本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101462240
感想・レビュー・書評
-
2007年7月
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
どこか安い定食屋のカウンター席で、一人で寂しい食事をしている・・そんな表紙が実にお似合い(笑)
さすが、サラリーマン小説のカリスマ:江上剛の作品である。
この小説はサラリーマン生活を送る上で、誰の身の上にも起こりうることが短編形式になっている。
スーパーマンにはなりきれずに、会社の「しきたり」に矛盾を感じながらも従う・・でも、どこか煮え切らない。
サラリーマンとして生きながらえる為には、守るべき掟があるのだ。
読んでいて虚しくなる反面、「そうなんだよな〜」と共感することもしばしばあった(笑)
サラリーマンじゃない層の人たち・・例えば「芸能人」「自営業」「学生」等々の人たちが読むと、
「サラリーマンってほんとつまんねー人種だ」とガックリくるかも。
「あとがき」で筆者が述べている言葉だけが救いだ。
サラリーマンの皆さんへ。
「お客のために、家族のために、そして自分のために働け。決して会社のために働くな!」