ころころろ しゃばけシリーズ 8 (新潮文庫)

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レビュー : 204
  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101461281

感想・レビュー・書評

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  • しゃばけシリーズ第8弾

    短編だが、すべてつながっていて、若旦那の目が見えなくなり、光を取り戻すお話集。

    <はじめての>
    <ほねぬすびと>
    <ころころろ>
    <けじあり>
    <物語のつづき>

    生目神様がなんとも人間臭く、かわいらしい。
    仁吉と佐助はもちろん、妖たちも若旦那の事を心配している所が目に見えるようで本当に好き。
    <けじあり>では、佐助のお話のようだけど、どうしたの?と物語内の佐助と同様、「?」な感じで進んでいくところが、うまいなぁ。
    <物語のつづき>はとてもせつない。

  • しゃばけシリーズ8作目。
    若だんなや兄やたちの短編集かと思ったら繋がった話だった。
    若だんなが巻き込まれた災難。助けようとする兄やたち。だけど、いつもと違って回りに振り回されてしまい、そんな姿が人間ぽくて結構よかった。
    神様と人間との恋…。ちょっとせつなかった。

  • おなじみの若だんなと妖たちのシリーズの第八弾。今回は若だんなの目が見えなくなるという意表をつくストーリーではあるが、安心して楽しめる。

  • 若だんなの目が見えなくなり大騒ぎ!
    最後の対談もよかった。

  • 萩尾望都との対談が嬉しい。

  • 日本の神様とは?
    しゃばけシリーズで度々お出ましになる神様たちは、時に優しく時に身勝手で、楽しくもあり恐ろしくもある存在です。
    今回はある神様と若旦那が深く関わることで、神について改めて考えさせられる場面がありました。作者が今までより、ちょっと思いきって踏み込んだかな…という印象でした。
    題名になっている「ころころろ」は、せつない音だったなぁ。

  • 短編集のようで一つの物語につながっている。面白いアプローチだと思いました。
    もう少しエンディングに明確さが欲しいと思っちゃった。
    なくてもいいですけど、すっきりしたかったなぁ。

  • 第8弾は連作短編集。

    「はじめての」は平たく言っちゃうと初恋の話なんですが、文の中ではそうとは言わないところがにやにやします。仁吉と佐助もにやにやしてます。

    ドタバタで賑やかな話もありますが、ミステリー色の濃いお話、ホラーもあり読み応えがありました。
    これだけ妖達が出てきておいて、最終的には人が一番怖いという。

    結構街中を堂々と妖達が歩いてますけど、見えてないのか、騒動にならない辺りが漫画っぽいです。見えてなくても仁吉など見えてる体の人達の独り言が多すぎて気味悪いだろうに…

    「はじめての」
    若だんなが12才の頃の話。

    「ほねぬすびと」
    武家から献上品の干物を運んで欲しいと持ちかけられる。
    持ちかけられた長崎屋では若だんなの目が見えなくなっていて、大騒ぎしていた。

    「ころころろ」
    若だんなの目が見えるように河童を探して奔走する仁吉の話。

    「けじあり」
    佐助が所帯を持って小間物屋を始めた話。

    「物語のつづき」
    生目神に目を元通りにしてくれと頼む話。

  • 読んでから、ずっと前に読んだことあるって気づきました><

    でも、読み直してもおもしろかったです。
    特に、心に残ったのが鬼となった女性の話です。
    男に裏切られて、鬼となったのですが、同情して感情移入してしまいました。

    ありがちだけど、裏切る男最低!っと。
    最後は、佐助に助けられて幸せだったのかな?なって欲しいなぁ。

  • お江戸妖怪ファンタジー「しゃばけ」シリーズ第八弾。

    目の悪い母のために目の病を治してくれる品陀和気命(生目神)への貢物として七宝を集めて欲しい女の子が現れる「はじめての」。
    一太郎の目が突然見えなくなってしまったところへ長崎屋にはお武家から干物を運んで欲しいとの難しい仕事が持ち込まれる「ほねぬすびと」。
    一太郎の目を治そうと生目神の玉を探す仁吉が人形の付喪神や河童の騒動に巻き込まれる「ころころろ」。
    いつの間にやら可愛い女房と暮らしている佐助がその生活に違和感を感じる「けじあり」。
    いよいよ一太郎の目の光を奪った生目神を追い詰めた所で神様と問答勝負をすることになる「物語のつづき」。
    巻末には漫画家、萩尾望都さんとの対談。

