ゆんでめて しゃばけシリーズ 9 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101461298

感想・レビュー・書評

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  • 地味なんだけど何となく面白い。というか不思議な読後感。

  • 狐に包まれた気分、ってまさしくこんな感じです。
    最後の評論にもあったけど、確かに人の好みによってそれぞれ評価が変わるだろうな、っていう巻。でも、私としてはこんなお話もいいと思う、というかわだかまりは感じなくもないけれども、好み。
    確かに若だんなが頑張った4つの事件はなかったことにされちゃったかもしれないけれど、若だんなが感じるはずだった悲しみがなくなったことがなによりも嬉しい。
    ただ、親しい人が死んでしまうことで、そこから始まる幾人もの出会いがあること、ただ悲しいだけでは終わらないのだという可能性を示されたようで、心が温かくなります。

  • すごいすごい。実験的なやつって普段あんまりすっきりしないけど、これは楽しかった。

  • 改めて、しゃばけシリーズはファンタジー受賞作なんだな、と感じた一冊。SFです。

  • 江戸妖もの版シュタインズゲート。劇場版と同じくデジャヴュをうまく使ってる。巻き戻し時点から時を遡る構成も効果出てる。惜しむらくは違う時間線の原因となった神の立場の書込みが少なく、あっさりと「神は間違っちゃいけないのん、きゃーごめん戻ってやり直さなきゃ」にペロンとなってしまっていること。
    大柄で戦闘能力抜群のいなせな河童・・・河童と水龍・・・う、うーん。格好良い姐さんなんだけど、河童・・・。

  • 2013/4/27

  • 弓手か馬手か。どちらに進むかによって大きく変わる道。

    火事のこと以外、何が変わっていくんだろうか?

  • しゃばけシリーズ9作目。以前にもまして、物語を語る趣向が複雑になり、数年の出来事が新しい出来事から古い出来事へ、さかのぼって語られる。一冊を通した一つの物語と、それぞれの章で語られる小さな物語が一つになっていく不思議さ。病弱な身体でも一生懸命生きる一太郎と、彼を愛し、支える妖(あやかし)たち。登場するすべてのモノ(人も妖も)がいとおしい。

  • しゃばけシリーズも9巻とは。。。結構続いてるなー。
    まーでもこれは図書館借りで十分。

    タイトルはしてやられたっ!
    弓道人が気づけなかったとは……不覚!!
    漢字でタイトル書いてあったら一発で意味分かったのに。でも漢字で書いてあったら読めない人続出しそう。

    短編ごとのつながり,話の構成の趣向が面白かった。内容で楽しむというより,今回は構成の趣向。各短編ごとの冒頭のたった数文が良い働きをしてる。

  • 最初は「??」となるけれど、最後はちゃんとまとまるので、ぜひ頑張って最後まで辿りついて欲しい。
    面白い仕掛けでした!
    屏風のぞきがシリーズからいなくなる恐怖をちょっと間味わって…自分が予想以上の屏風のぞきファンだと思い知る(笑)

    キーワードは「弓手と馬手」

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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