ゆんでめて しゃばけシリーズ 9 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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レビュー : 175
  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101461298

感想・レビュー・書評

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  • 今回は、一冊まるまるある大がかりな仕掛けがあります。
    確かにSFの世界ではよく見る仕掛けだけど、
    まさかしゃばけでそれを体験する事になろうとは…(笑)

    もしあの日、別の道を選んでいたら…
    というのは、人間だれしも経験することですね。
    何気ない選択が、人生を一変させることになる。

    人間、人生のやり直しはできません。
    でも若だんなには神様がいる。妖たちもいる。
    せめてこの世界だけでは、皆が幸せになって欲しいです。

  • しゃばけシリーズ第9弾。今までの巻とは趣が異なり、話の流れがなかなかつかめない。その理由は最終話にしっかり収まるので不思議です。著者の力量ですねきっと。最初の話を読み進めたときに、あれ?読み飛ばした巻があったかな?と不安になるようなタイムスリップが味わえます。
    たら・れば、の話は、普段の生活の中ではまずかんがえませんが、こういう物語の中だと生き生きとしてくるからなお不思議です。
    今回の話に出てきた妖がこのあとの巻でどういう風に出てくるのでしょうか?

  • 弓手(左、馬手(右、あるはずのない未来に行ってしまいました
    みんなで花見、楽しそうです;-)

  • 割と最初の方で全体の展開は予想できたんだけど、それでも選ばなかった道の哀しさはより強くなったような気がします。
    運命の分かれ道って、別れをもたらすんだなあ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「運命の分かれ道」
      繋がりは大事にしたいと思うけど、「運命」に縛られているとは信じない。と憤ってもダメですね。
      5作目「うそうそ」まで読んで...
      「運命の分かれ道」
      繋がりは大事にしたいと思うけど、「運命」に縛られているとは信じない。と憤ってもダメですね。
      5作目「うそうそ」まで読んでいます。「ちんぷんかん」「いっちばん」は購入済み!
      2013/01/09
  • 2012.160

  • シリーズ9作目の本作は、いつも通りの短編5編の構成で、屏風のぞきの修復に関する話や上方からの嫁騒動、化け合い合戦で盛り上がるお花見、豪雨騒動に巻き込まれる話、時間を売る謎の商売する男との話とどれも若旦那と妖との良い掛けあいが、なかなか面白かったです!

  • いきなりの展開にシリーズ一冊読み飛ばしたのかと思いきや、時を遡っていく不思議なお話。
    いつもしゃばけシリーズの素敵なタイトルに惹かれるのですが、今回もゆんでめて=弓手、馬手という言葉を始めて知りワクワク。
    かなめにおね。別の道に迷い込んで出会う魅力的な人々。
    長い夢を見ているようなもうひとつの物語。
    シリーズの中で一番好きな一冊になりました。

  • 弓手(左)、馬手(右)。
    その日、とある妖しを見かけた若だんなは、そのあとを追って左の道を行くところを右へ行ってしまった。
    そこから始まる数年の物語。

    左右の選択の違いから、そのあとの運命ががらっと変わってくる。
    それぞれに災難もあるし、出会いもある。

    さあ、どちらの道を進む?

  • 最初のお話で、大好きな屏風のぞきに異変があって、いったいどうしたかと驚いて、続きが気になって気になって隙間時間に必死で読んでました!
    一番好きお話はこれまでも登場した数々の顔なじみも一同そろって、人も一緒に花見ができた「花の下にて合戦したる」! 読了後、花見がしたくなる素晴らしいお話でした。

  • あの時の選択が違っていたら未来も違っていただろうに
    というお話
    神様をみた若旦那が向かった方向によりへんな寄り道をしてしまい大事な妖友達を失ってしまう。
    病弱でいつも1人で寂しい思いをしている若旦那にとっては辛い話
    このストーリーの書き方の面白いところは、現在からどんどん過去に向かっていき
    分かれ道に戻るところ
    胸にジーン来ました。
    シリーズの中で1番好きかも

  • この物語の仕掛けに感服.4年3年2年と遡る形でターニングポイントに戻っていく.あり得なかった未来の中で出会った人とこれからどう関わるのか,ねねと佐助もいい感じだし,次巻が楽しみ.

