

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著者プロフィール

畠中 恵(はたけなか めぐみ)
1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学(現・名古屋造形大学)ビジュアルデザインコース・イラスト科卒業後、漫画家アシスタントと書店員を経て、漫画家デビュー。そして故・都筑道夫の創作講座を受講。『しゃばけ』が第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、本作でデビュー、作家となる。
『しゃばけ』シリーズが代表作で、『しゃばけ』『ぬしさまは』はNHKラジオドラマ化された。2011年、『ちょちょら』で第24回山本周五郎賞候補。2016年『しゃばけ』シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。

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