    今回も人間と神や妖怪の間で流れる時間の違い、その悲哀が描かれていました。

    一太郎の初恋に、仁吉の慌てっぷり、佐助の旦那姿となかなか見どころ満載な一冊でした。

  • はじめての
    品陀和気命ホムダワケノミコト
    生目八幡宮イキメ

    ほねぬすびと
    目が見えなくなる
    干物を献上する武家

    ころころろ
    仁吉
    河童、小さざ、万太、ろくろっ首、唐傘

    けじあり
    佐助
    おたきさんの夢のなか

  • 面白かった。
    今回は一太郎の目が見えなくなるお話。
    妖もたくさん登場する。
    一太郎の登場が少なかった気もするけど、その分仁吉と佐助の活躍が面白かった。

  • 身分制度の理不尽さが垣間見えるお話。
    ただでさえ病弱な若旦那の目が見えなくなって、怪我も追加されるとなれば、心配する側が「動くな!」と言いたくなる気持ちもわかります。言われる方は、たまったものではないでしょうが。心配される側にも、忍耐は必要なんだなあと若旦那を見るたびに思います。

    それにしても、神様が人間くさいですね。ギリシャ神話の神様も相当人間くさいですが、日本の神様もそうなのかな。それとも、多神教の特徴でしょうか。

  • 「けじあり」の佐助がすごくかっこいい。「物語の続き」は、前々作ちんぷんかんの「はるがいくよ」同様、すこし切ない気持ちになるけどすき。若だんなとあやかし達の今後が気になる。

  • 温かさと切なさ、まぶしくも穏やかに柔らかい光を感じる物語たち。とても良かった。短編が連なって長編になる構成も好き。仁吉と佐助が相変わらずで、でもちょっと振り回されてるところも好き。安定のしゃばけシリーズ

  • しゃばけシリーズ第8弾。今回はメジャーな妖怪がたくさん出てきたかな。いくらキャラクターが増えても世界観が壊れることもなく、より深みを増していくしゃばけワールド。「ころころろ」は始まり方が結構ビックリだったし、「物語のつづき」はちょっと切ない。
    ここまでシリーズを読んで思ったこと。・・・和菓子が無性に食べたくなった。

  • 「物語のつづき」のラストにうるっときた。『でも逝った人は、取り返せはしない』…若だんなと、妖たちは、さいご、どうなるんだろう。
    佐助がすてきな「けじあり」もすき。
    2013.10.07

  • 短編集だけど、つながっていて面白かった。
    表題作の「ころころろ」が一番印象に残った。いつも冷静な仁吉がてんやわんやなのが笑えた(笑)
    ほっこりするけれども、切なくほろ苦いラスト。神様や妖と人との時の流れは違うけれども、しゃばけシリーズはいつまでも続いてほしい。

  • 若旦那の目が見えなくなった。
    どうやら神様の仕業らしい。
    若旦那を救うためにみんなが頑張る話。

    佐助が所帯もって、お店をするという話が好きだった。ビューティフルドリーマー。

    ラストはなんだかなあと。
    うっかりですまされないよ、神様。
    娘がずっと神様を待って寂しく暮らしていたらと思うと、切なくて仕方ない。

  • 今回の巻は妖だけでなく目の神様が出てきてなんと若旦那の目を奪ってしまうとんでも話!!
    貧乏神とかでてきたりはしたけど、若旦那を助けたい妖VS神様と言うのはどう結末が着くのかちょっと不安だったけど、そこはしゃばけシリーズ。
    安心安定の終わり方。
    この話を読んで神様というのも1人世の流れから置いていかれて悲しい寂しいと言う気持ちにもなるのか…と、ちょっと切なくなった。
    長崎屋の離に遊びに来て、若旦那達と友達になれたらいいのにね。

  • ・はじめての
    ・ほねぬすびと
    ・ころころろ
    ・けじあり
    ・物語のつづき
    一つ一つの物語が絡み合い、どこから読んでも面白い。
    どこかから読んでしまうと、きちんと前後を知りたくなる。
    どんどん引き込まれてしまう物語。よいよ。
    設定の確認
    いつ:若だんなが12才から19才くらいまでの話。
    場所:江戸
    登場人物:若だんな、仁吉、佐助、鳴家(やなり)、
    屏風のぞき、生目神などなど

  • しゃばけシリーズの八作目の本作は、短編5編でしたが、実は全ての話が繋がった長編作品でした。
    若旦那が目が見えなくなったことが物語の中心で、なぜ目が見えなくなったのか?どうすれば目が見えるようになるのか?というところで手代の仁吉と佐助の奮闘など、なかなか面白い展開でした!
    続けて九作目にいきます!