  • あのとき別の道を選んでいたら…


    誰しもあるはずの分岐点。
    屏風のぞきが行方不明になってしまった後のお話。

    時売り、お花見、めっぽう強い女子おねさん、若旦那嫁をもらう(!?)など。

  • しゃばけシリーズ 第9弾

    「ゆんで」は「弓手」・・・左手
    「めて」は「馬手」・・・右手

    左手の方向に行くはずが、右手に進んでしまった為に未来が変わってしまい、変わった未来のお話。

    <ゆんでめて>
    四年後のお話。
    付喪神の屏風のぞきがいなくなり、若旦那が探すお話。
    私も屏風のぞきが大好きなので、えっ!これからのお話に屏風のぞきが登場しなくなるの!?と焦りました。

    <こいやこい>
    三年後。
    七之助さんの上方からやってくる許嫁‘千里‘が誰かを5人のうちから当てるお話。
    偽千里の一人 かなめさん を若旦那が気に入ったようで・・・これも心配でした。

    <花のしたにて合戦したる>
    二年後。
    飛鳥山に大勢でお花見に行く話。
    今これから丁度お花見シーズンなので、もしかしたら大勢のお花見客(特に宴会を派手に開いている人たち)の中には妖たちがいるかも!とわくわくしました。

    <雨の日の客>
    一年後のお話。

    <始まりの日>
    現在。

  • 屏風のぞきが行方不明とな!

  • 不思議な展開だった。読み終えて、また最初からペラペラとページをめくってみる。

    自分も今日、違う道をあるいていたら?
    違う店で買い物をしていたら?
    もし違う未来へ進んだとしても、そっちの道がよいとは限らない。どちらへ進んでも、自分次第ということかな。

  •  二股に分かれる道の少し手前に建つ社。(普通の人には見えない)神様の姿を追いかけ、行くつもりのなかった馬手(右側)の道へ進んでしまった若だんな。そのシーンから、4年後の話にポンと飛び、3年後、2年後、1年後、そして「始まりの日」という話で、生目神の助けで、弓手(左側)、そもそも行くはずだった道に進む話に戻る。馬手の道を選んだときに出会った人々とは、弓手の道では出会えないのかな?かなめさんとも・・・。
     馬手の道へ進むきっかけになった神様、よく知っている(というのも変だけど…)名前だったので、驚いた。

  • 「しゃばけ」シリーズの9作目。いつ読んでもすっと入れるこのワールドが心地よくて。

    特に、今回の構成が面白い。
    「弓手馬手」と書くタイトルにもあるように、左の道か右の道か、岐路に立ったときにどちらを選ぶかで未来は大きく異なる。そんなバタフライ・エフェクトをこういう風に描くんだと。
    こういったテーマで書かれた作品はよく目にするけど、それをこのシリーズで、しかもこの書き方で。脱帽です。

  • 斬新な切り口。読むほどに疑いが確信に変わっていく。チャレンジャーですね。面白かった!

  • シリーズ第9弾は、一応各章タイトルも付いて短編のようになっているのだけど長編。

    事のきっかけから始まり、いきなり4年後に話が移り、事結末が語られる。
    4年の間に出会ったらしき人の名前が出てくるけど、一章では全く説明がない。
    後の章で出てくるんだろうなぁとは思うのですが、1話ずつ説明していくなら最初に言わなくてもいいじゃん、と回りくどい展開にイラっとしてしまった。。
    毎回違う構成なので、今回はこういう仕掛けにしたかったのだとは思うのですが。

    お花見とか楽しい内容だったのに、「かなめって誰。おねっていつ出てくるの」が気になってちゃんと楽しめなかったです(-ω-;)

