- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101462240
感想・レビュー・書評
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スラスラ読めた。
メッセージ性が強い小説。
銀行という業界のシビアさを痛感した。
給料が比較的良い、数字に追われている、とかその低度のイメージしかなかったけれど、さらにそのイメージは色濃くなった。
お堅い業界で、いわゆる昔ながらの社風を感じた。
悪くいうわけでも、なにが正解とかもないけれど、ほんとこればかりは金融業界の特徴であり、これからも唯一このお堅い風潮が続くと思われる業界だなと感じた。
昇格、数字、仕事の難易度など考えてもストレスが多そうな大変なお仕事だと感じました…働かれてる方尊敬します。
めちゃめちゃ大変そうと感じたのですが実際銀行で働かれてる方の話も聞いてみたいと思いました。どうなんだろうか。
でも銀行員だからこそ見える風景、出会える出来事とかもたくさんありそうでそれはいい経験ではあるなと思った。やっぱりエリート感がありました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
その会社の会社員として失格、という意味合いで読んでいたけれど、それぞれの話の中に出てくる各主人公自身が「失格」であることもあれば、「失格」だからといって、倫理的に間違っているわけでもなかったりした。
あとがきを読んでわかったけれど、「会社のため」が必ずしも正しいわけじゃない、「社会のため、世のため人のため」が正しいのだ、というメッセージだったのだと思う。
会社の常識は、時には社会の非常識だ。ということを、会社員は肝に命じないといけない。 -
社長になった江上 剛さんは、大丈夫なのだろうか?
会社内には、さまざまな人間があふれている。
うそつき社員にうらぎり社員、または傲慢な部長、
モーレツ執行役員もいれば、ゴマスリ常務もいる。
まったく、不祥事の元凶どもがオフィスには多い。 -
読みやすい。
ただ、読みやすいだけに現実から逸脱した人間と行動が多い。 -
読みやすく飽きないが、なんか消化不良。
会話とか若者の書き方が不自然。 -
あとがきは、良かった。
後書きを読んでから、本編を読んだ方が良いかも。
モーゼの十戒に擬えたサラリーマンが遵守すべき戒律の短編集。
ところどころ、報われない社員が出てきて心が痛い。中でも、『汝、盗むなかれ』が報われなさ過ぎて、気の毒。
あとがきより
『お客のために、家族のために、そして自分のために働け。決して会社のために働くな』 -
江上剛の作品は、たぶん初めてかな。
会社と社員、サラリーマンを舞台とした短編10編からなる小説です。
まあ会社には、いろいろテーマに成りうるネタはゴロゴロあるでしょうが、短編だからかどれも中途半端な内容。
電車の中で、暇つぶしに1編ずつ読む・・・そんな感じで、あくまで暇つぶししかならん。
ファンの方には、常々申し訳ないと思うが、私には受け入れられない小説だった。
読後の感じも、何もなかった・・・という感じ。
ただ、最後の著者自らの「あとがき」が唯一、ふーん、と感じたぐらいか。
さ、コーヒーでも飲もうか。 -
どこかで読んだうなような?
あとがきを最初に読んだらまた違った感想かも??