  • 2019/3/13~3/14

    ある朝突然、若だんなの目が見えなくなってしまったからさあ大変。お武家から困ったお願いごとを持ち込まれていた長崎屋は、さらなる受難にてんやわんやの大騒ぎ。目を治すための手がかりを求め奔走する仁吉は、思わぬ面倒に巻き込まれる。一方で佐助はというと、こんなときに可愛い女房をもらっただって!?幼き日の一太郎が経験する淡い初恋物語も収録の、大人気「しゃばけ」シリーズ第八弾。

  • 若だんなの目が見えなくなった!!!
    若だんなが光を取り戻すまでのお話なのだけれど、と同時に、時の流れのお話でもある。

    母とはぐれて長い年月母を探す心が人形にのり移った女の子の人形。

    男に捨てられて、捨てられるくらいならと男を喰らって鬼になった女の心が箱枕に宿り、夢の中で絶対に自分を捨てない男との暮らしを生きる女。

    好いた女が、自分がちょっと(と思い込んでいる)留守にした間に行方知れずになり、女が自分を捨てて身を隠したのではないかと女や人間に不信感を持つ生目神。

    神や妖は長い長い年月を生きる。それに比べて人間の一生は短い。

  • 1話目は、過去の、若だんなの淡い初恋の話かあ、なんてのんきに読んでいたら、なんと、2話目では、その絡みで、なんの非もない若だんなに大変なことが起こる。

    今回の災難は、大きくて理不尽。なのでいつもよりシリアス。それでも何とかしようと奔走する兄やたちが大活躍。というか、二人の行く手にも困難が待ち受けていた。

    私は二人の兄や達が大好きなので、珍しく単独行動で、語り手が兄や達であるのも、よかったです。二人を心配して、寂しがる若だんなもかわいい。

    仁吉はいつも冷静で冷たそうなのに、弱い者達に次々頼られてしまって、放っておけないところとか、佐助は危険とわかっていても、若だんなのために、躊躇なく怪しい夢の世界に入り込む大胆なところとか、ますます好きになっちゃう。そして二人とも、ちゃんと目的は果たす、できる男!

    ああ面白かった。

  • しゃばけシリーズ8弾。

    若旦那が12歳のときの淡い初恋の話が可愛らしい。

    そしてやはり全編にわたって小鬼たちが愛くるしい。

  • 『物語のつづき』が一番好み!

  • ご無沙汰してた『しゃばけ』シリーズ。
    気づけばもう8作目なんだね。

    今回は短編集のように見えて一つにつながっているお話。
    「けじあり」が面白かった。
    内容としてはありがちな展開なんだけど、読者を焦らす話の進め方が何とも言えず(笑)
    2作目の「仁吉の思い人」(※うろ覚えだけど)も良かったけど、佐助も所帯持ったら良い旦那さんになるんだなー。ちょっと意外。

  • 若だんなの目から光が消えてしまった!それを取り戻すまでのお話、シリーズ八作目。
    生目神様、人間の一生なんて神様がちょっと欠伸でもしてる内にすっかり終わってしまいます。
    人間はそんな短い命の中で思い切り笑ったり泣いたりしています。

  • 期待を裏切らないかわいさ。
    短編だけど、1つ1つが繋がっているお話で、面白かった。

    若旦那の目が突然みえなくなって、佐吉や任吉が一生懸命、治すために動き、周りの妖怪達も一生懸命動き、その見つけている間にいろいろなお話が繰り広げられる。

    ●日数の持たない干物を偉い人に届けるようにする話
    ●カッパを食らうと長生きできると信じている小ざざの話
    ●カッパなどを捕まえて見せ物にしている小屋から妖怪を助ける話
    ●妖怪の女性が人間の男性を好きになり、報われないのを夢の中で助ける話
    ●目の神様が人間の女性に恋をし結婚をしたが、留守の間に居なくなってしまい探す話

    などなど。

著者プロフィール

畠中 恵(はたけなか めぐみ)
1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学(現・名古屋造形大学)ビジュアルデザインコース・イラスト科卒業後、漫画家アシスタントと書店員を経て、漫画家デビュー。そして故・都筑道夫の創作講座を受講。『しゃばけ』が第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、本作でデビュー、作家となる。
『しゃばけ』シリーズが代表作で、『しゃばけ』『ぬしさまは』はNHKラジオドラマ化された。2011年、『ちょちょら』で第24回山本周五郎賞候補。2016年『しゃばけ』シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。

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