ころころろ しゃばけシリーズ 8 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101461281

感想・レビュー・書評

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  • この作家の別シリーズに、喧嘩が強くて遊び慣れた主人公が出てくるのもあるが、このヘタレ若旦那の方が百倍も魅力的に思えてしまうのはなぜだろう?
    現実にはヘタレ男は趣味じゃないけどね。

  • どのお話もどこかほろ苦で、ちょっとなけた。
    佐助のお話がよかったな。

  • 別々の話ながらも全部つながってる短編集。
    せつなかったりおかしかったりと今回も楽しめた。
    しかし鳴家は今まで「きゅんいー!」か、しゃべっても片言だったと思うけど、すごいしゃべってて驚いた。しゃべれたのか。

  • 途中で読んだ現代小説が全く好みに合わなかったのでその後読まずにいたら『しゃばけ』から数えて10作目、書き始めてから10周年だそうでびっくり。でもこのシリーズは面白い。途中の2・3作は読んでいないけれど問題なく楽しく読了。ちょっと雑かもとか唐突かもと感じるところもあったけれど、シリーズの魅力の強みで、そんなに気にならなかった。ただ家鳴の「きゅわわ」という鳴き声はともかくとして、お江戸の時代の話に「ほっこり」だとか「良さげ」だとかの言葉が使われていたのはちょっと興醒めで残念。

  • 短編集ながら、全ての話が繋がっています。
    タイトル作の「ころころろ」が好きです。

  • 謎解きや、登場人物の掛け合いが
    楽しい。
    早く、最新刊も文庫にならないかなぁ

  • 何回読んでも鳴家が可愛い。
    うちにもほしいー。

    神様せつない。

  • 短編集のようでもあるが、うまくひとつにまとまっている。だいぶマンネリ化を感じていて、そろそろ読むのやめようかなと思っていたのだが、意外とオモシロくてよかった。

    鳴家たちの会話が要領得ない上、会話にならないことが多くて、またかわいさアピールなあざとさを感じ、ちょっとイラつく。

  • “しゃばけ”シリーズも第八段。昨日読了。

    はじめての
    ほねぬすびと
    ころころろ
    けじあり
    物語のつづき
    〈スペシャル対談〉萩尾望都×畠中恵

    が収録されている。
    「はじめての」から続く連作短編集とも言えるか。

    十二歳の若だんなの初恋。それにまつわる妖話。
    小さいころから変わらぬ妖たちとの関係なのだな。
    若だんなの今の恋もいつか描かれるのだろうか。

    若だんな、目が見えなくとも変わらず頭は冴えている「ほねぬすびと」。
    「ころころろ」は仁吉が奔走。なかなか見れぬ焦った姿。そして、面倒事も全てを丸く収めてしまうその力。若だんなからの手紙は仁吉への思いが窺えて良かった。

    「けじあり」は佐助に一体何があったか。何を信じればよいのか、奇妙な世界に恐ろしさを感じる。最後は佐助の優しさが逸品。

    そして、「物語のつづき」の結末は、人間である若だんなだから気づけることなのだろう。
    異種族と関わるならば避けては通れない道。神とは、いかなるものなのか。それぞれが抱える思い。
    涙を流し、話せたらと思う若だんなが、こんなにも妖たちに囲まれる訳が分かる気がする。決してお菓子目当てだけではないだろう。

    相変わらず物語の合間に出てくる家鳴たちが、可愛すぎるぞ。

  • やっとの文庫化。待ってたです。

    畠中恵氏は少年の描き方が秀逸だと感じます。
    少年である主人公をあたたかく見守る視線が、読者であるこちらに安心感を与えてくれます。

    以前語られました「桜」のお話と同じく、「ああ、そっかぁ」という読後感。でもいやじゃないです。切ないけど。




    それから。
    相変わらず、お獅子と鳴家の愛くるしさに悶えながら読まねばならぬのは試練ですか。そうなんですね。

  • しゃばけシリーズ最新刊。
    このシリーズは安定した面白さがある半面で、マンネリ化も感じていますが。
    若旦那のまわりには(例え自分の利益のためだとしても)優しい心の妖怪がいっぱいいて、そんな妖怪だったらあってみたいなって思います。
    神様とか妖怪の生きる時間軸と、私たちの生きる時間軸と、それぞれの長さが違って、でも”今”を共有できているってことが、本当に奇跡なんだとか、そういう切なさがありました。
    今回のお気に入りはけじあり、かなぁ?そうくるか!っていう意外性が面白かったです。

  • 若旦那が大きくなっていてびっくり。
    飽きのこないシリーズなので嬉しい。

  • しゃばけの新刊~!
    発売日ちょいすぎぐらいに買って積読してた
    まだ5~6冊つんどくなうだから読まなきゃな・・・

    今回は仁吉さんと佐吉さんのはなしがあって楽しかったな~
    困ってる仁吉さんとかレアですね にやにや とか
    佐吉さんのおはなしとか あれもちょっと切なくてしんみりとか
    かっこいいふたりが見れて満足です^▽^
    前にもまして過保護だなっぷりがいいっすね!

  • 仁吉と佐助の話がよかった。

  • ■しゃばけシリーズ8作目。今回は、若だんなの目が見えなくなってしまい、仁吉や佐助が大奮闘。
    ■1冊を通して連作短編の形式。若だんなの目を治すために、玉は全部集めるのかと思っていたら、そうでもなかった。しかし、罠で捕まる生目神さま。かわいそう。
    ■仁吉は、相変わらずかっこいいけど、佐助も見直した。優しい男はモテます。
    ■鳴家ばかみたいにかわいい。お菓子をあげるからうちにも来てほしい。
    ■若だんなの周りの妖たちは、みんな若だんなが大好きで、読んでてほっこりする。
    ■「神は人に、時に、置き去りにされる」…深い。そして、この結果は切なすぎる。

  • このシリーズ、面白いです。妖怪もので現実離れしてるから読んでも疲れない。

  • 2011年12月5日購入。
    2012年6月25日読了。

  • 久々に若だんなを見てみたらいつもよりひどい状態に(笑)
    途中に何の話?という箇所もあってちょっと不思議要素多めな気がしました。
    相変わらず鳴家たちがかわいくて、役に立ってたりするのもいいです~。

  • 今回のしゃばけは、なんて言うか、ほんわかしたものを掴むような、ぼんやりした感じ。
    面白くない訳ではないが、前のように手放しで面白いと褒める程ではない感じかな。

  • キャラがみんな魅力的で、読んでて楽しい。みんなそれぞれに弱みがあって、それゆえに愛しい、みたいな。

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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