いっちばん しゃばけシリーズ 7 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2888
レビュー : 234
  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101461274

感想・レビュー・書評

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  • シリーズを最初からこつこつ読みはじめ、この七弾の一冊が、とても好き。
    好きな人の喜ぶ顔がみたい、話がしたい、会いたい、認めてほしいという想いをまっすぐで。ちょっと照れくさい感情がはっきり表現されてるときは、読んでるこっちがおもはゆいというか、かゆくもなるけれども。
    読み終えた後で、登場人物たちひとりひとりを振り返って、じんわり想いに浸れる。
    とってもとっても好き!

  • これまでのベストかなと思った前作『ちんぷんかん』をまた越えてきた感じ。恐るべし。前半の不穏な空気から、来るかな…来た!の感動的エンディングの「いっぷく」や、とぼけた天狗殿や狛犬が可笑しい「天狗の使い魔」、遂に壁を越えた?お雛さんといたずらっぽいおたえさんが可愛らしい「ひなのちよがみ」。どれもよいけど、一番は「餡子は甘いか」だな。栄吉の苦悩・葛藤と真摯で愚直な姿勢に思わず涙が…若だんなの周りは人も妖もサイコーで一本筋が通っている。若だんなだからこそ、なんだろうね。

  • 最初の頃よりも妖たちの役回りがはっきりしてきていて、コミカルで平和であと100冊くらい読みたくなります。現在発売している最新刊まで折り返してしまったので大事に読んでいきたい。

  • 周りの変化にちょっとさみしい若旦那一太郎。そんな若旦那に新たな出会いと騒動がおこる話。
    相変わらずの病弱ながら、謎を解いたり冒険したり。江戸の町並みの様子も鮮やかに描かれ読んでいるのが楽しいそんな話

  • ますます若だんなは、活躍してるのかしてないのかわからないけど。面白い。さて、つぎ。

  • 『いっちばん』
     いろんな別れのため落ち込む一太郎を励ますために一太郎の喜ぶものを探す妖たち。スリを追う親分に協力する一太郎。お菓子を買いに出かけた仁吉と家鳴。春画をもらいに出た屏風のぞき。春画から飛び出した男女の追跡。廃寺で見つけた財布を犬に盗まれた鈴彦姫。すりの一味が財布を受け渡す手口の秘密。

    『いっぷく』
     ライバル店出現。3店舗での商品比べ。ライバル店の番頭・七之助に妙な懐かしさを感じる一太郎。七之助に捕まってしまった家鳴。商品比べの勝負の情報を流してくれる七之助。商品比べの結果。冬吉との再会。

    『天狗の使い魔』
     友人だった人間を失った天狗・六鬼坊。友人の使い魔・黄唐と会うために狐たちに頼み込断られる。皮衣の孫一太郎を誘拐し黄唐と合わせるように脅迫する六鬼坊。一太郎との夜中の勝負中に割り込んできた狛犬。自分の聖地に割り込んできた狐たちを追い払うために一太郎の誘拐をたくらむ。盗まれた天狗の団扇。団扇を取り戻すために協力する六鬼坊と狐たち。狛犬との和解。

    『餡子は甘いか』
     修業中の栄吉。忍び込んだ砂糖泥棒・八助が兄弟弟子になる。泥棒の友人・彦丸とお嬢様の関係。突然の大量注文の人出にかりだされた栄吉。久々に菓子作りに専念するが・・・。戻ってきた菓子職人・忠次。菓子作りの作業からはじされた栄吉。菓子作りをやめようと考えるが・・・。八助に頼まれた買い物に不審を抱いた栄吉。引き返し倉で見た物は?

