牛への道 (新潮文庫 み-24-1 新潮文庫)

  • 新潮社 (1997年4月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784101463216

感想・レビュー・書評

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  • 読んでいる間中、ヒヒと笑ってしまうくらいずっと面白かった。まえがきで笑った人なら、1冊読み終わるまでずっと楽しいと思うよ。

  • <内容>
    劇作家、演出家である宮沢章夫によるエッセイ集。
    1~3章では日々の出来事や新聞記事、人の発言などについて、宮沢の視点からメスが入る。4章のみ少々毛色が異なり、各文章が1冊の本にまつわるエッセイとなっている。


    <感想>
    この本を読んでみようと思ったのは、星野源のエッセイ『いのちの車窓から』に紹介があったからだ。

    【エッセイに夢中になったのは16歳のときである。
    松尾スズキさんの『大人失格』、そして宮沢章夫さんの『牛への道』。名著と謳われる2つのエッセイ集を読んだことがきっかけだった。学校の中で小さな演劇活動をする最中、上演できそうな戯曲を探すために立ち寄った本屋の演劇コーナーでふと手に取った。文字を読んで腹を抱えるほど笑ったのは初めての経験だった。】ーー星野源『いのちの車窓から』の『文章』より引用

    エッセイの面白さとの出会いを考えると、僕の場合は、さくらももこだった。小学生のころに『もものかんづめ』以降の三部作を、それこそ腹を抱えて笑いながら読んだ。
    ふとそのときの楽しさを思い出し、星野源にとってのエッセイの源流に触れてみようと思った次第。

    正直な感想としては「うーん、なんだこれ」といったところ。
    もちろんおもしろいのだけど、期待が大きかっただけに、少々肩すかしを食らった気がした。

    全体として、宮沢エッセイには「いやだなぁ」「へんだなぁ」といったボヤキ芸のような雰囲気が漂っている。
    「無表情とはいったいどんな顔付きのことを示すのだろう」
    「元相撲部のマネージャーだった女は実在するはずだ」
    「紙袋ほど人の威厳を損なうものがほかにあるだろうか」
    といったしょうもない着眼点から、へんだなぁ節が炸裂し、そう言われてみれば…とニヤリとしてしまう。

    個人的にいちばんおもしろかったのは、まえがき。軽いコントのようなおかしみがあり、導入は完璧だった。『カーディガンを着る悪党はいない』の小松川先生とのやりとりもよかった。また、4章については書評のような側面もあり、読んだことのない本への興味が湧く。
    とはいえ、基本的には「変なこと言ってるなぁ」で終わってしまう項目が多い。ナンセンス、と言えばそうなのかもしれないが、エッセイにおける“ハマる・ハマらない”は人間同士の相性みたいなものなのかもしれない。

  • 気軽に読めるようなエッセイを探している折に出会った本。まえがきからあとがきまでずっと面白おかしく読んだ。

    何食わぬ顔をして冗談を言うタイプの笑いが好きだと宮沢さんはおっしゃっているが、ご本人がまさにそれを体現しているなと思った。だらしないことに対する嫌悪と恐れや、ばかに対する厳しい目線に見られるような「冗談なのか、まじなのかと人を悩ます微妙な部分」の楽しい魅力がぎゅっと詰まっていた。

    宮沢さんの、神経質で、物事にとても真剣に対峙するところ、それでいてチャーミングな思考が、奇妙で愉快でもぞもぞする世界を生み出しているのかもしれないなと感じる。でもただ愉快なだけではなくて、たとえば『やさしさの時代』の中の「― 情緒だけを巧みに吸い上げ、それがどれだけ模倣されてきたか。(中略) ちょっとした詩のような、いかした、だけど浅薄な言葉。それを聞きわけなければと思う。」という文には、考えさせられるものがあった。

    どの話も好きだけれど、『なくともやはり払いたまえ』『碁石と親切』『出張ダンサー』『蟹の不幸』、それと第四章のすべてが特別によかった。

  • クスッと笑えて面白かった
    なかなか冷笑的なところもよかった

    あーあーあーあーっていうのは文章にすると結構イラつくかも
    ただ呆然とあーあー言って見ているだけの光景もなかなかアホくさいけど、文章にするとより

    いろんな本のことも書いてあって良かった
    読書って楽しい

  • 普通そんなこと考えるか?っていう、ある種ひねくれた発想をさらに拡大した展開。そこに着地するんか〜って場所に軟着陸する話の締め方。シュールだ。。普通エッセイを書くなら、面白い出来事を探しがちだと思う。宮沢さんは何でもないところに面白さを見出す天才なんじゃないか。多分普段からずーっと頭の中で喋っていて、ツッコミを入れてる人だと思う。この笑いが変わらず読み継がれて、クスッとできるのがいいな。牛への道、なかば。

