イタリアの旅から―科学者による美術紀行 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101469232

作品紹介・あらすじ

世界的な免疫学者として活躍する中忙しい日々の合間をぬって訪れたイタリア。初夏のパードヴァを巡り、礼拝堂のフレスコ画の美しさに魅せられ、シチリアにそびえる神殿の荘厳さに、言葉を奪われる。ペルージア、ナポリ、エトルリア、サルジニア-。イタリアに残る圧倒的な存在感とともに心に迫る美術作品の数数に出会い、科学者の目から人類の歴史の美しさを見つめた好エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • イタリアに行っていない人も、行った人にも楽しい本なのではないでしょうか。

    車で移動されているのかなぁ...。どういう風に旅されているのかも興味津々。

  • (2013.10.08読了)(2013.09.24購入)
    副題「科学者による美術紀行」
    著者は、イタリアが好きで、イタリアを訪れるチャンスがあれば、あちらこちらと見て歩いたようです。イタリアの中でも遺跡、壁画、等、現地へ足を運んで見るしかないものが多いようです。教会、建築物、博物館、等もあります。
    せっかく訪ねても、昼寝の時間にぶつかったり、休館中、というのもあります。
    時間をかけてみて歩いたようで、うらやましい限りです。
    イタリア旅行で見た事のあるのもありますが、それは例外で、せいぜい、テレビで紹介されたのを見た事があれば、いい方で、あとは、知らないところが大部分です。
    イタリアには、見るものがたくさんあるようです。
    ほとんどが、ルネサンス以前のもので、ルネサンス以降のものはほとんどありません。
    イタリアには、ルネサンス以降で、見るべきものがほとんどないということでもあるのでしょう。でも、ルネサンス期の見るものもたくさんあるはずなのですが、その辺については、あまり紹介されていません。ルネサンス期については、紹介している本は多数あるので、そちらに任せたということでしょう。

    【目次】
    はしがき
    第1章 葉うらのそよぎ
    第2章 古寺点描
    第3章 ピエロ・デラ・フランチェスカの旅
    第4章 サヴォナローラの旅
    第5章 ナポリの光と影
    第6章 南へ―ポンペイからコスタ・アマルフィターナへ
    第7章 神々の園―パエストウム
    第8章 リアーチェの戦士
    第9章 失われた心への旅
    第10章 時の流れへの旅
    第11章 エトルリアへの旅
    第12章 サルジニアの秋―跋にかえて
    解説  真野響子

    ●ジオット(15頁)
    ジオットは、ビザンティン様式を破って、神の前でも決して平等でも均一でもない現世の人間をはじめて描いたルネサンス画家の先駆者である。ジオットによって、人間ははじめて職業をもち、身分の上下を差別され、個人の喜びや悲しみを受け持つ存在になった。これは精神史的な大革命である。
    ●ジローラモ・サヴォナローラ(111頁)
    修道士ジローラモは、その追随者であるシルヴェストロとドメニコとともに、「神への感謝」を歌いながら、この木の橋を渡りきると同時に、綱に吊るされ、ついで燃えさかる火の中に没した。灰や焼け残った骨などは注意深く集められ、アルノー川に捨てられた。もう二度とこの怪僧の遺物を信仰の対象にしないためである。

    ☆多田富雄さんの本(既読)
    「免疫の意味論」多田富雄著、青土社、1993.04.30
    「生命の意味論」多田富雄著、新潮社、1997.02.25
    「免疫学個人授業」多田富雄・南伸坊著、新潮社、1997.11.25
    「免疫・自己と非自己の科学」多田富雄著、日本放送出版協会、1998.01.01
    「寡黙なる巨人」多田富雄著、集英社、2007.07.31
    「露の身ながら」多田富雄・柳澤桂子著、集英社文庫、2008.08.25
    「生命の木の下で」多田富雄著、新潮文庫、2009.05.01
    「残夢整理-昭和の青春-」多田富雄著、新潮社、2010.06.20
    (2013年10月9日・記)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    世界的な免疫学者として活躍する中忙しい日々の合間をぬって訪れたイタリア。初夏のパードヴァを巡り、礼拝堂のフレスコ画の美しさに魅せられ、シチリアにそびえる神殿の荘厳さに、言葉を奪われる。ペルージア、ナポリ、エトルリア、サルジニア―。イタリアに残る圧倒的な存在感とともに心に迫る美術作品の数数に出会い、科学者の目から人類の歴史の美しさを見つめた好エッセイ。

  • イタリアは憧れの地である。この本は正しくイタリア旅行の良質なガイドブックである。ただ、旅行に行く予定もないのにガイドブックを読んでいるようなものである。何か虚しいのである。

  • 淡々と書かれていて、ほとんど退屈になりそうなのに、ならない。

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著者プロフィール

多田富雄(ただ・とみお、1934-2010) 
1934年、茨城県結城市生まれ。東京大学名誉教授。専攻・免疫学。元・国際免疫学会連合会長。1959年千葉大学医学部卒業。同大学医学部教授、東京大学医学部教授を歴任。71年、免疫応答を調整するサプレッサー(抑制)T細胞を発見、野口英世記念医学賞、エミール・フォン・ベーリング賞、朝日賞など多数受賞。84年文化功労者。
2001年5月2日、出張先の金沢で脳梗塞に倒れ、右半身麻痺と仮性球麻痺の後遺症で構音障害、嚥下障害となる。2010年4月21日死去。
著書に『免疫の意味論』(大佛次郎賞)『生命へのまなざし』『落葉隻語 ことばのかたみ』(以上、青土社)『生命の意味論』『脳の中の能舞台』『残夢整理』(以上、新潮社)『独酌余滴』(日本エッセイストクラブ賞)『懐かしい日々の想い』(以上、朝日新聞出版)『全詩集 歌占』『能の見える風景』『花供養』『詩集 寛容』『多田富雄 新作能全集』(以上、藤原書店)『寡黙なる巨人』(小林秀雄賞)『春楡の木陰で』(以上、集英社)など多数。


「2016年 『多田富雄のコスモロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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