- Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101463223
感想・レビュー・書評
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お風呂で読むのに最適な脱力エッセイ。
「なんてくだらないことを」
と、一瞬思わせといて深いところを突いてくるあたり、尊敬します。
そして何と言っても、思考の軌跡が独特で予想がつかないのが楽しい。思わず「プッ」と笑ってしまう。岸本佐知子さんと似た思考回路だけど、宮沢さんの方がよりぶっきらぼう。癖になります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第一章と第三章。思いっきり笑いました。
宮沢章夫。いつ読んでもその感性が、つぼにはまって、
心地よい愉悦をもたらします。
新幹線で読んでいたら、思いっきり笑ってしまって、
ちょっと恥ずかしかった。外で読むときは気をつけて。
一人で読んでても、人に見られたら変人と思われそうです。 -
日常の小さな物事に様々な仮定や空想を加え、自ら突っ込みをいれる不思議エッセイ。内容が古過ぎて理解できない点は少なくない。、1つの物事の一部を変更して構想を練る発想は凄く大事であり、話の膨らませ方は参考になった。
面白さがいまいち理解できず、読み進めるうちにわからなくなってしまい、真面目に読んでしまった。 -
楽しく途中まで読んだ。視点がおもしろい。
ただ、ゆるいエッセイは、他に読みたい本があると
「まぁいつか読もう」みたいに後回しになってしまう・・
ので、返却期限が来て全部読まずに返してしまった。
しりあがり寿さんの絵も最高。
わからなくなってきました って感じがするする(笑) -
野球で、まさかの逆転劇などがあったあと「わからなくなってきました!」というアナウンサーの言葉より。確かに日常でふとそのような暗黙の了解というか、ニュアンス言葉に触れることがあり改めて考えると変だな〜や不思議だなあと思うこともある。
ただ本文では、その言葉だけを捕まえ、無駄に例文を列挙。勝手に作者が混乱していく。
エッセイの、各題については興味を惹かれるものが多いが、文章自体は「言わなくてもわかる」というような感じで新しい発見はない。
この手の物には「クスッと笑える」を求めるものの、文章から「笑わせに来ている」匂いが漂い、なかなか集中できなかった。 -
【古書】読メお気に入りの方が教えてくれた。タイトルに惹かれ本書を探したが、古書の取扱いしかなかった。何と脱力系のエッセイだろう。そして、第1章では一回の連載に脈絡のなさそうな三つのテーマで惜しげも無く書く斬新さ。タイトル以外に「だめになっていく」も好きだ。時に哲学的な内容が良い。<大人=子ども>の論は目から鱗だった。
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野球中継の緊迫した場面でアナウンサーが言う紋切り型発言、「わからなくなってきました!」っていったい何なのよ。などなど、劇作家の宮沢章夫の語りが楽しすぎるエッセイ。言葉のツボも面白いけれど、目薬の差し方に生き様が出るだとか、職業が寝言を規定するだとか、なるほどと思う話もたくさんあります。
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必ず一つはこういうクスッと笑える本を手元に置いておく。宮沢章夫氏の本はけっこうな頻度で借りてるかも。
が、時々はクスッでは済まない箇所もある。「名前を書く」という項で、子どもの持ち物に名前を書くのはなぜか?しかも下着まで書くのはどうしたことだろう?ときて、「子どもはところ構わず、パンツを脱いだりしちゃうとでもいうのか。むしろ私は、大人のほうが、ところ構わずパンツを脱いじゃったりするのではないかと思う」
……ここで鼻からコーヒー吹きました。 -
三度、宮沢章夫。
気分転換に軽く読みたい時にはいいですねぇ。
この人の単行本の中には、誰でもどこかにツボにハマる話がありますよ、きっと。こっそり笑うこと間違いなし。
著者プロフィール
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