陽炎の旗 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101464077

作品紹介・あらすじ

時は三代将軍・義満の治世。将軍の従弟にあたる剣の達人・来海頼冬は、血筋ゆえに刺客に追われる日々を送っていた。その前に現われた水軍の頭目父子。彼らは、南北の朝廷を超えて日本の「帝」たらんとする義満の野望を打ち砕くべく、玄界灘一帯で奇襲と抵抗に明け暮れていた。頼冬はそこに、歴史の光明を見出す。南北朝統一という夢を追った男たちの戦いを描く、『武王の門』続編。

感想・レビュー・書評

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  • 『武王の門』の続編って事で期待したがチョット肩透かし。多分、読書中はハラハラしてたんやと思うけど、結果として月王丸の力が凄すぎて呆気なかった気がする。菊池や征政府は作中で現状を少し触れられるだけで登場は無いのも寂しかった。 来海頼冬の部分だけに絞れば、昔のテレビ時代劇みたいで好き。

  • 武王の門の続編。足利頼冬なる直義の嫡男を登場させ、前征西将軍宮懷良親王の一子都竹月王丸やその子竜王丸など、歴史的には陽炎というべき登場人物が駆け巡る。

  • <続>

    例によって巻末の”解説”から.しかしこの解説なるものを書く「文芸評論家」という者の存在自体馬鹿らしさよ.

    この作品は平成7年発行の文庫だけれど,この”文芸評論”なる者(職業)は,果たして21世紀の今現在も職業としてあるのかしら.
    最近の解説は,同じ作家仲間や著者友の有名人が書くことが多いのだ.とっととやめなはれ”文芸評論家”よw

    それにしても足利義満という将軍の名は,それほど現代の人々には知れ渡ってはいないのだ.一体何時代の何をした人化そらで言える人はおそらく万人に一人くらいのものであろう.笑止千万なり.

  • 武王の門の続編らしい。
    もっと九州の話がメインとなるかと思っていたら、そういうわけでもなく、足利義満を少し懲らしめてやろう的な感じで少し拍子抜け。
    来海という面白そうな設定のキャラも出てきていたが、絡め方が物足りない。
    それと月王丸が、圧倒的存在感すぎて、ちょっと興ざめ。そんなスーパーな存在にしなくても…。

  • 面白かった。

  • 武王の門の続き。懐良親王の子供と孫が南北朝統一のために足利義満に迫る話。面白かったが、もっと複雑で長い話の方が良かった。あっと言う間に読んでしまった。

  • 『武王の門』の続編。

  • 「武王の門」の続編、というか後日談。まあ、書かなくてもよかったのではという気がする。設定とか登場人物はいい味を出しているが、「武王の門」の印象が強くて、味が薄い感じ。

  • フリーマーケットで購入。
    1995年の作品。
    水滸伝、陽令伝の構想はすでにあったんだなぁと思う。
    要素としてはほとんど同じ。

  • 足利義満の治世の時代。南北朝統一という夢を追った男たちの戦い。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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