    「ゆんでめて」
    兄・松之助の所に行く途中で二又の道に行きあい、行くはずだった道とは逆の道に行ってしまう若だんな。

    「こいやこい」
    友人七之助に縁談話が持ち上がり、許嫁が近江から会いに来ることに。しかし幼い頃に会ったきりの自分を見分けて欲しいと許嫁が提案してきたので、七之助は若だんなに助けて欲しいと頼んでくる。

    「花の下にて合戦したる」
    若だんな初のお花見の話。

    「雨の日の客」
    江戸に続く長雨で通町の住人が避難することに。
    そんな最中、おねだと思うと名乗る娘が長崎屋にやってくる。

    「始まりの日」
    最初の二又の道を、行くはずだった道に行った先で時売家という商売をする八津屋に絡まれる話。

  • 腹違いの兄、松之助の家へ向かう途中の分かれ道、若だんな一太郎はゆんで(弓手)の左の道へ行くはずだった。しかし、ちょっとした好奇心からめて(馬手)右の道へ駆けて行ってしまった……

    「ゆんでめて」
    火事から4年。屏風のぞきを失ったことをまだ気に病んでいる一太郎は街で噂になっていた鹿島の事触れに屏風のぞき探しを頼む。そんな事触れは亡くなった兄が憑いている娘に関する依頼を頼まれていた。

    「こいやこい」
    火事から3年。小乃家の若旦那七之助が訪れていた。彼は今度上方から嫁をもらうことになったのだが、なんとその嫁が江戸へ来る際4人の娘と共に来、その中から本当の嫁千里さんをみつけなくてはならないという。そして七之助は千里の顔を知らないという……

    「花の下にて合戦したる」
    火事から2年。季節は春、長崎屋の庭先にある古木の桜にも花が咲いた。その桜の花びらの精達は花が咲いている短い間しかいられず、花見をしたことがないという。そんな花びらの精達のために、飛鳥山に花見をしに行くことになった一太郎達であったが、いつのまにやら花見のメンバーが増え、宴の場はえんやわんやの大騒ぎに。

    「雨の日の客」
    火事から1年。江戸は天の底が抜けたような大雨。屏風のぞきを失って寝込んでいる一太郎のために百度参りに来ていた鈴彦姫を男たちの手からから救った大柄な女。自分の名すら危うい、その女が持っていたのは、内側の細い筋が動いているように見える美しい珠だった。

    「始まりの日」
    運命の分かれ道にて、話す生目神と市寸島比売命。

  • しゃばけシリーズ第九弾。
    若だんなの人としての成長がすごい。いつもいつも布団で巻かれ小脇に抱えられてるにも関わらず、兄やたちを動かすほど頑固な一面も。

  • 1話1話はいつものノリなのだけど、全体を通してパラレルワールド展開になっているのが良かった。パラレルワールドで出会う予定だった人たちとはきっと今後別の形で出会うんだろうなぁと思う。おねが好きなので是非出会って欲しい。

    若旦那の「桜の下にいるのに、誰かが一人きりで田楽を食べてるなんて、嫌じゃないか」というセリフがとても好き。4年後の若旦那は情けなさ過ぎてどうかなと思ったけど、こういう人間的な優しさがあるから皆に好かれるんだろうなぁと思う。

    4年後から1年ずつ遡る構成も面白かった。

  • 久々に読んだ「しゃばけシリーズ」

    好きなんだけど、ずっと忙しくて、読めてませんでした。
    若旦那は相変わらず、魅力的w

    病弱でイケメンで金持ちで、頭良くて、もう最高 (*´μ`*)

    かわいい妖も、いいね。鳴家の一匹位、くれないだろうか?

    ただ、読み終わっても、まだ若旦那のお嫁さんはいないのねー。そろそろ、結婚を前提とした両想い、とかないだろうか。うぅむ。四つ星なのは、そういう展開がないから。

    でも、読みやすくて明るい作品だから、もっともっと読みたいね!

