失格社員 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101462240

感想・レビュー・書評

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  • 2007年7月

  • どこか安い定食屋のカウンター席で、一人で寂しい食事をしている・・そんな表紙が実にお似合い(笑)



    さすが、サラリーマン小説のカリスマ:江上剛の作品である。

    この小説はサラリーマン生活を送る上で、誰の身の上にも起こりうることが短編形式になっている。

    スーパーマンにはなりきれずに、会社の「しきたり」に矛盾を感じながらも従う・・でも、どこか煮え切らない。

    サラリーマンとして生きながらえる為には、守るべき掟があるのだ。

    読んでいて虚しくなる反面、「そうなんだよな〜」と共感することもしばしばあった(笑)



    サラリーマンじゃない層の人たち・・例えば「芸能人」「自営業」「学生」等々の人たちが読むと、

    「サラリーマンってほんとつまんねー人種だ」とガックリくるかも。



    「あとがき」で筆者が述べている言葉だけが救いだ。



    サラリーマンの皆さんへ。

    「お客のために、家族のために、そして自分のために働け。決して会社のために働くな!」

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著者プロフィール

1954年、兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。77年、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。人事、広報等を経て、築地支店長時代の2002年に『非情銀行』(新潮社)で作家デビュー。03年、49歳で同行を退職し、執筆生活に入る。その後、日本振興銀行の社長就任、破綻処理など波瀾万丈な50代を過ごす。現在は作家、コメンテーターとしても活躍。著書に『失格社員』(新潮文庫)、『ラストチャンス 再生請負人』(講談社文庫)、『我、弁明せず』『成り上がり』『怪物商人』『翼、ふたたび』(以上、PHP文芸文庫)、『50代の壁』(PHP文庫)など多数。

「2023年 『使える!貞観政要』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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