いっちばん しゃばけシリーズ 7 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 234
  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101461274

作品紹介・あらすじ

兄の松之助が長崎屋を出て所帯を持ち、親友の栄吉は菓子作りの修業へ。普段から病弱な若だんなは、さらに寂しそう。妖たちは若だんなを慰めようと、競って贈り物探しに出かけるが。長崎屋と商売がたきの品比べに、お雛をめぐる恋の鞘当て、果ては若だんなと大天狗の知恵比べ-さて勝負の行方はいかに?シリーズ第七弾は、一太郎の成長が微笑ましく、妖たちの暴走も痛快な全五編。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズを最初からこつこつ読みはじめ、この七弾の一冊が、とても好き。
    好きな人の喜ぶ顔がみたい、話がしたい、会いたい、認めてほしいという想いをまっすぐで。ちょっと照れくさい感情がはっきり表現されてるときは、読んでるこっちがおもはゆいというか、かゆくもなるけれども。
    読み終えた後で、登場人物たちひとりひとりを振り返って、じんわり想いに浸れる。
    とってもとっても好き!

  • これまでのベストかなと思った前作『ちんぷんかん』をまた越えてきた感じ。恐るべし。前半の不穏な空気から、来るかな…来た!の感動的エンディングの「いっぷく」や、とぼけた天狗殿や狛犬が可笑しい「天狗の使い魔」、遂に壁を越えた?お雛さんといたずらっぽいおたえさんが可愛らしい「ひなのちよがみ」。どれもよいけど、一番は「餡子は甘いか」だな。栄吉の苦悩・葛藤と真摯で愚直な姿勢に思わず涙が…若だんなの周りは人も妖もサイコーで一本筋が通っている。若だんなだからこそ、なんだろうね。

  • 最初の頃よりも妖たちの役回りがはっきりしてきていて、コミカルで平和であと100冊くらい読みたくなります。現在発売している最新刊まで折り返してしまったので大事に読んでいきたい。

  • 畠中さんのしゃばけシリーズ第7段。今回もおもしろかったー!

    今までのシリーズに出てきた脇役のお雛さんや、修行に出た栄吉の話など、読んでいるうちにまるで江戸にいるかのような錯覚に陥る。

    また、今回は天狗がでてきたり、少しずつ若だんなの成長も見られてきた。

  • やっぱり若だんなは病弱。

    安定の面白さ。

  • 一太郎の心の成長が感じられたしゃばけシリーズ第7弾。
    兄の松之助や親友の栄吉が近くにいた生活から一変、所帯を持ったり修業へ出たりで若だんなの元から離れ寂しそう。
    そんな若だんなを慰めようと、妖たちが競って贈り物探しに出かけるくだりが面白い。
    回数を重ねてもまだまだ楽しいと感じられるしゃばけシリーズ。仲間や世界観も広がり、安定した面白さを感じます。

  • 読んだことがあった。
    2回目だったけど、やっぱりほんわか楽しめた。

  • シリーズ安定の軽妙短編集。

    若旦那の病弱さにゆるぎなし。

  • 周りの変化にちょっとさみしい若旦那一太郎。そんな若旦那に新たな出会いと騒動がおこる話。
    相変わらずの病弱ながら、謎を解いたり冒険したり。江戸の町並みの様子も鮮やかに描かれ読んでいるのが楽しいそんな話

  • 初めてしゃばけを読んだ頃から比べればレギュラー陣も変わったなーと感慨深い。
    とは言え新しいメンツが増えたので基本構成は変わっていないのか。
    相変わらずこのシリーズの妖の人間臭さには戸惑うことも多いけど。

  • ますます若だんなは、活躍してるのかしてないのかわからないけど。面白い。さて、つぎ。

  • いつ読んでも楽しい。
    でも、今の私には物足りない。

  • 本を読む余裕(主に心の余裕)がなくって…

    久々に読んだのはしゃばけシリーズでした。
    「餡子は甘いか」が良かった。栄吉を思うと、辛くなるけど、がんばれがんばれだわ。

  • ゴシック同様、こちらもややコナン化傾向にあり。
    だが、若だんなシリーズは全編を通しての謎や目的地が明確にあるわけではない。
    お江戸あやかし捕物帳?と思いつつ、「いつものやつ」をいつものクオリティで読める楽しさ。

  • ドタバタしてて面白かった。
    松乃助が家を出て、寂しい。
    栄吉の努力が報われず悔しい思いは胸が痛い。
    でもこんな風に頑張れる人になりたいな。

  • しゃばけシリーズ第七弾。折り返し。
    今回は若だんなより周りの人達(?)が中心。
    「天狗の使い魔」が一番良かった。
    でも短編よりも長編が読みたい。。。

