わからなくなってきました (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 492
レビュー : 63
  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101463223

感想・レビュー・書評

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  • 第一章と第三章。思いっきり笑いました。
    宮沢章夫。いつ読んでもその感性が、つぼにはまって、
    心地よい愉悦をもたらします。
    新幹線で読んでいたら、思いっきり笑ってしまって、
    ちょっと恥ずかしかった。外で読むときは気をつけて。
    一人で読んでても、人に見られたら変人と思われそうです。

  • 日常の小さな物事に様々な仮定や空想を加え、自ら突っ込みをいれる不思議エッセイ。内容が古過ぎて理解できない点は少なくない。、1つの物事の一部を変更して構想を練る発想は凄く大事であり、話の膨らませ方は参考になった。
    面白さがいまいち理解できず、読み進めるうちにわからなくなってしまい、真面目に読んでしまった。

  • 野球で、まさかの逆転劇などがあったあと「わからなくなってきました!」というアナウンサーの言葉より。確かに日常でふとそのような暗黙の了解というか、ニュアンス言葉に触れることがあり改めて考えると変だな〜や不思議だなあと思うこともある。
    ただ本文では、その言葉だけを捕まえ、無駄に例文を列挙。勝手に作者が混乱していく。

    エッセイの、各題については興味を惹かれるものが多いが、文章自体は「言わなくてもわかる」というような感じで新しい発見はない。

    この手の物には「クスッと笑える」を求めるものの、文章から「笑わせに来ている」匂いが漂い、なかなか集中できなかった。

  • 【古書】読メお気に入りの方が教えてくれた。タイトルに惹かれ本書を探したが、古書の取扱いしかなかった。何と脱力系のエッセイだろう。そして、第1章では一回の連載に脈絡のなさそうな三つのテーマで惜しげも無く書く斬新さ。タイトル以外に「だめになっていく」も好きだ。時に哲学的な内容が良い。<大人=子ども>の論は目から鱗だった。

  • 野球中継の緊迫した場面でアナウンサーが言う紋切り型発言、「わからなくなってきました!」っていったい何なのよ。などなど、劇作家の宮沢章夫の語りが楽しすぎるエッセイ。言葉のツボも面白いけれど、目薬の差し方に生き様が出るだとか、職業が寝言を規定するだとか、なるほどと思う話もたくさんあります。

  • お風呂で読むのに最適な脱力エッセイ。
    「なんてくだらないことを」
    と、一瞬思わせといて深いところを突いてくるあたり、尊敬します。
    そして何と言っても、思考の軌跡が独特で予想がつかないのが楽しい。思わず「プッ」と笑ってしまう。岸本佐知子さんと似た思考回路だけど、宮沢さんの方がよりぶっきらぼう。癖になります。

  • 必ず一つはこういうクスッと笑える本を手元に置いておく。宮沢章夫氏の本はけっこうな頻度で借りてるかも。
    が、時々はクスッでは済まない箇所もある。「名前を書く」という項で、子どもの持ち物に名前を書くのはなぜか?しかも下着まで書くのはどうしたことだろう?ときて、「子どもはところ構わず、パンツを脱いだりしちゃうとでもいうのか。むしろ私は、大人のほうが、ところ構わずパンツを脱いじゃったりするのではないかと思う」

    ……ここで鼻からコーヒー吹きました。

  • 三度、宮沢章夫。
    気分転換に軽く読みたい時にはいいですねぇ。
    この人の単行本の中には、誰でもどこかにツボにハマる話がありますよ、きっと。こっそり笑うこと間違いなし。

  • わからなくなってきました。雑文。こういう時間つぶしのための本ていうのも必要です。(12/3/20)

  • 本の簡単な紹介は、面白かった。友達の友達の文学カップルが、谷崎潤一郎の『痴人の愛』の影響を受けて、マゾヒズムになり縛ってと彼が発言した と言っていたのを聞いて作者は、文学の影響というものにに驚きを受けた。やら、日常のエッセイにいきなり田山花袋の『蒲団』の最後を引用にもってきたり、モンティパイソンの軽い言及にも、ちょっと壺を押さえられた。しかし、みんなが言うほどクスクスとか、フラットな笑いは読んでいて生じなかった。

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著者プロフィール

1956年静岡県生まれ。劇作家・演出家・作家・早稲田大学文学学術院教授。90年、演劇ユニット「遊園地再生事業団」を結成し、1993年戯曲『ヒネミ』(白水社)で岸田國士戯曲賞を受賞、2010年『時間のかかる読書』(河出文庫)で伊藤整文学賞(評論部門)を受賞。著書に『牛への道』『わからなくなってきました』(新潮文庫)、『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集』(新潮社)、『長くなるのでまたにする。 』(幻冬舎)、『東京大学「80年代地下文化論」講義 決定版』(河出書房新社)など多数。

「2017年 『笛を吹く人がいる 素晴らしきテクの世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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