総会屋勇次 (新潮文庫 え 13-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101462233

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  • 短編集。元総会屋が娘の自殺、過労死、銀行取引先の社長の自殺などさまざまな事件を明確にしていく。銀行の容赦の無い切り捨て、社員の使い捨てなど今でも続いている。

  • 元総会屋活躍のお話。トラブルバスター的な。
    総会の話は現実の総会ではなしえないような展開で、「小説ならではだな」と思ったけど、内容は面白かったです。

  • 過労死の隠蔽。
    サービス残業の隠蔽…。

    「働く」という意味について色々考えさせられる。
    これは他人事ではない。
    株主総会で挙手したくなりました。

    表紙はともかく内容はとっつきやすい。
    その内ドラマとかになるかも?

  • この小説の表紙・・哀愁の漂う男の背中に惹かれるものがあった。
    「総会屋」という職業(?)はここのところはあまり聞かなくなったなあ。

    やはり企業も今は「反社会的勢力の排除」というか、コンプライアンスが徹底されているので、総会で甘い汁を吸うような旨みもないのかな。

    しかし、この小説に登場する企業はちょっと懲らしめたくなるようなとんでもない会社ばかり。
    それぞれの短編で、そこに勇次が鉄槌を食らわすという展開に、胸がスウーッとするような思いがした(笑)

    もしもドラマ化されるとしたら、勇次役は誰かなあ。
    岸谷吾郎あたりが適役のような気がするけど。

  • 元総会屋の主人公が、悪徳会社や理不尽な社員を相手に闘い、結果として人助けをするという話です。5編の話から成り、一話一話が読みやすく、スカッとする内容です。著者が元銀行員ということもあり、専門用語も頻繁に登場しますが、わかりやすく書かれているので勉強にもなると思います。オススメの一冊です。

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著者プロフィール

1954年、兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。77年、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。人事、広報等を経て、築地支店長時代の2002年に『非情銀行』(新潮社)で作家デビュー。03年、49歳で同行を退職し、執筆生活に入る。その後、日本振興銀行の社長就任、破綻処理など波瀾万丈な50代を過ごす。現在は作家、コメンテーターとしても活躍。著書に『失格社員』(新潮文庫)、『ラストチャンス 再生請負人』(講談社文庫)、『我、弁明せず』『成り上がり』『怪物商人』『翼、ふたたび』(以上、PHP文芸文庫)、『50代の壁』(PHP文庫)など多数。

「2023年 『使える!貞観政要』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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