  • しゃばけシリーズは、さらさらと読めて良いですね。鳴家りが可愛いので、ほんわかしてしまいます。

    今回、一番印象に残ったのが栄吉です。

    下手なお菓子作りをしてるけど、お菓子を作ること自体は大好きなんですね。
    その上で、新人に追い抜かれていく葛藤。

    なんか、「わかる~!」って気が。

    私はどちらかと言えば、飽き性なのでずっと何かに励む栄吉とは、またちょっと違うんですけども。
    ああ、でも読書好き、なのは一緒かしら。

    一生懸命夢を追ってる人は、必ずかなう筈だよ、と応援したくなります。そんな話でした。

  • 【しゃばけシリーズ7作目】やっぱり一太郎の体は丈夫になってなかった(苦笑)『ひなのちよがみ』が一番好きかな。お雛が薄化粧にしたのに一太郎やおたえがわかったのもいいな。

  • しゃばけシリーズ第7弾

    いっちばん:スリの犯人を相談しに来た岡っ引きの話と、妖たちが各々若だんなを喜ばせようと物を探す話が交錯していくおはなし。妖たちが若だんなのためにおいしいもの、たのしいものを探してあげるのが可愛らしいです。

    いっぷく:長崎屋の商売がたきが2軒もあらわれるおはなし。珍しいものを品比べしようと誘われ、大々的に3店の優劣をつける催しがせまる。
    同時に、鳴家を捜す者がいるという噂まで流れて来て…。
    一見まったく繋がらない2つの糸は、実は前に若だんなが三途の川までいってしまった時に出会った冬吉との縁だったのですが、私はうっかりその話を読む前にこちらを読んでしまって???となりました。

    天狗の使い魔:天狗が望みを叶えるために若だんなを長崎屋から攫ったおはなし。人と心を通わし、その人が連れていた狐とも心通う仲になった天狗は、人が死んだ後も狐と話がしたくてあれこれと手を尽くします。
    そんな人間っぽい天狗と知恵比べで戦おうとする若だんなも、強いなあ という感じですね。

    餡子は甘いか:栄吉が奉公に出された先の菓子屋で、泥棒が入る。その泥棒・八助は育ちが良かったため、甘味の原料を食べただけで当てて見せたことから、菓子屋に奉公することになってしまう。
    泥棒から一気に栄吉と同じ奉公人となった八助に、今度は仕事を奪われてしまう栄吉。
    もうお菓子作りをやめよう、と若だんなに言う栄吉がたまらなく辛くて泣けました。親の仕事だからではなく、自分が好きだから目指してきたものが、泥棒にも腕が劣っている。このままじゃ暮らしてゆけない。だから諦める。
    といって泣く栄吉が悲しくて、だからこそ全てが解決した後「努力できることが才能だ」と言われたのが嬉しかったです。

    ひなのちよがみ:厚塗り化粧のお雛は、景気のせいで薄化粧に。そうすれば元々整った顔のお雛にたくさんの縁談が舞い込む。
    白塗りの時から愛し合った婚約者ともなんだかぎこちなくなるうちに、商売の取引相手の千代紙屋さんの男が縁談を申し込む。
    そこで婚約者と千代紙屋でお雛を取り合う勝負をする。
    厚化粧がやめられない女の人っていまの時代でもいますし、元の顔が分からないのもよくあることですが、まさか江戸時代からこんな…笑
    長崎屋に来た薄化粧のお雛に、若だんなと母しか気づかなかったのは笑いました。

  • いっぷく
    そうか、七之助は小乃屋で、品比べを長崎屋にさせたんだった

    天狗の使い魔
    六鬼坊、黄唐、狐、狛犬

    餡子は甘いか
    安野屋に盗人八助
    栄吉がかわいそうだ

    ひなのちよがみ
    七之助さん、雛さんは自分で守らないと

  • 修行に出ても、相変わらず上達しない栄吉。一度はやめようと思い詰めても、「気づけばまた作っていた」というほどに菓子作りが好きで、努力を重ねることも厭わない人だから、いつか立派な菓子職人になってほしいなあと思います。

  • しゃばけ~3巻目位までを親友に貸してもらいハマりました。
    さらっと読めてくすっと笑えて。
    しゃばけシリーズは頭が凝らなくていいね

    若旦那の幼なじみの栄吉が、餡作りを諦めようとして諦めてられない感じ、悔しい悔しいと泣き崩れる感じ、我が身において切なく思いました。

    でも結局はハッピーな感じになるから不思議とほっこすするんだよねー

  • これからの栄吉の成長が楽しみです。
    雛が本当に大切にされてるようで、良かった。

  • 何故だか「きょんわー」と奇妙な悲鳴まで聞こえた気がした。
    天狗や狐、狛犬に家鳴、
    今回も たくさんの妖が出てきて
    わいわい がやがや 楽しげです。
    それにしても家鳴が かわいい。 
    一緒に お菓子が食べたい。
    2011.3

  • 久々の「しゃばけ」シリーズ。

    相変わらずほのぼのしていて癒される作品ですが、
    ミステリ要素がだんだん少なくなっている気がして残念です。
    日限の親分が右往左往するような事件がもっとたくさんあるといいな!

