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- Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101473246
感想・レビュー・書評
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20代前半の初読時は、別冊宝島281『隣のサイコさん』『囚人狂時代』そのままの壮絶な獄中描写に圧倒されるだけでしたが、10年経って読み直してみると全然印象が違いました。
肉体に強いられる苦痛は、果たして罪を浄化するのか?
断じて否、と考える主人公Sは自らの信ずる改悛の道を守るために、獄中においても「闘争」を続ける。
ただ、社会全体に何となく蔓延している応報刑的な雰囲気は、必ずしも改悛を望んでいないと思うのです。ひどい事をした奴はひどい事をされて当たり前だ、いや、もっとひどい目に遭うべきだ。そんな溜飲の下げ方が受け入れられてしまいそうな気がします。
本書に描かれる「死刑よりも悲惨な獄中生活」が現実のものであったなら、死刑制度なんてあっという間に廃止されるのでは。
刑罰の意義って、何なんですかね……。 -
3日3晩、夢でうなされた。
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獄中の描写に、ものすごいショックを受けたのを今でも覚えています。
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間違いなく見沢の最高傑作。
題材は相変わらず刑務所。
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