  • この本は、「グフッ」と声に出して笑ってしまい、バカじゃないかと思われる本です。古い旅館にでも泊まって独りで読むべき。著者の他の本も読みましたが、よっぽどバカじゃないかと思われるのが嫌なんでしょうね。今年読んだ本の中で 最高の本です。

  • みやざわさんの本はほんとシュールで笑えます。

    どれを買っても笑えますが、装丁がイイ
    新潮文庫3部作からどうですか?

    立ち読みや電車内はまったくもっておすすめしません。
    吹いてる姿をあえて見られたいM系ならどうぞ。

  • ちゃんと面白い。人に薦められる。

  • だからこの人の本は電車ではダメだって。

  • 冒頭が大好き!自販機の話。前書きから面白い!!

  • あんをほんげれの項を黙って読んで下さい。
    きっと、好きになる。
    でも、電車の中とか、公共の場所で読むのは避けた方がよい

  • ずっとくだらない。
    でもなんでもない日常に違和感を発見していく作者の視点にはハッとさせられた。中国の説得力が個人的にはイチオシ。
    確か星野源さんのエッセイにおすすめとして載っていたから読み始めたはず。本を読むのには動機が大事だと思うけど、この本はどんなきっかけでもいいや。面白ければ。

  • 星野源さんが、「いのちの車窓から」でおすすめしていたので、手にしました

    うまくいえないけど、全然はまらなかった
    1/5くらい読んだものの、
    最後まで読み続けようという気力が湧かず、
    断念

    好みの分かれる本だと思います

  • 文字でだけで声出して笑うくらい面白いのはすごい。着眼点が鋭いというか、ひねくれた目線で見ればただの日常にもこんなにユーモアが溢れているのかと勉強になる。精神を豊かにできるコツがそこにはあるのかもしれない。

  • 取り立てるようなことでもない事柄を面白おかしく独特の言い回しで読ませてくれる。
    エッセイを久しぶりに読んだけど、エッセイって、その時代(本書は平成初期)の生活を感じられていいなぁ。

  • 半分程度読んでギブアップ。合わないギャグマンガを読んでいるような気分でした。
    冒頭ちょっと読んでみて面白い人はいいのかも。

  • 宮沢章夫さんが亡くなった。
    追悼の意味で読み返した本。
    笑った。電車の中で笑って不審人物になるタイプの本だ。人前で読む時は注意が必要。
    10年以上前に読んだ作品。間違いなく私の文体にも影響を与えているはずだ。

  • 劇作家宮沢章夫さんのエッセイ。
    出勤する人の波に逆らい犬を見に公園に行く話と、
    「正義の味方引越センター」 に引越しの依頼をする話と、
    台風の時にお相撲さんが飛んできたらどうするかという話が好きです。

  • 3.67/910
    内容(「BOOK」データベースより)
    『人間にとって最もだらしがない気分とは?カーディガンを着る人に悪人はいないのか?新聞、人名、日常会話、あるいはバレリーナの足に関する考察から、その裏に潜む宇宙の真理に迫る。牛に向かってひたすら歩き続け「牛的人生」を探究する岸田賞作家が、独自の視点で解き明かす奇妙な現象の数々。本書を一読すれば、退屈な日常がなんだかシュールで過激な世界に変わってくる。』

    『牛への道』
    著者:宮沢 章夫(みやざわ あきお)
    出版社 ‏: ‎新潮社
    文庫 ‏: ‎268ページ

  • 高校の時、教科書で読んだ
    「わざわざ書く」が収録されており、
    母からの希望もあり、即購入しました!

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著者プロフィール

1956年静岡県生まれ。劇作家・演出家・作家・早稲田大学文学学術院教授。90年、演劇ユニット「遊園地再生事業団」を結成し、1993年戯曲『ヒネミ』(白水社)で岸田國士戯曲賞を受賞、2010年『時間のかかる読書』(河出文庫)で伊藤整文学賞(評論部門)を受賞。著書に『牛への道』『わからなくなってきました』(新潮文庫)、『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集』(新潮社)、『長くなるのでまたにする。 』(幻冬舎)、『東京大学「80年代地下文化論」講義 決定版』(河出書房新社)など多数。

「2017年 『笛を吹く人がいる 素晴らしきテクの世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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