    初期に比べて文章がどんどんフランクになり、
    内容よりもキャラクター性に頼ってきているのかなという感じが否めません。
    はじめは可愛いなと思っていた鳴家もどうも鼻につくようになっていました。
    あんなブリブリしたしゃべり方をする子たちでしたっけ^^;

    栄吉の話はとても他人事とは思えず、いろんな意味で涙目になりました。

  • ほっとする本です。特に栄吉の話が、じわじわきています。ひたむきなところが好きです(^^)

  • 毎度、鳴家がかわいくてたまりません。
    相変わらず病弱な若だんなも気づけば春画が必要な(と、猫又や屏風のぞきが主張する)お年頃。

    栄吉のお話が良かった。しかしなんでそんなに下手なんだ。
    お雛ちゃんがピシっと背筋一本通った大人の女性になってて驚き。

    天狗さんも狛犬さんも狐さんも仲良うしなはれ。

  • 『いっちばん』
     いろんな別れのため落ち込む一太郎を励ますために一太郎の喜ぶものを探す妖たち。スリを追う親分に協力する一太郎。お菓子を買いに出かけた仁吉と家鳴。春画をもらいに出た屏風のぞき。春画から飛び出した男女の追跡。廃寺で見つけた財布を犬に盗まれた鈴彦姫。すりの一味が財布を受け渡す手口の秘密。

    『いっぷく』
     ライバル店出現。3店舗での商品比べ。ライバル店の番頭・七之助に妙な懐かしさを感じる一太郎。七之助に捕まってしまった家鳴。商品比べの勝負の情報を流してくれる七之助。商品比べの結果。冬吉との再会。

    『天狗の使い魔』
     友人だった人間を失った天狗・六鬼坊。友人の使い魔・黄唐と会うために狐たちに頼み込断られる。皮衣の孫一太郎を誘拐し黄唐と合わせるように脅迫する六鬼坊。一太郎との夜中の勝負中に割り込んできた狛犬。自分の聖地に割り込んできた狐たちを追い払うために一太郎の誘拐をたくらむ。盗まれた天狗の団扇。団扇を取り戻すために協力する六鬼坊と狐たち。狛犬との和解。

    『餡子は甘いか』
     修業中の栄吉。忍び込んだ砂糖泥棒・八助が兄弟弟子になる。泥棒の友人・彦丸とお嬢様の関係。突然の大量注文の人出にかりだされた栄吉。久々に菓子作りに専念するが・・・。戻ってきた菓子職人・忠次。菓子作りの作業からはじされた栄吉。菓子作りをやめようと考えるが・・・。八助に頼まれた買い物に不審を抱いた栄吉。引き返し倉で見た物は?

    『ひなのちよがみ』
     火事のために経済危機になった店を救うためアイディアを出したお雛。化粧を落としたお雛に集まる男。千代紙で作った袋の販売のため紙問屋に通うお雛。お雛に恋した紙問屋の次男・秀次郎。許婚・長三郎の嫉妬。紙問屋に行かなくなったお雛に対する報復。お雛に求婚した秀次郎。お店の危機に行動できるか試される長三郎。

  • しゃばけシリーズ第7

    三途の川で出会った冬吉との再開や修行に出た栄吉のその後、白塗りのお雛ちゃんが薄化粧になった…などなど前作までに出てきたお話の続きが読めて面白かった。
    更にそれぞれのキャラクターの新しい部分を見せてもらって、いろいろあっても皆頑張ってるなぁと思った。
    読んでいて前向きになれる。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「しゃばけシリーズ第7」
      私は5冊目の「うそうそ」まで読んで止まってる。単行本は11冊目がもうそろそろ出るみたい。
      「キャラクターの新しい部...
      「しゃばけシリーズ第7」
      私は5冊目の「うそうそ」まで読んで止まってる。単行本は11冊目がもうそろそろ出るみたい。
      「キャラクターの新しい部分を」
      楽しみ!追いつかなくっちゃ・・・
      2012/05/30
    • norigami112さん
      nancomaruさん←私は文庫になってから読むので、まだ「ころころろ」までしか読んでないんです。新たに文庫が出るまで、思い出したように何度...
      nancomaruさん←私は文庫になってから読むので、まだ「ころころろ」までしか読んでないんです。新たに文庫が出るまで、思い出したように何度も読んだりします。
      お待ちしてます(^O^)
      2012/05/30
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「私は文庫になってから読むので」
      実は私もです。。。
      「思い出したように何度も読んだりします」
      読み返すと、キャラの良さが心に沁みていきます...
      「私は文庫になってから読むので」
      実は私もです。。。
      「思い出したように何度も読んだりします」
      読み返すと、キャラの良さが心に沁みていきますよね、私も次を読む前に、もう一度読んでおこうかな、、、
      2012/05/31
  • いい塩梅です。
    長編が読みたいなぁ♪

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著者プロフィール

畠中 恵(はたけなか めぐみ)
1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学(現・名古屋造形大学)ビジュアルデザインコース・イラスト科卒業後、漫画家アシスタントと書店員を経て、漫画家デビュー。そして故・都筑道夫の創作講座を受講。『しゃばけ』が第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、本作でデビュー、作家となる。
『しゃばけ』シリーズが代表作で、『しゃばけ』『ぬしさまは』はNHKラジオドラマ化された。2011年、『ちょちょら』で第24回山本周五郎賞候補。2016年『しゃばけ』シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。

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