  • 畠山恵さんのしゃばけシリーズ9作目「ゆんでめて」読了。長崎屋の離れに住む「屏風のぞき」が行方不明になり、後悔の念に苛まれる若だんな。もしあの日、別の道を選んでいたら・・・。「屏風のぞき」を探す話が短編として収められてますが、今回はちょっと変わった構成。内容も新しい妖の登場、若だんなの恋話、花見騒動など、楽しめます。左手の弓手(ゆんで)と右手の馬手(めて)、運命の分かれ道は、どんな理由で変わってしまったのか。若だんなが迷い込んだ、もう1つの物語。お楽しみに♪

  • 病弱な若だんなは妖<あやかし>に慕われている。

    妖の一人、屏風のぞきがいなくなってしまい落ち込む若だんなが必死に探す『ゆんでめて』。

    若だんなは小乃屋の七之助に、七之助の嫁候補を見分けて欲しいと頼まれる『こいやこい』。

    若だんな達は皆で桜の花見に出かけるが、途中で不思議な世界に引き込まれてしまう『花の下にで合戦したる』。

    大雨のせいで避難するはずが、2階で雨が止むのを待っていた妖たちの前に現れたのはおねという女性『雨の日の客』。

    時売りという怪しい男と出会った若だんなの話『始まりの日』。



    若だんなの人柄に惹かれるシリーズです。

    妖たちとの交流に心が温まります。

  • 屏風のぞきは、、、

    飛鳥山での花見はよいねぇ。
    左ゆんで・右めて

    泣かないで、若だんな

    ゆんでめて
    屏風のぞき

    こいやこい
    千里さん当て

    花の下にて合戦したる
    狸と狐と狢

    始まりの日
    時売り屋

  • 何かあるんだろうなあと思いながら読み進めていたら案の定。前回の目が見えなくなったお話も、1冊の中での解決だったから、たぶん今回もそうだろうなあと。
    それはいいのですが、屏風のぞきが無事になったというのはよかったとして、若旦那のお嫁さん候補(?)との出会いや、七之助さんの婚約もなかったことになってしまうのかと思うと、ちょっと複雑です。
    まあ、あれが別れ道だとしたら、いいとこ取りなどできないでしょうが。

  • 前8作目と若干繋がっている作品。
    if的な要素に、さらにタイムパラドックス要素まで合わせてしまって、でもしっかりと「しゃばけ」らしさがある。
    屏風のぞきが・・・と思っていたけど、最後まで読むべし。

    話は若旦那が何気ない「選択」をすることから始まり、「選択」の結果から事件は起きるところがまず最初。
    そこから一気に4年後の話、その1年前、さらに1年前と章が進み、時が戻り、という形で物語が進んでいく。

    花見の話が良かった。

  • 最初のお話を少し読んで「一冊飛ばしちゃったかな?」と思ったけどそういうわけではなかった。行くべきでなかった道へ進んでしまってからの出来事を遡って語っていくスタイル。今回はすこし重めかも。
    しゃばけシリーズでパラレルものが来るとは!新鮮で、不自然な感じもなく面白かった。

    「雨の日の来客」の禰々子ねえさんは「Fantasy Seller」で主役をしていた姐さんですよね!

  • 読んでいて、む?これはいつの話だ?と、ちょっと考えちゃったけど、最後に納得がいく。すばらしー。おもしろい。

著者プロフィール

畠中 恵(はたけなか めぐみ)
1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学(現・名古屋造形大学)ビジュアルデザインコース・イラスト科卒業後、漫画家アシスタントと書店員を経て、漫画家デビュー。そして故・都筑道夫の創作講座を受講。『しゃばけ』が第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、本作でデビュー、作家となる。
『しゃばけ』シリーズが代表作で、『しゃばけ』『ぬしさまは』はNHKラジオドラマ化された。2011年、『ちょちょら』で第24回山本周五郎賞候補。2016年『しゃばけ』シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。

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