ひなこまち しゃばけシリーズ 11 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 983
レビュー : 76
  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101461311

作品紹介・あらすじ

長崎屋へ舞い込んだ謎の木札。『お願いです、助けて下さい』と書かれているが、誰が書いたか分からない。以来、若だんなの元には不思議な困りごとが次々と持ち込まれる。船箪笥に翻弄される商人、斬り殺されかけた噺家、売り物を盗まれた古着屋に、惚れ薬を所望する恋わずらいのお侍。さらに江戸一番の美女選びまで!? 一太郎は、みんなを助けることができるのか? シリーズ第11弾。

感想・レビュー・書評

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  • ろくでなしの舟箪笥…開かなくなった祖父の形見分けでもらった舟箪笥。しかし預かった矢先に怪異が頻発するらしく、若旦那に助けを求めてくる話。舟箪笥はからくり箪笥のこと。タイトルがポイント。

    ばくのふだ…寄席を見に行く若旦那。なんと不義を働いた武士の話を噺家が話している途中で、武士が抜刀、乱心。寄席どころでなくなる。
    その夜長崎屋に現れたのはその噺家。正体は獏だった。武士に斬りかけられた原因となった噺は何か。若旦那が推理する。微微ホラー。

    ひなこまち…江戸の町で雛人形の手本とする小町を選ぶ番付が出るという。そんな中で古着屋の着物が盗まれる事件が頻発していて、若旦那のところにいる屏風のぞきが巻き込まれる。

    さくらがり…ひなこまちの続編。怪しげな武士が若旦那がもらった河童の秘薬を欲しがる。尼になると言い出した妻に惚れ薬を飲ませたいという。
    ところがその薬はいつの間にか姿を消し、なぜか振り袖が仁吉に惚れる珍エピソード。

    河童の秘薬…ひなこまちの続編。番付からの続き。河童の秘薬を飲んだ怪しげな武士の妻におこる夢の話。ラストはハッピーエンド。

  • 自分の夢が落語で話されてたら怖い

  • 文庫発売日に買いに行って速攻読み終えておいてあれですが、そろそろ読者も作者も惰性になってきたような(苦笑)

    今回は、若だんなの元へ偶然届いた「助けてください」という木札と「雛小町選び」をきっかけに起こる騒動の連作。最近のシリーズの中ではドタバタ感が強くシリアス要素ひかえめだった印象なので、それなりに楽しくは読めましたが、謎解き要素としては相変わらず軽い。伏線がわかりやすいので若だんなより先に真相わかっちゃうので、推理をする若だんなが賢いというよりは、仁吉さんと佐助さんがバカに見えてしまう。

    ちょっと読書量が多いだけの素人がえらそうなことを言いますが、この作者は文章自体はあまり上手くも巧くもないと思っているので、キャラクターの魅力だけで牽引してきたこのシリーズで、せっかく個性的なキャラクターが揃っているのに、彼らが自由に動くというよりは、筋書きに合わせたセリフを都合よく言わされてるだけ感が強いのは非常に勿体ないと思います。

    とか言いつつ、結局この先もずっと読んじゃうんだろうけど(笑)

    「ろくでなしの船箪笥」「ばくのふだ」「ひなこまち」「さくらがり」「河童の秘薬」

  • 短編が積み重なって長編となる。もう、しゃばけの真骨頂。次早く読みたいなぁ。

  • 手を変え品を変えとはこのこと!
    ずっと続いている大好きな「しゃばけ」シリーズですが
    今回は「たすけて」の木片で、すべての話が繋がっている。
    いつも構成に変化をつけていて、たまならいです。
    そして落語好きの獏。くくく。いいなぁ。
    若だんなは本当に心が広くて、そして優しいお方。
    自分の弱いところを把握して、その代わりにできることをやろうとする。
    今、最も必要で、そしてなかなかできないスキル。
    自分の弱点を把握する・・・。深いなぁ。

  • 2019/9/27再読
    2019/06/01了

  • 短編集だけど、ひとつづつのお話が繋がっていって。
    最後までワクワクしながら読めた

  • シリーズ第11弾の本作は、「お願いです。助けてください」と書かれた謎の木札を中心に雛小町を選ぶ騒動が絡み、若旦那と妖怪たちが奮闘する短編5編なのですが、実は長編1編だったりして、さすがの安定感のある面白いストーリーでした。最後のオチには、ほっこりさせられました!

  • 町民、僧侶、武家、妖・・・皆それぞれの生きる上での苦労はあれど、誰かを想ったり、より良き未来を願ったりは同じなのね。なんとも、ほんわか気持ちよく、楽しく読めました。ねねこ姉貴が私は好き

  •  『お願いです、助けてください』 長崎屋に持ち込まれた木札に書かれた謎の言葉。5月の10日までに助けてほしいというが、誰が?なぜ?…と考えているうちに、若だんなのもとへ次々と相談事(やっかいごと?)が持ちこまれ…。
     小野屋の七之助の祖父の形見の開けられない船箪笥。広徳寺の寛朝様のお札から消えてしまった獏の行方。大名家に納める雛人形のモデルを選ぶ、雛小町選びに絡んだ騒動も。
    (2012.09 単行本読後に書いたレビューをこちらに移動)

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著者プロフィール

畠中 恵(はたけなか めぐみ)
1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学(現・名古屋造形大学)ビジュアルデザインコース・イラスト科卒業後、漫画家アシスタントと書店員を経て、漫画家デビュー。そして故・都筑道夫の創作講座を受講。『しゃばけ』が第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、本作でデビュー、作家となる。
『しゃばけ』シリーズが代表作で、『しゃばけ』『ぬしさまは』はNHKラジオドラマ化された。2011年、『ちょちょら』で第24回山本周五郎賞候補。2016年『しゃばけ』シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。

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