- Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101461311
作品紹介・あらすじ
長崎屋へ舞い込んだ謎の木札。『お願いです、助けて下さい』と書かれているが、誰が書いたか分からない。以来、若だんなの元には不思議な困りごとが次々と持ち込まれる。船箪笥に翻弄される商人、斬り殺されかけた噺家、売り物を盗まれた古着屋に、惚れ薬を所望する恋わずらいのお侍。さらに江戸一番の美女選びまで!? 一太郎は、みんなを助けることができるのか? シリーズ第11弾。
感想・レビュー・書評
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安定のしゃばけシリーズ。
通勤電車で読んでいたけど、ほっこりした気持ちになれて癒された。
連ドラを見ているような、映像がありありと浮かぶのは本当にすごい!ネッフリで連ドラして欲しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「お願いです、助けて下さい」と書かれた木札と小町選びをキーとするゆるい続きもの五編
■ろくでなしの船箪笥…小乃屋七之助&冬吉の祖父が残した遺産騒動。河童の甲羅を取り戻す
■ぱぐのふだ…本島亭場久(ほんとうていばきゅう)、悪夢に困ったときに敷いて寝るバクの札
■ひなこまち…おしなに思いっきり寄りかかる古着屋のダメ父親
■さくらがり…花見デジャブ、河童の秘薬をもらった武士の安居
■河童の秘薬…平安時代狐の娘が幸せになった黄色の秘薬を飲んだ安居の妻雪柳 -
登場人物が人間も妖(あやかし)も憎めない。
気分良く読める。 -
雛小町(今のミスコン?)と『お願いです、助けて下さい』と書かれた木札を軸に5話の短編で構成されていました。
河童の秘薬、漠等今回もハチャメチャな展開で面白かったです。
コロナ禍で自粛が続く中なので、皆で花見酒が余計楽しそうでした。
妖達はコロナにかからないから、密でも大丈夫だしマスク飲食しなくても良いから羨ましい(-∀-) -
禰々子ねえさんの再登場が嬉しい
力も意志も強いねえさんがいると、仁吉と佐助が本来の妖のヤバさが出ているのが面白かった -
ある時、ふと現れた『お願いです、助けて下さい』という木札。そこから始まる。
・ろくでなしの船箪笥
若だんなの友・七之助が亡くなった祖父から形見としてもらった船箪笥…何故か抽斗が開かない!
・ばくのふだ
悪夢を食べる漠の物語り。漠が噺家に?
・ひなこまち
美しい娘を1人雛小町に選ぶというイベントが事件を引き起こす!
・さくらがり
若だんな花見に行く。もちろん妖たちも一緒…何も起こらないはずがない(笑)
・河童の秘薬
河童からもらった秘薬。
さくらがりで知り合ったお侍さんにあげるが…またまた怪奇なできごとに巻き込まれてしまう若だんな。
・お馴染まない一席・・・柳家喬太郎 -
いつもにぎやかでかわいい
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若だんなも随分しっかりしてきたもんだ。
今回は彼が兄やたちの静止を押し切って動いたことによぅて状況がたくさん好転しました。
いろんな事件が起こるにせよ、勝手な行動がなぜか憎めない妖たちの愛嬌と、若だんなの真っ直ぐさにとても癒されます。