    『ひなのちよがみ』
     火事のために経済危機になった店を救うためアイディアを出したお雛。化粧を落としたお雛に集まる男。千代紙で作った袋の販売のため紙問屋に通うお雛。お雛に恋した紙問屋の次男・秀次郎。許婚・長三郎の嫉妬。紙問屋に行かなくなったお雛に対する報復。お雛に求婚した秀次郎。お店の危機に行動できるか試される長三郎。

  •  とうとう手持ちのしゃばけシリーズが最後になりました。とても楽しんで読むことができました。
     本作はシリーズ第7弾で、短編モノです。

     「いっちばん」は通町で横行しているスリの犯行に頭を悩ませる親分の話なのですが、若だんなを元気づけようとする妖たちとこのスリ事件が重なって・・・。若だんな大好きな妖たちにほっこりさせられます。

     「いっぷく」では若だんなが三途の川で会った冬吉と再会。どうなったのかなと心配していたので、うれしかったです。

     「天狗の使い魔」は妖怪色の強いお話でした。特にこれといった謎もなく、畠中さんの長編のファンタジーよりのお話でした。

     「餡子は甘いか」では、菓子作りに行き詰まり、やめようとする栄吉。ずっと栄吉のがんばりを見てきたので、泣きそうになりました。

     「ひなのちよがみ」ではすっぴんのお雛ちゃん登場です。昔の美人って今のどんなタイプなのかな・・・とか考えていました。

  • 昨日は人並みに盆休みを取ったせいか3時近くまで寝られず、本書を読了してしまう。鳴家をはじめとした妖達が若だんなを想う気持ちが空回りして、思わぬ事件展開を見せる「いっちばん」。賽の河原で逃避行した冬吉と出会えて良かったネ。「ひなのちよがみ」では、一瞬姫神さまがお出でかと思ったら、お雛ちゃんだったんだ。それにしても、登場人物の殆どが成長しているのに、若だんなだけ病弱が治らないとは、何ともかわいそう。某漫画と違い、永遠の○○歳ってなわけではないから、少しは丈夫になってもらわないとね~

  •  三途の川で会った冬吉や、圧化粧を止めたお雛さん等、気になっていた面々が出てきてくれる一冊です。
     そして表題作「いっちばん」は若だんなを慰めようと妖達が大活躍する、なんとも微笑ましい話です。贈りものは結局誰も用意出来なかったけど、微妙にズレた皆の贈りもの、私は見て見たかったなぁ! 若だんなは喜んでるからまぁいいけれど。
     「いっぷく」で出てくる七之助さんは、やなりと相性が悪いようで面白いです。松之助兄さんが出て行って、栄吉も修行に出てしまった今、新キャラの登場は有難い気がします。今後も出てきてほしいものです。
     「餡子は甘いか」は泥棒の新入りに栄吉が抜かされるのは、涙が出そうになりました。それでも菓子作りをもう一度始めた栄吉、尊敬します。天職なのに、向いてない。あまりに可哀想で、もどかしいです。
     「ひなのちよがみ」は妖を見分ける母と一太郎のみ、薄化粧のお雛さんを見分けれたけど、二人は魂の色とかで人を見分けてるのかな、と思いました。終盤、おたえさんまでが厚化粧したのには笑いました。
     今度も色とりどりで面白い一冊でした。続きが早く読みたいです。

  • しゃばけシリーズ。
    お雛ちゃんが厚化粧をとってかわいくなったり、栄吉さんが壁にぶつかってもお菓子づくりをやめなかったり。若だんなが天狗にさらわれたり、病弱で何もできない自分に落ち込んで兄やに励まされたり。
    みんな優しくて、温かくて、大好き。

著者プロフィール

畠中 恵(はたけなか めぐみ)
1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学(現・名古屋造形大学)ビジュアルデザインコース・イラスト科卒業後、漫画家アシスタントと書店員を経て、漫画家デビュー。そして故・都筑道夫の創作講座を受講。『しゃばけ』が第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、本作でデビュー、作家となる。
『しゃばけ』シリーズが代表作で、『しゃばけ』『ぬしさまは』はNHKラジオドラマ化された。2011年、『ちょちょら』で第24回山本周五郎賞候補。2016年『しゃばけ』シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。

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