闇に香るもの (新潮文庫)

著者 :
制作 : 日本ペンクラブ 
  • 新潮社
3.14
  • (4)
  • (7)
  • (39)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 134
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101464121

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 短編集。
    この子誰の子:      宮部みゆき(我らが隣人の犯罪:文春文庫)
    サマーキャンプへようこそ:重松清(日曜日の夕刊:新潮文庫)
    栄光の証言:       東野圭吾(毒笑小説:集英社文庫)
    ギャンブル狂夫人:    阿刀田高(冷蔵庫より愛をこめて:講談社文庫)
    男の小道具:       北方謙三(コースアゲイン:集英社)
    香水:          森瑤子(招かれなかった女たち:集英社文庫)
    不可抗力:        結城昌治(葬式紳士:角川文庫)
    棺の中:         勝目梓 (アフガンハウンドの眼差し:角川文庫)
    東野圭吾の栄光の証言は,証言者の思い違いの発生する仕組みをうまく表現している。

  • 表紙を見てホラーかと思ったらそうではなかった。
    あと、とくに香りの印象が強いわけでも・・・?

  • 嗜好品を絡めた短編小説集。
    作者は、宮部みゆき、重松清、東野圭吾、阿刀田高、北方謙三、森瑤子、結城昌治、勝目梓のミステリの名手8名。
    面白かった。
    読みやすい。

  • 八人の作家によるアンソロジー。それぞれ一つの小物がテーマになっている。

    ・この子誰の子/宮部みゆき
    宮部さんのデビュー作「我らが隣人の犯罪」に収録されていたので確か読んだことがあるはずだけど話の筋をすっかり忘れていた。
    テーマになっている小物はタバコ。
    出生の秘密を抱える主人公と、夫に死なれた若い女性のつながり。

    ・サマーキャンプへようこそ/重松清
    テーマになっている小物はコーヒー。
    父と息子の絆が感じられて爽やかな終わり方。

    ・栄光の証言/東野圭吾
    キーになる小物はセーター。
    現代のネット炎上は尾を引くけど、ネットがない時代は人のうわさも75日なんだなぁと思った。最後の終わり方があっけない。

    ・ギャンブル狂夫人/阿刀田高
    ききタバコをする話。
    ショートショートのようなオチ。

    ・男の小道具/北方謙三
    これも煙草がテーマ。
    大人の男が描かれていました。

    ・香水/森瑤子
    タイトルにもなっている小物がテーマ。
    女心は厄介。

    ・不可抗力/結城昌治
    酒を飲ませる話。
    年を取った男が妻を疎ましく思い、酒の力を使って妻殺害を企むが、最後は自分が酒に負けて自白してしまう。
    オチの一言が落語みたいだなーと思った。

    ・棺の中/勝目梓
    割り切った関係の不倫相手だと思っていた女が、死んだときに棺に入れたのは自分が送ったアクセサリーだった。

  • なにが「闇」なのかよくわかんない。。
    大御所のただのアンソロじゃねえかと
    思いましたがいかがか。。

  • 2011.10.3   嗜好品をキーワードに、8人の方の短編集。ジャンルが様々で、どの話もおもしろい。キャンプの話が好きだった。

  • 人間の倫理観に潜む闇を描いた短篇集と個人的には思ってる。

    闇の香りは常に自分の周りをひっそりと漂っていて、それは引火し、爆発するきっかけをまっているようでもある。

    読み進める度に自分を取り巻くその香りが巻きあげられる。危険、恐怖、猜疑心、罪悪感、嫌な香りが鼻を通過し脳を圧迫する。


    「この子誰の子」宮部みゆき
    夫を亡くした妻の狂気が引き起こした出会い。夫のDNAを見事に受け継いだ少年。しかし彼は出会ってはいけなかった他人。
    AID(人工授精)で生まれた子とその精子提供者の妻、知り合ってはいけない2人が出会ってしまった。これは幸か不幸か。


    「サマーキャンプへようこそ」重松清
    インテリ小学生と内弁慶の父が社会のつくりあげた理想の父子を演じてみるもあえなく挫折。
    ぎこちなくも、なにげない仕草から父子の関係を確かめあう姿に思わず笑みがこぼれる。
    他人には理解できないところに父子の絆を感じることができるのは、まぎれもなく家族だからだ。

    など全部で8つの物語が入っている。
    「ギャンブル狂夫人」の結末の皮肉たっぷりの処世術が個人的にすごく好きだ。

  • 作家陣が豪華なのに釣られて購入。
    北方謙三さん選ということで もうちょっとハードボイルドなものを期待していたんだけれど、ちょっと風合いが違いましたね。

  • ◆この子誰の子・・・宮部みゆき(「我らが隣人の犯罪」より)
    ・・・雷雨の夜に突然現れた女性と赤ちゃん。その女性は父の不倫相手で、赤ちゃんは父の子供だというのだが、そんなはずは絶対に無いことを僕は知っている。
    ◆サマーキャンプへようこそ・・・重松清(「日曜日の夕刊」より)
    ・・・変に冷めていて大人っぽいと言われている僕は、パパと2人でサマーキャンプに参加することになった。
    ◆栄光の証言・・・東野圭吾(「毒笑小説」より)
    ・・・近所で起こった殺人事件。その重要な現場を、もしかしたら俺は見ていたかもしれない。
    ◆ギャンブル狂夫人・・・阿刀田高(「冷蔵庫より愛をこめて」より)
    ・・・ホテルで偶然知り合った老婦人が、利きタバコが得意だというのだが、話の流れで30万円の賭けをすることになってしまった。
    ◆男の小道具・・・北方謙三(「コースアゲイン」より)
    ・・・30歳年下の女に手を出している俺に、男が乗り込んできた。
    ◆香水・・・森瑤子(「招かれなかった女たち」より)
    ・・・交際中のショージの部屋から、かすかに香る花粉のような匂い・・・
    ◆不可抗力・・・結城昌治(「葬式紳士」より)
    ・・・酩酊状態での殺人は、責任能力がないとみなされ無罪になるということを知った忠市は、女房を殺す計画をたてた。
    ◆棺の中・・・勝目梓(「アフガンハウンドの眼差し」より)
    ・・・何度かベッドを共にしたことのあるホステスの由美子が死んだ。葬式にも顔を出した中岡だったがその後、由美子の旦那から会いたいという連絡が入った。

    以上8編のアンソロジー。正直、読むのは前半の4編だけでよかったな~と思ってしまった。後半4編はいまいち話が理解できなかったり、終わりが納得いかないものが多かった。

    ◆栄光の証言・・・最初は事実だけを正直に語っているはずだったのに、聞いてくれる人の反応が欲しくて、知らず知らずのうちに脚色されていく。ある瞬間に真実に気づくのだが、今までの証言を今さら間違いだったともいえず、証言を本当にするために殺人現場を偽装して捜査の邪魔をする本末転倒な結末。さすがに殺人現場に関する情報についてはないだろうが、似たような経験をしたことのある人は実は多いのではないか。。毒がきいていて、いい。

  • 作家が豪華です!お得な一冊だと思います。宮部みゆきさんの作品を初めて読みました。

全13件中 1 - 10件を表示

北方謙三の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部 みゆき
東野 圭吾
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする